2020年12月18日 金曜日
【症例】産後からの膝痛と慢性的にあった肩こりの悪化でお悩みの症例
産後から膝痛と肩こりでお悩みの症例です。肩こりに関しては妊娠前からあったが、産後はそれがさらに悪化している。膝痛に関しては産後からだが、床から立ち上がる際などにズキッとする。床から立ち上がる動作に関しては毎日頻繁にするので、肩は常時しんどい、膝は立ち上がるたびにしんどい。こんな毎日の苦痛からどのような過程で卒業したのかの道のりを解説していきます。
利用者
30代女性 箕面市在住主症状
膝痛
肩こりその他の症状
特に無し過去に受けていた施術
特に無し主な施術ポイント
筋緊張のリリース
関節調整施術の経過と内容
1回目
問診を行なうと、
産後から床から立ち上がる際に右膝に痛みが生じる。
肩に関しては、慢性的にこっているかんじ。
産前からあったが、産後より悪化している状態。
検査を行なうと、
大腿四頭筋は筋緊張が非常に強い。
広背筋・肩甲間部の緊張も非常に強い。
骨盤は歪みが生じている。
施術は筋緊張部位のリリースを行ない、
膝関節、足関節、股関節の関節調整を行なう。
骨盤矯正も行なう。
筋緊張部位の中でも一番強い、
広背筋のストレッチ指導を行なう。 2回目
翌日来院
右膝の痛み残存。
肩こりに関しては昨日よりまし。
施術は基本前回と同内容で実施
骨盤底筋の入れ方指導 3回目
1週間後来院
右膝の痛み、PS:4へ変化
肩こりも2回目よりもましになってきている。
四頭筋、広背筋、背部の筋緊張も随分と軽減してきている。
足関節、膝関節、股関節の可動性も出てきている。
骨盤は歪みが無い状態を維持している。
骨盤底筋チェック→良好→更に骨盤底筋を強化する為のトレーニング指導実施
骨盤や腰や背部から肩にかけての負担を掛けないような授乳姿勢を指導。 4~6回目
膝痛は解消。
肩こりはあるのはあるが、
以前ほどしんどさは感じていない。
膝関節や骨盤など関節の状態は良好
肩周囲の筋緊張は育児もあるため出やすい状態。
肩周囲の筋緊張を自身で解消出来るように呼吸指導実施。
また、肩甲骨の可動性を確保する為のセルフケアも指導。
体型改善に向けて、殿部や太腿裏の引き締めトレーニング指導を実施。 7~10回目
この期間は膝に関してはその後も痛みは生じていない。
肩こりは、育児の負担が増えればその日はしんどいが、
翌日になれば消失しているとの事で、
自然治癒力がしっかりと働いていると判断された。
主観的にも客観的にも良好であったため、
通院期間を2週間隔にして施術を行なった。
その間は寝具についてのアドバイスや、
飲食についてのアドバイスなどを行ない。
今よりもより良い体作りを目指していく。 11~13回目
当初にあった問題は全て解消されていて、
再発などもなく、日常生活を送れているとのこと。
この期間は3週間隔で通院をしてもらい施術を行なっていた。
通院間隔を空けても大きなトラブルもなく過ごせていたので、
これにて産後のケアを一旦終了とした。考察
今回の症例は、産後からの膝痛、肩こりでお悩みのケースでした。 産後の膝痛は非常に多くの方に生じる問題です。
何故なら妊娠前に比べて膝を曲げる回数が非常に多く、
筋力は低下、関節の緩みが生じているため痛みを生じやすいのです。 今回の場合、
関節に緩みが生じていた為、
筋肉に過剰に負担が掛かっていました。 でも、
妊娠中に活発に体を動かしていたわけではないので、
筋力低下している状態であったので、
筋肉の忍耐力が限界に達していた状態でした。 そのため、
膝周辺も肩周辺も筋肉がガチガチになっていました。 この様な状態であっても、
人間には自然治癒力があります。
本来はその自然治癒力で
寝ている間に筋緊張や歪みを解消してくれます。 でも、
赤ちゃんが夜泣きしたり、
自分が物音で直ぐに起きてしまったりと
睡眠の時間も質も両方ともに悪い方が殆どです。 そうなると、
自然治癒力が中々働かず、
自分ではなんともできないくらいまでになってしまいます。 現代の日本では核家族化が進んでいます。
昔の日本であれば家族が近くにいたので、
産後の床上げ期間は母親はゆっくりと寝て過ごすのが習慣でした。
(家族がだめでも、近所の方も子育てを手伝ってくれる環境でした。) ところが、現代の日本ではそうはいきません。
出産直後から育児がスタートします。 夫は仕事で頼れないし、
親に頼るにも直ぐに来れる距離にはいない・・・。
など、母親一人で育児に家事にとこなさないといけません。 そんな状態では体が回復に至りません。
でも、その状態で毎日赤ちゃんお世話を一生懸命します。
そうすると、体が悲鳴をあげるのも当然です。 日本が核家族化になってしまったのを嘆いても仕方ありません。
それを知ったうえで早期に専門の機関にてケアを受けてほしいのです。 今はそれどころではない!
と我慢し続けていると、
体は強制シャットダウンになってしまって、
育児も家事も出来なくなってしまうかもしれません。 後でケアしようとしてても、
育児の負担はどんどん増えていく一方です。
落ち着いてからとかいってると
気づいたら数年たってた!!という話も沢山聞きます。 痛みというのは体からの信号です。
助けて~!と言っているのを無視していると、
体が怒って強制シャットダウンをするんです。 そうならないように、
早め早めの対応をお勧めします! ※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。関連記事タグ : 産後膝の痛み【症例】