2019年9月13日 金曜日
【症例】過去に3度のぎっくり腰を経験している方のお悩み解消例
産後から腰痛でお悩みの方の症例です。妊娠中はお腹に赤ちゃんがいる関係上、姿勢としては反り腰になりやすい。そうすると、腰痛を生じやすい姿勢になる。その為、妊娠中に腰痛を訴える方もいれば、反り腰が産後も残っており、産後に腰痛を訴える方も多い。今回はそんな、反り腰からの腰痛でお悩みの方が回復するまでの道のりを解説します。
利用者
30代女性 箕面市在住主症状
腰痛その他の症状
前腕の痛み過去に受けていた施術
整体主な施術ポイント
反り腰施術の経過と内容
1回目
問診を行なうと、抱っこしている時に腰が痛む。
仰向けで寝ると腰が痛くなるので横向きで常に寝るようにしている。
左前腕が抱っこをしていると痛みを生じる。
姿勢をチェックすると、やや反り腰。
骨盤の歪みは大きくはないが、仙骨が前に倒れている。
左前腕は筋緊張が強い。
腰に関しては、反り腰改善を主目的に施術を行なう。
下半身の筋緊張をリリース。仙骨をカウンターニューテーションに誘導。
アームライン全体を調整をかけて前腕へのアプローチを行なう。
前腕に関しては、自身で出来るセルフケアを指導。 2回目
4日後来院
腰の痛みはまし。仰向けで寝れるようになってきた。
前腕の痛みも使うと出るが、前回よりは痛みの強さがまし。
姿勢は反り腰が残存。
仙骨がお辞儀している状態も残存。
施術は前回と同内容で実施。
骨盤底筋の入れ方指導。 3回目
8日後来院
腰の痛みは大分ましになった。
抱っこしていてもそんなに痛みは生じず、仰向けでも寝れるようになっている。
左前腕はそんなに気にならない程度へ。
腰の状態をチェックすると、反り腰が残存しており脊柱起立筋の緊張が左右差+
日常生活動作の話を聞いていくと、普段から横座りが多いとの事。
横座りは身体の歪みを生じやすいので体に負担の少ない座り方の指導。
骨盤底筋チェック→完全にマスターとまでは行ってない→再度指導 4回目
8日後来院
腰・前腕の痛みは消失。
脊柱起立筋の状態をチェックすると、やはり片側だけ筋緊張が強い。
頭では解っていてもどうしても、横座りしてしまう事が多いとの事。
左右差改善の為の施術を行なう。
骨盤底筋チェック→良好→更に骨盤底筋強化の為のトレーニング指導実施。 5~6回目
痛み症状は特に無し。
反り腰残存。脊柱起立筋の左右差軽減も残存。
再度、反り腰改善の為のアプローチを行ない、再発防止の為の施術を行なう。 7~13回目
たまに骨盤周囲に痛みを生じた事もあったが、その日中に消失するレベル。
姿勢チェックかけると、反り腰消失して生理的弯曲姿勢へ。脊柱起立筋の左右差も消失。
骨盤底筋のみならず、下肢の筋肉も連動したトレーニング指導も実施。
この間、通院間隔を2~3週に空けてメンテナンスを行っていたが、
症状再発もなく、体重も落ちて今回3人目の出産であったが1人目出産前の体重に戻り、
1人目出産前に履いていてその後履けなくなっていたパンツも履けるようになったとお喜びの声を頂く。
状態は非常に安定していたので、これにて産後の骨盤矯正を一旦終了とした。考察
今回の症例は産後からの腰痛でお悩みのケースであった。 産後の腰痛は非常に多い。
妊娠中はどうしても反り腰になりやすい。
その名残で産後も反り腰傾向になっている方が多い。その上、抱っこを毎日していると反り腰が完成してしまう。 また、骨盤周囲の筋力低下や歪み等により腰を支える事が出来ずに余計にストレスを受けて痛みを生じやすい。
実はこの方に関しては、過去にぎっくり腰を3回患っている。
1回であればまだしも、3回は多い。
これは、身体に何らかの問題があったと予想される。 この方の以前の姿勢は解らないが、恐らく今回の妊娠・出産で反り腰になったという訳では無さそうであった。
1人目出産前から不良姿勢はあったのではないかと思われる。
その不良姿勢により、関節や筋肉に負担が掛かりぎっくり腰という形で症状が出ていたと思われる。 ぎっくり腰は身体の救難信号であるとも言われている。
これ以上、この姿勢でストレスを掛け続けると神経損傷など大きな問題を起こしますよ!という様な感じです。 今回の産後の腰痛の原因はその反り腰であったと考えました。
反り腰の為に、抱っこをすると余計に反りが強くなる為痛みを生じ、
反った状態で仰向けになると腰がリラックス出来なくて、同じ姿勢でいると痛みを生じていたと思われる。 また、寝る時は左右に子供がいて寝返りが出来ない環境であったというのも要因であったと考えられる。
反り腰の原因は関節であったり、筋肉であったり、複合的な問題であったりする。
日常生活動作が不良姿勢を生み出している場合も多々ある。 産後はある意味チャンスです。
産前は生理痛や身体の不調が多かったけど産後は無くなったとか聞いたことありませんか?
これに関しては、医学的に証明されている事ではないので、あくまでも一つの事例と理解して下さい。
しかし、今からお伝えする事は医学的にも認められている事です。
それは、妊娠中や産後直ぐはホルモンの関係上身体は緩みが出る状態になります。 では、緩みがあると何がチャンスなのか?
それは、緩みが無い状態だと難しい骨格の歪み等が整えやすくなるのです。
例えば、子供の頃にお尻を打って尾骨が歪んでしまいます。
そうすると、痛みは無かったのでそのまま放置していて年数が経っているパターンになると尾骨の矯正は非常に難しくなるんです。
でも、妊娠中や産後は緩みがあるので矯正がしやすくなるんです。 ですので、産後から痛みが生じたり、子供の頃からの姿勢の悪さで悩んでいる方は出来る限り早期に専門の機関で
しっかりと身体を整えて貰うとその後の生活の質が向上するので受診してみて下さいね。 ※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。関連記事タグ : 腰痛【症例】