2020年11月28日 土曜日
【症例】妊娠中からあった腰痛が胸郭を緩めることで解消
今回のケースは産後3カ月で来られた症例です。問診で聞いていくと腰の痛みに関しては動作の初めに痛い。安静時は痛みを感じることはないが、仰向けやうつ伏せの体勢で寝るとすぐに腰の痛みが出現する。施術で胸郭を緩めることで2回目に以降からは痛みが気にならないまで解消しました。

利用者
女性 30代 箕面市在住
主症状
腰痛
その他の症状
産後骨盤矯正
過去に受けていた施術
特になし
主な施術ポイント
呼吸の介入
胸郭へのアプローチ
施術の経過と内容
1回目
重心へのアプローチ。
呼吸の介入。
胸郭へのアプローチ。
足部への介入。
運動療法。
呼吸の指導。
2回目
2日後
少し楽になったような感じ。
前回と同じ施術方針に加え、側壁部に対する施術を追加。
骨盤底筋群の説明とトレーニング指導。
その他、家で簡単にできるセルフケアを指導。
3回目
1週間後
ペインスケール10→3
かなり楽に過ごせるようになったとのこと。
前回までと同じ施術方針で進める。
4回目
1週間後
前回よりもさらに楽でほぼ気にならない。
また、体重も2kg減少したとのこと。
お腹周りを引き締める施術方針に変える。
5回目
1週間後
前回と同じ施術方針で進める。
骨盤底筋群の新しいトレーニングを指導。
今後は2週間でケアしていく方針。
6回目
2週間後
ズボンがはけるように戻ったとのこと。
考察
今回のケースは産後3カ月で来られた症例です。
問診で聞いていくと
腰の痛みに関しては動作の初め(立ち上がる時、起き上がる時)に痛い。
安静時(座っている時)は痛みを感じることはないが、仰向けやうつ伏せの体勢で寝るとすぐに腰の痛みが出現するとのこと。
その他の動作で痛みが出るのは
歩行時、重心が前に乗ると痛みが出る時がある。
これらの腰の痛みは妊娠中にも少し出ており、産後はそれがより顕著に出た感じ。
骨盤に関してはズボンがはけないのではけるように戻りたい。
体重が下がらないなどがお悩みでした。
身体を診ていくと
立位時では仰け反り姿勢であり、踵に体重が乗っている状態。
歪み等を診ると
足部は回内足(いわゆる扁平足)、両肩の左右差があり、右肩が挙がっている。
座位では左に重心が乗っている。
仰向けに寝てもらうと
立位時の仰け反りの影響と胸郭の固さからかなり反りがきつい。
呼吸の乱れも顕著にある状態でした。
上記の内容とその他検査を行った結果、
胸郭の固さから呼吸の乱れが生じて
1つは自律神経系の興奮作用を引き起こし、自然治癒力がていかしていること。
2つ目は呼吸時に使われるポイントが過剰なため、筋肉疲労が起きやすかったこと。
3つ目は胸郭の固さによって寝ている姿勢が反り傾向にあり、その結果寝ている時も緊張状態、腰部の負担を引き起こしていたことが今回の腰の痛みの原因と考えました。
施術では、
呼吸の介入や弱い部分を補助するために運動療法を取り入れることで、2回目施術後からかなり解消され早期に良くなりました。
6回目施術後には
ズボンも履けるように戻っており、体重の部分を今後を整えていく方針。
(個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。)
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