2019年1月19日 土曜日
【症例】鎖骨の奥が痛む肩こりの改善例
今回の症例は、産後から鎖骨の奥の方が痛くなるような感じがする肩こりと腰痛でお悩みのケースであった。産後直ぐはホルモンの関係で関節は緩くなる傾向にあるが、ある程度日数が経つと反対に関節が固くなる。その関節の固さが影響を与えていたと考えられた症例です。
利用者
30代女性 吹田市在住主症状
肩こり(鎖骨の奥が痛い)
腰痛その他の症状
O脚過去に受けていた施術
マッサージ
整体
カイロプラクティック
鍼灸治療主な施術ポイント
関節調整施術の経過と内容
1回目
検査を行なうと、骨盤の可動性の悪さが顕著。
胸椎・肋椎関節の可動性も悪い。反り腰+。全体的に関節が固い。
右肩~右背中にかけての筋緊張+
両膝間が3横指程。
上記の可動性の悪い関節部分の調整を行なう。 2回目
4日後来院。
肩こり・腰痛は大きくは変わらず。
骨盤の可動性は若干改善。
胸椎・肋椎関節の可動性は変わらず。
施術内容は前回と同内容で実施。
肩周りの硬さ改善の為のセルフケアを指導。 3回目
3日後来院。
肩こり・腰痛は大きくは変わらず。
骨盤の可動生は前回よりも改善。
胸椎・肋椎関節の可動性の低さは残存の為、
骨格調整と筋緊張が強い部分のリリースを行なう。
骨盤底筋の入れ方指導。 4回目
5日後来院。
肩こり・腰痛ましになってきた。
胸椎・肋椎関節の可動性は改善傾向。
仙骨の可動性の悪さが目立つ為、仙骨の調整を行う。
左右の仙腸関節の可動性が違い、バランスの悪さを生じているため関節調整を行なう。
骨盤底筋チェック→良好→更に骨盤底筋を強化する為のトレーニング指導実施。 5~8回目
腰痛はほぼ感じない程度に改善。
肩こりは育児の負担が上がればしんどくなるし、負担が減れば楽になるという状態を繰り返す。
お伝えしていたセルフケアを実施すれば症状は落ち付くが、実施出来なかったら症状が強くなる。
負担が増えても症状が出ないように体の調整を行なう。
骨盤底筋だけでなく、下半身の筋肉も強化するようなトレーニング指導を随時行なう。 9回目~
腰痛消失。肩こりも育児の負担が増えた時でも大丈夫になった。
セルフケアもしっかりと継続して実施するようにしている。
現在は通院間隔を空け、O脚改善を目的とした施術を中心にメンテナンスを行い経過観察中である。考察
今回の症例は、産後からの肩こりと腰痛であった。
肩に関しては鎖骨の奥の方まで痛みがあるとの事だった。
今回の患者さんの場合、全体的に関節の可動性が悪かった。
関節は緩くても困るが、固すぎても困る。
関節はある程度の遊びがあれば、多少無理をしてもそのストレスが分散されるような構造になっている。
しかしながら、遊びがないとストレスがダイレクトに関節にかかる。
そうすると、骨には筋肉が付着しており、その筋肉にもストレスが掛かりやすくなる。
例えば、関節の遊びがあれば5のストレスで済むのに、関節の遊びが無ければ10のストレスがかかってしまう。
どうしても、育児は毎日が筋トレ状態なので非常に体への負担は大きい。
それを、関節の遊びが無いまま毎日負担を受け続けると、
どんなに睡眠を取ったとしても筋肉の過緊張が強くなりすぎて緊張を除去する事が難しくなる。
睡眠時に体はリセットして、疲労を除去したりします。
リセットする為には、体がリセットをしやすい状態に整える必要性があります。
マッサージなどを行っても一時的には良くなるが、直ぐに元に戻ってしまうかたは
骨格の問題である可能性があります。骨格の問題は放っておいても改善はしませんので、
筋肉だけでなく、関節など全身を診てくれる医療機関へ早期に受診されることをお薦めします。 ※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。関連記事タグ : 産後肩こり【症例】