2020年3月6日 金曜日
【症例】産後から多岐に渡る全身症状でお悩みの方の解消例
産後から肩こりや腰痛、膝痛、手首痛、骨盤の違和感など全身に色々な症状が出現しました。また、育児をしていく中で背部痛も出現してきました。このまま放置していれば寝たきり状態になった可能性もある位の状態でした。そんなケースではありましたが、あるポイントをしっかりとケアすることで回復へと向かいました。では、その回復に至るまでの道のりを解説します。
利用者
30代女性 箕面市在住主症状
肩こり
腰痛
両膝痛
両手首痛
骨盤の違和感その他の症状
背部痛過去に受けていた施術
特に無し主な施術ポイント
関節調整
筋肉のリリース施術の経過と内容
1回目
問診を行なうと、
産後から症状が出てきたのが、
肩こり、腰痛、両膝痛、両手首痛、骨盤の違和感と
非常に多岐にわたった症状が生じていた。
全体の関節調整と疲労除去を狙った内臓調整を中心に施術を行なう。
手首が両側痛みがあり日常生活に支障が出ている事もあり、
両手首の痛みを軽減する為のセルフケアを指導。
骨盤底筋の入れ方指導。 2回目
1週間後来院
肩こりはまし、腰痛と骨盤の違和感は2~3日はましだったが、
日数が経過するにつれて元に戻りつつある。
両膝痛はまし、両手首痛まし。
施術は上半身の関節調整と筋緊張のリリース(アームライン)を
中心に行いつつ、骨盤の安定性を高めるよな施術を行なう。
骨盤底筋チェック→前後のバランスがやや悪い→再指導
更に骨盤底筋を強化する為のトレーニング指導実施。 3回目
2日後来院
肩こり2回目からは大きくは変わらず。
腰痛と骨盤の違和感は大分ましになった。
そんなに気にならない程度へ変化。
両膝痛、手首痛も2回目よりは軽減。
施術は2回目と同内容で実施。 4回目
4日後来院
肩こりはそんなに気にならなくなったが、
背中の痛みが強くなってきた。
腰痛と骨盤の違和感、両膝痛と両手首痛もほぼ消失
授乳や抱っこにより、背中に負担が掛かっていると考えられ、
背中のストレス軽減の為のセルフケアと側胸部のストレッチを指導。
3回目までは骨盤の不安定性が残存していたが、
今回チェックすると、不安定性は解消されていた。 5回目
1週間後来院
背中の痛み残存。
その他の症状はなし。
脊柱や肩甲骨周囲を中心にケアを行なう。
骨盤底筋のみならず、下肢の筋肉も連動させたトレーニング指導実施。 6~8回目
この期間は、
背中の痛みと肩こりが出たり出なかったりを繰り返した。
育児の負担が増えると症状が出て、
負担が少なければ症状が落ち着くという感じであった。
その間、胸郭を中心に施術を行なったり、
胸郭へのストレス軽減の為のセルフケアを指導した。
この間は、通院間隔は2週程度に空けて様子を経過観察を行いつつ、
メンテナンスを行っていた。 9~11回目
当初にあった、
症状は全て解消された。
肩こりと背中の痛みが、
長時間の抱っこをした時に生じる事があるが、
翌朝には解消されている程度であるとの事。
骨盤の安定性も向上し、
全体的な関節の可動性もアップし、
過剰な筋緊張もない状態を維持できている。
その為、産後の骨盤矯正を一旦終了とした。考察
今回の症例は、産後から肩こり、腰痛、骨盤の違和感、両膝痛、両手首痛と、
非常に多くの症状が出ていたケースでした。 上記の症状はどれも、
産後に非常に起こりやすい症状である。
しかしながら、
それが全て生じていたという事は、
身体は非常に妊娠~産後でストレスを被っていたと考えられた。 腰痛と骨盤の違和感、両膝痛に関しての原因は
一言でまとめると、骨盤の不安定性であったと考えられる。 産後はホルモンの関係で、
恥骨結合と仙腸関節という部位が緩み、
骨盤周囲にストレスがかかりやすく症状が出やすい。 そこが不安定になっていた事で、
腰がより頑張らざる負えない状態になっていたので腰痛を生じていた。
骨盤は関節の不安定が生じたが故に支える事が出来ていないので、
骨盤の違和感を生じたり、骨盤がしっかりと身体を支えきれてないので
その分、膝関節へのストレスが増えて痛みを生じていたと思われる。 肩こりと両手首痛に関しては、
産後の抱っこや授乳により症状が生じていたと考えられる。 育児において抱っこや授乳は切っても切れない動作である。
しかし、その動作が肩から指にかけてのアームラインという部位に負担を
かけている要因になっていたのは間違いない。 特に身体の使い方が下手で、
常に肩から指先にかけて力が入った状態になっている人は
肩こりや手首痛になりやすい。 腕だけで赤ちゃんを支えようとすると、
人間の構造上無理がある。
肩こりや手首痛にならない人は、
身体全身を使って抱っこをしたりしているので、
一部分に負担が掛からないので症状が出にくいのである。 育児に限らず、スポーツでもそうだが、
上手な人ほど見た目は力感がない。
一見力が入っていないように見えます。 一方、下手な人は傍から見ても
力がガチガチに入っているのがわかります。 なので、育児はいかに
身体の力が抜けた状態で出来るかがポイントです。 力が入ってしまっているのは、
身体の使い方が解らないという方もいれば、
身体が筋緊張状態で抜きたくても抜けないという方もいます。 身体の使い方が解らないという方でも、
2人目以降の産後は1人目の経験が生きて抜き方をマスターする事が出来る傾向にあります。 一方、筋緊張状態が強い状態になっている方、
それは、歪みであったり、疲労などが影響している為、
そのままでは、2人目以降になっても変わらず力は抜けないと予測されます。 なので、
専門の機関にてしっかりと身体のケアをしてもらって、
身体に負担の掛かりにくい動作が出来るような状態にしてもらう必要性がありますね。 育児は日が経てば経つほどお子さんは成長するので、
育児ストレスは増えていきます。
なので、産後から症状があってお悩みの方は一刻も早く
何かしら対策をとる必要性がある事を覚えておいてくださいね! ※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。関連記事タグ : 産後肩こり【症例】