お悩み別解説
Case Commentary
2024年4月10日 水曜日
大転子滑液包炎
股関節の外側の痛みの原因の一つに大転子滑液包炎と呼ばれる物があります。
このページは大転子滑液包炎と診断され
マッサージ、ストレッチ、電気施療などを受けられているが
痛みを繰り返している方に向けて書いています。
運動を休むと少し楽になるが
また再開すると痛みを繰り返し
このまま付き合っていくしかないのか?と不安になられているかもしれません。
まずお伝えしておきます。
安心してください。
あなたと同じように長期間悩まれていた方も
スッキリ解消し思いっきりスポーツを楽しむことができています。
ただしこの疾患は放っておくと
どんどんと組織が変性していってしまい
ゴリゴリとした音が残ってしまう事があります。
そうならない為にもまずは正しい知識をつけ
1日でも早く解消される事をお勧めします。
股関節の外側にある骨の出っ張りの部分で
股関節を形成している大腿骨の一部です。
大転子には股関節を動かしたり体を支える筋肉や筋膜が沢山付着します。
滑液包とは大転子の周辺に限らず関節の周辺にある液体で満たされた小さな袋です。
これは関節が滑らかに動くためのサポートやクッションの役割をしています。
大転子滑液包炎とは、
ジャンプやランニング、また長時間の歩行などを繰り返す動作によって
滑液包と骨や軟骨、筋肉や靭帯などの周辺組織に摩擦が起こる事で
炎症が起こる疾患です。
この滑液包は大転子周囲では3つあり、
それぞれの滑液包のクッションの役割によって
大臀筋腱と股関節の動き
中臀筋腱と股関節の動き
腸脛靱帯と股関節の動き
をスムーズにしています。
大転子滑液包炎と一括りにされても、
どこの滑液包の炎症かを鑑別するのも
完治において重要なポイントです。
基本的に大転子の外側付近に痛みや違和感があることは共通していますが
運動時に痛みを感じたり、引っ掛かり感など
個人差が多少あります。
大転子滑液包炎は誰にでも起こりえるものですが
なりやすい方にある程度傾向があります。
基本的には炎症を抑える目的で「使わない」ようにする保存的な療法が選択されます。
その後、ストレッチやマッサージなどの施術が選択されることがほとんどです。
私たちの臨床経験からの見解では
保存療法やマッサージなどでは
一時的な解消にとどまるか、軽度で初期段階なら解消する事が
多いですが、ある程度月日が経っているものは
それだけでは解消せず再発を繰り返す傾向にあります。
安静にするだけで治らない大転子滑液包炎の原因は
単なる「使いすぎ」
だけでの問題ではないのです。
当サロンで症例と解剖学的な知識から
見つけ出した原因が以下のものです。
一部にはなりますがご紹介します。
大転子周辺の結合組織(筋膜)が変異してしまっています。
簡単に説明すると通常の状態ではなく分厚くなったり捻れなどが起こってしまっています。
これが一度起こってしまうと
中々、自然には解消しません。
また残念なことにマッサージやストレッチでは組織が戻りきりません。
大転子の炎症は股関節に問題がある事はもちろんですが
実は元を辿れば膝関節や足関節のズレや
正しく使えていない事で股関節に負担がきている事があります。
膝関節や足関節は体の中でも衝撃を受けやすくクッションの役割をしてくれています。
しかしこれらの関節に異常があり、うまく衝撃を吸収できない場合、股関節に必要異常の負荷がかかってしまっていることがあります。
普段から不良姿勢が続く方や
重心の位置が正常より前後左右に偏っている方は
上半身の重さが必要以上に股関節に乗ることで周辺の筋肉や組織が異常に緊張したり無理な動きを強いられます。
これにより股関節周囲の筋肉バランスや関節の動きの制限により 炎症が起こりやすくなります。
原因の項でもお伝えしましたが
組織が必ず変異しています。
その変異してしまった組織を整える施術を行います。
足関節と膝関節のアライメント異常を整え
地面からの衝撃や上半身の負担を股関節だけでなく
膝や足関節がきちんと使える状態にします。
重心のズレを整えるための施術
その他エクササイズを行い機能的に正常に戻していきます。
まずは傷んでいる組織をしっかりと整えること
そして、負荷をかけている原因となっている全身のズレを整えること、そして体を回復しやすい状態にする事が大転子滑液包炎をスッキリ解消させるための最低限のポイントになるでしょう。
放っておくリスク
大転子滑液包炎はアスリートだけでなく
誰にでも起こりうる疾患です。
脅かすわけではありませんが
原因を取り除かずそのまま負荷のかかる動作を繰り返すと
組織がどんどん傷んでいってしまい
硬くなったり、分厚くなったりしてしまいます。
そうなると引っ掛かり
バネ股や弾發股と呼ばれる状態になってしまいます。
こうなってしまうと長期化してしまう事があります。
今、すでに引っ掛かり感を感じている方は特に早期の改善が必要です。
また、重心がずれ片方の股関節に負荷がかかっている場合は
そのまま放置すると変形性股関節症のリスクも考えられます。
問題が浅いものなら数回の施術で解消します。
今の痛みから早く解放されたい方
悪化させたくない方
根本的にきちんと解消したい方は
お早めにご連絡ください。
このページは大転子滑液包炎と診断され
マッサージ、ストレッチ、電気施療などを受けられているが
痛みを繰り返している方に向けて書いています。
運動を休むと少し楽になるが
また再開すると痛みを繰り返し
このまま付き合っていくしかないのか?と不安になられているかもしれません。
まずお伝えしておきます。
安心してください。
あなたと同じように長期間悩まれていた方も
スッキリ解消し思いっきりスポーツを楽しむことができています。
ただしこの疾患は放っておくと
どんどんと組織が変性していってしまい
ゴリゴリとした音が残ってしまう事があります。
そうならない為にもまずは正しい知識をつけ
1日でも早く解消される事をお勧めします。
Contents
大転子とは?滑液包とは?
大転子とは
股関節の外側にある骨の出っ張りの部分で
股関節を形成している大腿骨の一部です。
大転子には股関節を動かしたり体を支える筋肉や筋膜が沢山付着します。
滑液包とは
滑液包とは大転子の周辺に限らず関節の周辺にある液体で満たされた小さな袋です。
これは関節が滑らかに動くためのサポートやクッションの役割をしています。
大転子滑液包炎とはどのような疾患?
大転子滑液包炎とは、
ジャンプやランニング、また長時間の歩行などを繰り返す動作によって
滑液包と骨や軟骨、筋肉や靭帯などの周辺組織に摩擦が起こる事で
炎症が起こる疾患です。
この滑液包は大転子周囲では3つあり、
それぞれの滑液包のクッションの役割によって
大臀筋腱と股関節の動き
中臀筋腱と股関節の動き
腸脛靱帯と股関節の動き
をスムーズにしています。
大転子滑液包炎と一括りにされても、
どこの滑液包の炎症かを鑑別するのも
完治において重要なポイントです。
大転子滑液包炎の症状
走り始め股関節の外側に痛みを感じる
大転子付近に少し腫れている感じやむくみもある
夜に痛みが出る
横向きで寝ると痛む事がある
股関節が外れるような感じがある
引っ掛かり感がある
基本的に大転子の外側付近に痛みや違和感があることは共通していますが
運動時に痛みを感じたり、引っ掛かり感など
個人差が多少あります。
大転子滑液包炎になりやすい人
大転子滑液包炎は誰にでも起こりえるものですが
なりやすい方にある程度傾向があります。
ランニングやサイクリングなど股関節への繰り返しの負荷がかかる方
階段の昇り降り、山登りなどをされる方
長時間立ちっぱなし姿勢になる方
股関節周囲の怪我や手術の既往がある方
男性より女性の割合が多い
大転子滑液包炎の一般的な治療
痛み止め、炎症を抑える薬の服用
安静
注射
固定
マッサージ
ストレッチ
電気
基本的には炎症を抑える目的で「使わない」ようにする保存的な療法が選択されます。
その後、ストレッチやマッサージなどの施術が選択されることがほとんどです。
大転子滑液包炎の根本原因
私たちの臨床経験からの見解では
保存療法やマッサージなどでは
一時的な解消にとどまるか、軽度で初期段階なら解消する事が
多いですが、ある程度月日が経っているものは
それだけでは解消せず再発を繰り返す傾向にあります。
安静にするだけで治らない大転子滑液包炎の原因は
単なる「使いすぎ」
だけでの問題ではないのです。
当サロンで症例と解剖学的な知識から
見つけ出した原因が以下のものです。
一部にはなりますがご紹介します。
組織の変異
大転子周辺の結合組織(筋膜)が変異してしまっています。
簡単に説明すると通常の状態ではなく分厚くなったり捻れなどが起こってしまっています。
これが一度起こってしまうと
中々、自然には解消しません。
また残念なことにマッサージやストレッチでは組織が戻りきりません。
周辺関節の問題
大転子の炎症は股関節に問題がある事はもちろんですが
実は元を辿れば膝関節や足関節のズレや
正しく使えていない事で股関節に負担がきている事があります。
膝関節や足関節は体の中でも衝撃を受けやすくクッションの役割をしてくれています。
しかしこれらの関節に異常があり、うまく衝撃を吸収できない場合、股関節に必要異常の負荷がかかってしまっていることがあります。
重心バランスのズレ
普段から不良姿勢が続く方や
重心の位置が正常より前後左右に偏っている方は
上半身の重さが必要以上に股関節に乗ることで周辺の筋肉や組織が異常に緊張したり無理な動きを強いられます。
これにより股関節周囲の筋肉バランスや関節の動きの制限により 炎症が起こりやすくなります。
当サロンの大転子滑液包炎の解消法
局所組織の施術
原因の項でもお伝えしましたが
組織が必ず変異しています。
その変異してしまった組織を整える施術を行います。
足関節と膝関節の調整
足関節と膝関節のアライメント異常を整え
地面からの衝撃や上半身の負担を股関節だけでなく
膝や足関節がきちんと使える状態にします。
重心バランスの調整
重心のズレを整えるための施術
その他エクササイズを行い機能的に正常に戻していきます。
まずは傷んでいる組織をしっかりと整えること
そして、負荷をかけている原因となっている全身のズレを整えること、そして体を回復しやすい状態にする事が大転子滑液包炎をスッキリ解消させるための最低限のポイントになるでしょう。
大転子滑液包炎で悩まれている方へ向けたメッセージ
放っておくリスク
大転子滑液包炎はアスリートだけでなく
誰にでも起こりうる疾患です。
脅かすわけではありませんが
原因を取り除かずそのまま負荷のかかる動作を繰り返すと
組織がどんどん傷んでいってしまい
硬くなったり、分厚くなったりしてしまいます。
そうなると引っ掛かり
バネ股や弾發股と呼ばれる状態になってしまいます。
こうなってしまうと長期化してしまう事があります。
今、すでに引っ掛かり感を感じている方は特に早期の改善が必要です。
また、重心がずれ片方の股関節に負荷がかかっている場合は
そのまま放置すると変形性股関節症のリスクも考えられます。
問題が浅いものなら数回の施術で解消します。
今の痛みから早く解放されたい方
悪化させたくない方
根本的にきちんと解消したい方は
お早めにご連絡ください。