2018年12月28日 金曜日
【症例】テニス愛好家の肘の痛み
今回の症例は、テニス愛好家の方の肘の痛みを生じていたケースであった。この方はテニスが大好きで4~5時間連続でプレーしてしまう位の方であった。それが痛みで実施出来なくなった事、全力でスイングする事が出来なくなったので来院された。そんな長時間テニスをされる方が依然と同じようにプレー出るようになるまでの道筋をご説明します。
利用者
30代男性 茨木市在住主症状
右肘の痛みその他の症状
特に無し過去に受けていた施術
マッサージ
整体主な施術ポイント
胸郭や手根骨等の関節調整
全身の筋バランス施術の経過と内容
1回目
右肘外側上顆の痛み。
検査などにより外側上顆炎と考えられる。
中手骨、手根骨の硬さが顕著。
胸郭の硬さプラス。胸椎・腰椎に硬さが見られる。
右下半身の筋緊張+
前腕の筋緊張+
明後日テニスの試合があるのでそれに出場出来るようにしたい。
上記の部位の調整を行なう。 2回目
2日後来院
テニスの試合で3位入賞が出来た。
痛みはあったが、我慢できる範囲内であった。
施術は、前回硬さの見られた関節と筋肉の調整を行ない、
全体的に循環不全とアームラインの筋緊張が強いのでリリースを行なう。 3~5回目
右肘の痛みは依然と比べて激痛でプレーが出来ないという事は無いが、
4~5時間テニスをしていると痛みが出てくる。
テニスを休む事は嫌で、続けながら出来る体の状態に調整してほしいとの事。
施術は、右の手根骨や中手骨、橈尺関節の可動性を出し、
胸郭や脊柱の可動性を出しながら、全体的に左右や前後のバランスが悪いので整えるイメージで実施。
また、脊柱や右アームライン等の負担の掛かりやすい部位のセルフケアを指導し徹底させる。
テニスプレー時に全身が力み過ぎの様なので、力を抜いてプレーするように意識したり、
用具についてのアドバイスなどを行う。 6~8回目
連続でテニスを実施してもあまり気にならない程度へ改善。
但し、ケア等を少し怠ると痛みを生じやすい。
当初は指の筋力が痛みの為低下していたが、
しっかりと各指に力が入るようになってきた。 9回目~
ほぼ痛みは消失した。
当初は右のアームラインの筋力が低下していたが、
現在は健側(左)に比べると逆に強くなった感じ。
現在は、通院間隔を空けてメンテナンスを行い、
競技特異的に負担の掛かりやすい部位を中心に調整を行ない経過観察中である。考察
今回は、テニス愛好家の方に生じた右肘の痛みであった。
今回のケースはいわゆるテニス肘であった。
テニス肘はテニスをする人だけが罹る障害ではない。
スマホやパソコンなどの指を良く使う事によっても発症する。
この疾患のポイントは患部だけを治療していても良くならないという事である。
勿論、手首や肘、肩関節の調整や筋肉の緊張を取る事も非常に重要であるが、
肩甲骨周囲等の胸郭一帯や、体幹部分や下半身の調整も重要になる。
要するに全身である。テニスの競技動作的に腕を良く使ったスポーツであるが
全身も同じ位使っている。その為、全身の緊張や歪み、疲労と言ったものが蓄積されやすい。
今回のケースも、全身調整を行なう事によって症状の安定化に至った。
しかし、注意が必要なのはこの患者さんはこちらが指導したセルフケアや
アドバイスに耳をしっかりと傾けて頂き、それをきっちりと実施していたからこそ改善したものである。
最近では、以前に比べて力みが無くなったので力を入れなくても良い球が返せるようになったり、
依然と同じ事を同じ時間実施しても今まで程疲れを感じなくなったと仰っていました。
スポーツをする事は大なり小なりストレスは掛かっている。
特にスポーツ愛好家の方たちは実施頻度が高いのでストレスは多くなりがちである。
そう言った場合は、セルフケアをする事で再発が防げるので自身での取り組みが必ず必要になります。
その点は必ず忘れないように注意しておいて下さいね! ※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。関連記事タグ : スポーツ障害【症例】