お悩み別解説
Case Commentary
2025年12月5日 金曜日
イズリン病(Iselin病)
足の外側の痛みで
イズリン病やイセリン病と呼ばれるものがあります。
あまり耳馴染みがなく、名前を聞いたことない方がほとんどかと思いますが 実際には知らず知らず患っている人も多い疾患です。
他の疾患との鑑別が重要で放っておくと剥離骨折や骨端核癒合不全などを引き起こす可能性もあります。
しかし、しっかりと適切な治療をすれば割と早期での改善が可能です。
第5中足骨の基部に短腓骨筋という筋肉が付着していますが、その筋肉に引っ張られることで起こる骨端症です。
その理由としては骨端線が閉鎖(骨の成長の終わり)が平均的に14~15歳ごろが多く、その時期までで運動強度が上がってくる期間が8~15歳ごろということです。
足の外側をくるぶしの下から足先に向かってなぞるとボコっとした突起に触れます。
それが第5中足骨の基底部です。
足の裏には内側縦アーチ、横アーチ、外側縦アーチと3つのアーチがありますが、そのうちの外側縦アーチが通る場所にあります。 アーチは主に衝撃を吸収する役目があるため負荷がかかりやすい場所ともいえます。
基本的には繰り返しのダメージの蓄積で起こります。
ジャンプ
着地
ストップ動作
ダッシュ
サイドステップ
つまり、内側に捻る動作を制限しています。
ランニングや歩行時なども常に足首の横振れを防ぐ役割をしています。
短腓骨筋の他、短小趾筋、小趾外転筋は
足の外側縦アーチを形成しておりこれらの筋肉が機能しなくなるとアーチが落ち中足骨に負担が増えることも考えられます。
合わないスパイクやシューズが繰り返し触れることで発症することもあります。
場所は同じですが下駄骨折の場合明らかな捻ったなどの外傷があることです。
外傷後からこの場所が痛む場合は一度整形外科を受診されることをお勧めいたします。
別名ジョーンズ骨折や行軍骨折とも呼ばれます。
イズリン病が起こる場所よりも少し骨幹部(足先寄り)に痛みが出るのが特徴です。
安静
→安静で一時的に炎症が治ること骨端線に対してのストレスが軽減され痛みが軽減することは期待できます。その期間に骨端線が閉鎖するような成長のタイミングであればそれでいいでしょうが、まだまだ成長期で骨端線が確認できる場合はまた競技を再開すると痛みが出てしまう可能性があります。また、周辺の筋膜や骨膜に起こった変性は安静だけでは改善が期待できません。
アイシング
→残念ながら今の所アイシングで組織の回復が早まるというエビデンスが少ないのが現状です。しかし、一時的に疼痛を軽減する効果は確認されているので競技後にアイシングを行って痛みを軽減するにはいいと考えられます。
ストレッチ
→主に紹介されているのが短腓骨筋のストレッチ。短腓骨筋がストレッチされると余計に足部の回外及び内反を助長してしまい余計に患部に負荷をかける可能性も考えられます。
インソール
→予防の観点では非常に有効なツールと考えられますが、変性した組織の治癒には働かないと考えられます。
イズリン病を改善するには”傷んだ組織を改善すること”と”負荷を軽減すること” この2つの視点が必要です。
私たちは足部の治療と重心バランスの改善をメインに実施して早期の競技復帰を実現しています。
状態が良くない場合はテーピングによる固定を行う事もあります。
長い場合4~6週程度で痛みが取れることがほとんどです。
ほとんどのケースで運動を続けながらでも完治しています。
特に最近は全体的に競技レベルも上がっており求められる能力が高くなっている傾向にあります。
私の立場からお伝えすると子供達の体には少し無理がかかっている状況といえます。
とは言え競技を諦めるという選択肢はほとんどの子にないはずです。
ですから出来るだけ競技を休まずに思いっきりプレーできるように そして、将来に問題が起こらないように考え施術しています。
もしお子さんが痛みでお困りでしたら遠回りせずに私たちにご相談ください。
イズリン病やイセリン病と呼ばれるものがあります。
あまり耳馴染みがなく、名前を聞いたことない方がほとんどかと思いますが 実際には知らず知らず患っている人も多い疾患です。
他の疾患との鑑別が重要で放っておくと剥離骨折や骨端核癒合不全などを引き起こす可能性もあります。
しかし、しっかりと適切な治療をすれば割と早期での改善が可能です。
Contents
イズリン病とは
イズリン病は第5中足骨粗面部の骨端症です。第5中足骨の基部に短腓骨筋という筋肉が付着していますが、その筋肉に引っ張られることで起こる骨端症です。
骨端症とは
成長期の子どもに起こる骨の端(骨端)に生じる障害の総称です。
成長期の子供の骨の端には軟骨(成長軟骨板)があります。その部分は大人の骨よりは弱く張力や圧力などの力によってこの部分に負担がかかると炎症や痛みが起こることがあります。
他に骨端症で有名なのが踵に起こるシーバー病です。シーバー病についてはこちら
成長期の子供の骨の端には軟骨(成長軟骨板)があります。その部分は大人の骨よりは弱く張力や圧力などの力によってこの部分に負担がかかると炎症や痛みが起こることがあります。
他に骨端症で有名なのが踵に起こるシーバー病です。シーバー病についてはこちら
好発年齢
8~15歳ぐらいまでに多い。その理由としては骨端線が閉鎖(骨の成長の終わり)が平均的に14~15歳ごろが多く、その時期までで運動強度が上がってくる期間が8~15歳ごろということです。
イズリン病が発症する場所
足の外側をくるぶしの下から足先に向かってなぞるとボコっとした突起に触れます。
それが第5中足骨の基底部です。
足の裏には内側縦アーチ、横アーチ、外側縦アーチと3つのアーチがありますが、そのうちの外側縦アーチが通る場所にあります。 アーチは主に衝撃を吸収する役目があるため負荷がかかりやすい場所ともいえます。
イズリン病の発生機序
イズリン病は”ぶつけた””ひねった”などの明らかなタイミングがないのが特徴です。基本的には繰り返しのダメージの蓄積で起こります。
ジャンプ
着地
ストップ動作
ダッシュ
サイドステップ
筋肉による繰り返しの牽引
第5中足骨に付く短腓骨筋は外反(足を外側に返す)、底屈(足先を下げる)働きをしています。つまり、内側に捻る動作を制限しています。
ランニングや歩行時なども常に足首の横振れを防ぐ役割をしています。
短腓骨筋の他、短小趾筋、小趾外転筋は
足の外側縦アーチを形成しておりこれらの筋肉が機能しなくなるとアーチが落ち中足骨に負担が増えることも考えられます。
繰り返しの外部からの圧迫刺激
第5中足骨基底部は外から容易に触れられる場所にあります。合わないスパイクやシューズが繰り返し触れることで発症することもあります。
イズリン病の症状
初期症状
初期は”圧痛(押さえたり、靴が当たると痛む)”や”運動している時に痛む”といった症状が現れます。進行期の症状
少しの荷重でも痛くなったり、腫れ感や熱などの炎症症状が見られます。イズリン病の鑑別
第5中足骨基底部骨折
昔、下駄を履いて足を捻るとこの部分を骨折することが多かったことから下駄骨折とも呼ばれています。場所は同じですが下駄骨折の場合明らかな捻ったなどの外傷があることです。
外傷後からこの場所が痛む場合は一度整形外科を受診されることをお勧めいたします。
第5中足骨疲労骨折
繰り返しの衝撃が骨に加わることで骨折することがあります。別名ジョーンズ骨折や行軍骨折とも呼ばれます。
イズリン病が起こる場所よりも少し骨幹部(足先寄り)に痛みが出るのが特徴です。
イズリン病の予後
放置しておくと最悪の場合、剥離骨折に進行したり骨端核癒合不全が起こる可能性があります。骨端核癒合不全とは
本来、骨の端の骨端線は15歳くらいで骨が成長しきると閉鎖しますが繰り返しの牽引などでうまく癒合せずに分離したままの状態になることを骨端核癒合不全と言います。 何もなければ痛みがない事も多いですが、脆弱であるため強い力が加わると剥離する可能性も高いと言われています。
本来、骨の端の骨端線は15歳くらいで骨が成長しきると閉鎖しますが繰り返しの牽引などでうまく癒合せずに分離したままの状態になることを骨端核癒合不全と言います。 何もなければ痛みがない事も多いですが、脆弱であるため強い力が加わると剥離する可能性も高いと言われています。
イズリン病の治療
イズリン病は一般的に第一に安静、アイシング、ストレッチ、インソールなどの対策が取られます。 しかし、これらの対策にも課題があります。安静
→安静で一時的に炎症が治ること骨端線に対してのストレスが軽減され痛みが軽減することは期待できます。その期間に骨端線が閉鎖するような成長のタイミングであればそれでいいでしょうが、まだまだ成長期で骨端線が確認できる場合はまた競技を再開すると痛みが出てしまう可能性があります。また、周辺の筋膜や骨膜に起こった変性は安静だけでは改善が期待できません。
アイシング
→残念ながら今の所アイシングで組織の回復が早まるというエビデンスが少ないのが現状です。しかし、一時的に疼痛を軽減する効果は確認されているので競技後にアイシングを行って痛みを軽減するにはいいと考えられます。
ストレッチ
→主に紹介されているのが短腓骨筋のストレッチ。短腓骨筋がストレッチされると余計に足部の回外及び内反を助長してしまい余計に患部に負荷をかける可能性も考えられます。
インソール
→予防の観点では非常に有効なツールと考えられますが、変性した組織の治癒には働かないと考えられます。
イズリン病を改善するには”傷んだ組織を改善すること”と”負荷を軽減すること” この2つの視点が必要です。
私たちは足部の治療と重心バランスの改善をメインに実施して早期の競技復帰を実現しています。
足部の治療
短腓骨筋、短小趾筋、小趾外転筋のの機能を戻すための施術
足部の骨のアライメントを整えるための施術
足首のアライメントを整えるための施術
状態が良くない場合はテーピングによる固定を行う事もあります。
重心バランスの改善
患側の足にかかる余計な荷重を取るために左右前後回旋など三軸のバランスを整える必要があります。 患部が良くなっていてもこのバランスが整っていないと再発の可能性が高くなります。治癒までの期間
これらの治療をしっかり行えば早ければ7〜10日長い場合4~6週程度で痛みが取れることがほとんどです。
ほとんどのケースで運動を続けながらでも完治しています。
最後に
体が成長段階にある時期は比例するように運動強度が上がってきます。特に最近は全体的に競技レベルも上がっており求められる能力が高くなっている傾向にあります。
私の立場からお伝えすると子供達の体には少し無理がかかっている状況といえます。
とは言え競技を諦めるという選択肢はほとんどの子にないはずです。
ですから出来るだけ競技を休まずに思いっきりプレーできるように そして、将来に問題が起こらないように考え施術しています。
もしお子さんが痛みでお困りでしたら遠回りせずに私たちにご相談ください。
関連記事タグ : 足

