頭が痛いのに薬が効かない!その理由は・・・
鎮痛剤を飲んでも治らない頭痛!そもそも頭痛の種類が違うのかもしれません!?
頭痛の種類
同じ頭痛でも原因が違ったりと種類があります。 頭痛は大きく、一次性頭痛(機能性頭痛)と二次性頭痛(症候性頭痛)に分かれます。 一次性頭痛は検査をしても異常がない、いわゆる一般的な頭痛です。 二次性頭痛は何らかの病気によっておこる頭痛で、命に関わる場合もございます。 例えば、くも膜下出血、脳腫瘍、脳血管障害などがあります。これらは直ちに専門医を受診する必要があります。 ここでは、一次性頭痛について詳しく説明いたします。 一次性頭痛は3つに分類されます。 緊張性頭痛後頭部、側頭部、顔面、頭頂部を締め付けるような痛み 年齢、性別、男女差は関係なく起こります 偏頭痛頭の主にコメカミあたりにから目の周辺にズキンズキンと心臓の拍動にあわせて痛む発作性の頭痛。
頻度は月に1〜2度、多い人で週に1〜2回 頭を動かすと痛い、
光や音、臭いに敏感になる吐き気がするなどの特徴があり、20代〜40代の女性に多くみられます。
またアロディニアと呼ばれ眼鏡や髪を結んでいるのに不快感を感じる前兆がみられることもあります
群発性頭痛一定の期間にしきりに激しく起こる頭痛です。
目の奥が激しく痛み、目の充血や涙、鼻水、鼻づまり、などの症状がみられます。
頻度は年に1〜2回、発作が始まると1〜2ヶ月続く季節の変わり目や就寝後、明け方におこりやすい
男女比は7:1と男性に多い(20代〜30代) 他の頭痛に比べ稀な頭痛です この3つの他、鎮痛剤などを飲み続けることによっておこる薬物乱用頭痛というものがあります。
原因は?
一次性頭痛の原因と発症メカニズムははっきりと解明されておりません。
有力な一般的な説についてご紹介いたします。 緊張性頭痛主に頸部、肩部、頭部、顔の筋が緊張する事により起こるとされています。
筋肉の緊張が起こると筋肉内の血流がわるくなり疲労物質などが蓄積し、
サブスタンP,プラジキニンといった物質が神経を刺激し痛みが発生します。
ストレス、不良姿勢、疲労、冷え、運動不足などが原因になります。 片頭痛(偏頭痛)片頭痛の原因は諸説あります。有力視されているのは三叉神経血管説です。
三叉神経は顔面の皮膚、口や鼻の粘膜、咀嚼筋などを支配します。
脳血管の一部が三叉神経に取り囲まれておりそれが頭痛に関与するといわれています。
脳の血流を安定させるためにセロトニンという物質によってコントロールされていますが、
セロトニンが出尽くし血管内にセロトニンがなくなることで血管が収縮した状態から一気に血管が拡張します。
その拡張によって周りの三叉神経が炎症を起こしこれらの情報が大脳に送られ痛みとして感じるのです。
その他水痘ヘルペスウイルスが関与している説もあります。 群発性頭痛片頭痛と同じく三叉神経が関与していると考えられています。
体内リズムが崩れると視床下部から三叉神経に伝えられ、
三叉神経がそれを痛みととらえ炎症物質を放出し頸動脈が拡張したり
炎症をおこしたりすることにより再び三叉神経が痛みを発生するという説です。
これらの原因にタバコ、飲酒、ストレス、不規則な生活などが考えられています。
最近急増している頭痛とは?

最近、緊張性頭痛と片頭痛の他に「第3の頭痛」と呼ばれる頭痛が増えているそう。 正確には最近増えているというよりは、より正確に分かってきたということ。 その名は「大後頭神経痛」と「小後頭神経痛」
頭にも神経痛?
そう、頭にも神経があってその神経がなんらかの原因で痛むのです 顔に痛みが出る三叉神経痛とも深い関わりがあり
大後頭神経の痛みでも三叉神経の領域である目の奥の痛みがでることもあるそうです。
症状は?
・大きな特徴は横方向の締め付けではなく、 後頭部から頭頂、頭の前にかけて縦方向の痛みであるということ。 ・耳の後ろ側が痛くなる ・痛むところが日によって違う
場所は?

耳の裏から指を後ろ側(生え際の方)に滑らせていくと、ボコッとした骨にあたります。 その辺りを上下に大後頭神経と呼ばれる神経が通っています。 そこを押して痛ければ大後頭神経痛および小後頭神経痛の可能性が高いです。
神経痛の原因は?
一番の原因は姿勢の悪さ、つまり体の歪みといわれています。 パソコンや普段の生活で首がどちらかに傾くと左右どちらかの神経が圧迫されもう一方は引き伸ばされます。
そうすると、どちらの場合も神経が興奮し痛みがでるのです。 歪みの原因は普段の姿勢だけでなく 疲労 ストレス 睡眠 などによっても起こります。 また、他の頭痛や神経痛と同様に天候によっても出現します。
普通の頭痛薬、鎮痛薬は効かない?
通常の消炎鎮痛剤などは効かないようです。 専門の病院では三叉神経痛の治療薬(カルバマゼピン)が処方されることが多いようです。
根本的な改善には?
鎮痛薬で神経の興奮などを抑えても、原因から考えると体の歪みや生活を改善しないと 根本的には改善しないと思われます。 その場合は整体や鍼灸といった手段が有効になるでしょう。
セルフケア
・前述した耳の後ろの凸凹した骨の上で少し痛みが出ているところをやさしく圧迫してください。
・首の上側の付け根(頭との境目)をやさしくマッサージしてください。
注意すべき頭痛
二次性頭痛とよばれる頭痛には注意が必要です。(くも膜下出血、硬膜下出血、脳腫瘍、脳梗塞、脳内出血 、心臓疾患など) 以下のような症状がある場合直ちに医師の診察をうけてください。
✔️今まで経験した事のない、急激で強烈な痛み ✔️発生頻度と強度が急激に増している ✔️頭痛と共に手足がしびれる ✔️ろれつがまわらない ✔️唇がしびれる ✔️50歳を過ぎて初めて頭痛が発生した ✔️感覚異常、手に力が入らない ✔️薬が全くきかない このような症状以外でも、頭痛には重篤な病気が潜んでいる場合がございます。
長く続く場合などは一度、頭痛専門の医師などの診断をうけられることをおすすめいたします。
専門の医師もご紹介いたします。