2020年6月12日 金曜日
【症例】辛い育児での背部痛でお悩みだった方の解消例
産後の背部痛はほとんどの方が大なり小なりしんどくなる症状です。辛いけど、育児中だからこれは仕方が無いと思っている方が非常に多い。背部痛が出るのには原因があります。下を向いていることが多いからです。原因がそれなのであればそれに対する対処法をしっかりと行なえば解消されるんです。では、どういう過程で回復に至ったのかを解説していきますね。
利用者
30代女性 箕面市在住主症状
背部痛その他の症状
特に無し過去に受けていた施術
整体主な施術ポイント
骨盤や脊柱の可動性獲得施術の経過と内容
1回目
問診を行なうと、
背中から腰にかけての痛みがある。
長時間座っていたりして、
同じ体勢でいると、背中の痛みで直ぐには動けない。
検査を行なうと、
骨盤、脊柱の可動性の低さが顕著でガチガチになっている。
施術は可動性の低くなっている部位を中心に行なう。
骨盤や脊柱に負担の掛かりにくい座り方について指導。 2回目
翌日来院
背部痛は大きくは変わらず。
骨盤や脊柱の可動性若干向上。
施術は前回と同内容で実施。
骨盤底筋の入れ方指導実施。 3回目
1週間後来院
背部痛は少しましな気はするが、劇的に変わった感は無い。
骨盤や脊柱の硬さは初回に比べると良くなっており、可動性が向上している。
骨盤底筋チェック→良好→更に骨盤底筋を強化する為のトレーニング指導実施。 4~5回目
背部痛は座位からの立ち上がる時の痛みは感じなくなってきた。
添い乳してて、そのまま寝てしまったときに痛みで起きる。
施術は今までと同様で、可動性を出す施術を中心に行なう。 7回目
背部痛はほとんど感じていない。
子供の体調不良や、夜頻繁に起きるのでストレスは掛かっているが大丈夫とのこと。
体重が-5㎏になり、産前の状態に戻った。
骨盤や脊柱の可動性は問題無い程度へ変化。
自身では気づいていないストレス受けている部位が
所々に見受けられ、その部位への調整を行なう。 8回目~
その後、通院間隔は空けて経過観察をしていった。
当初にあった、背部痛は解消された。
不安も無くなったので、海外旅行や国内旅行などに行くことが多くなった。
その際、子供が離れてくれないので1日中抱っこをしているせいもあり、
帰国時は腰や肩の痛みを生じていたが、
施術をすれば、1回で回復する程度のレベルであった。
それだけ、自然治癒力も備わっていると判断できる。
現在は、仕事復帰が近くに迫っているので、
仕事、育児、家事に耐えれるような体作りに向けて、
メンテナンスを行っている。考察
今回の症例は、産後からの背部痛でお悩みのケースでした。
産後に背中の痛みを生じる方は多いです。
何故なら、抱っこしたり、授乳したりと下を向いていることが多いからです。
下を向いている動作が多いという事は、背中が丸まった姿勢になっています。
この状態で長くいると、筋肉は伸ばされた状態で力を発揮しなくてはならず、
非常に負担が掛かります。
その為、どんどん筋肉がガチガチになっていきます。 また、筋肉がガチガチになってくるという事は、
骨(関節)もガチガチになりやすいです。
筋肉は骨から骨にひっついています。
その為、筋肉がガチガチになると、
骨も引っ張られて、可動性のないガチガチの状態になります。 ストレスがあっても、
自然治癒力がしっかりと備わっていたり、
周囲の人の協力があり、手伝ってもらえる環境にあれば、
ガチガチになっても自然と元の状態に戻ってきます。 しかしながら、そのような状態になければ、
体はどんどんストレスが蓄積して、
筋肉も関節もガチガチの状態になってしまいます。 後は、
背部痛になる方の特徴として普段の姿勢があります。
日本人に多いのが、気をつけ!の軍隊姿勢です。 この姿勢になっている方が非常に多いです。
その姿勢が良い姿勢だと思っている方が多いのですが、
実は、この気をつけは見た目は良く見えるのかもしれませんが、
体には全くよくありません。 姿勢が悪いと自覚されている方は特にこの姿勢にしてしまいがちで、
座っている時も胸を反らしているような方が多いです。
でも、この姿勢が背部痛の原因の一つになってしまっているのです。 座っている時であれば、
坐骨でしっかりと体重を支えて骨盤をしっかりと立てた状態にしていれば、
上半身は脱力して、多少丸くなるくらいでも構いません。 実際、今回の方も座っている時も反りが強く、
姿勢の指導をすると、そんな姿勢で良いの?!と驚かれていましたが、
それを続ける事によって、背部痛は解消されていきました。 意外と体によかれて思ってやっていることが、
逆に体に負担を与えている事が多いです。 痛みや姿勢などでお悩みの方は、
一度専門の機関にてチェックしてもらうのが一番いいと思いますよ! ※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。関連記事タグ : 産後背中の痛み【症例】