2020年5月30日 土曜日
【症例】首肩や頭痛+腰痛でお悩みだった方の解消例
首肩がの痛みと頭痛が主訴のお悩みで、腰痛でもお悩みだった方のケースです。仕事柄、パソコン操作が多いので、首肩がしんどくなりやすく腰痛もしんどいのが当たり前の状態になっていた。座っている時間が長くなると痛みが強くなってくるので集中力が散漫になり仕事の効率もどんどん低下していく感じがしていたのとことでした。そんな方の回復までの道のりを解説しますね。
利用者
40代男性 吹田市在住主症状
首肩の痛み
頭痛その他の症状
腰痛過去に受けていた施術
マッサージ
鍼灸治療主な施術ポイント
脊柱の可動性施術の経過と内容
1回目
問診・検査を行なうと、
主訴は首肩と頭痛で両方とも右側に症状が出ているとの事であった。
腰痛もあり、数時間座っていると左腰部から大腿まで痛みが出る事がある。
骨盤は歪みを生じており、全体的には左荷重になっていた。
脊柱は可動性が非常に乏しく、ガチガチの状態であった。
脊柱の(特に頸椎を中心に)骨格調整を行なう。
骨盤の歪みを整え、肩甲骨周囲の筋緊張が強い部位のリリースを行なう。 2回目
3日後来院
首肩の痛みはあるが、質はまし。頭痛は出ていない。
腰痛は長時間座っていると重だるさを感じたが、
その姿勢を解くと落ち着いた。
骨盤の歪みは前回後の整った状態をキープしている。
脊柱の可動性は依然として低いので、
脊柱の可動性を出すための施術を中心に行ないつつ、
頭蓋の硬さも目立つのでクラニアル療法も行なう。 3回目
4日後来院
頭痛は初回以降出ていない。
腰も長時間座っていてても大丈夫。
首肩の痛みは、部位が首の付けにピンポイントになった。
脊柱の可動性を出しつつ、胸椎の後弯がやや強いので前弯方向へ矯正。
後頭下筋へのアプローチとクラニアル療法を中心に調整を行なう。
肩甲間部が常に伸張されていて、筋の出力が低下していたので、
筋出力を向上させるためのトレーニング指導実施。 4~6回目
腰痛と頭痛はその後も出ていない。
首肩の痛みは付け根の部分に痛みor違和感が残る感じ。
施術は基本的には3回目と同方針で施術を進める。 7~9回目
首肩の痛みは、全く気にならない時と
痛みor違和感を感じる日がある時と波がある。
但し、当初に比べれば痛みの質・頻度共に低下している。
この期間では、脊柱の可動性は大分出てきており、
胸椎の後弯も問題ない範囲内へと変化。
細かい部分の調整を全身をかけるイメージで施術を行なう。 10~13回目
当初にあった、首肩の痛み、頭痛、腰痛は全て消失。
仕事がハードになって、その時はしんどくなる事がたまにあるが、
家に帰った時には気にならない程度になっているか、
遅くても翌日の朝には解消されている状態へなっている。
以前に比べて、姿勢が非常に良くなったと周りから言われ、
自身でもそれを実感できているとの事。
この期間は通院間隔を空けて症状が再発しないか経過観察を行いながら
メンテナンスを行っていたが問題が無さそうだったのと、
仕事の関係で他県に行かれるとの事でこれにて一旦終了とした。考察
今回の症例は、首肩の痛みと頭痛が主訴で、腰痛でもお悩みのケースでした。 首肩と頭痛は、共に右側だけ痛みが出ていて、
腰痛は数時間座っていると、左腰が痛だるい状態になっていた。 首肩と頭痛の原因として考えられたのは、
脊柱の可動性の低さである。
特に頸椎の可動性は非常に悪かった。
かつ、頸椎の歪みが生じていた。 頸椎の歪みと、よく使う側という事もあり、
症状が片側に出ていたものと考えられた。 人間の体は常にバランスを保とうと働いている。
片側に傾けばそのままだと、倒れてしまうので、
反対側に傾けてバランスを保とうとします。
それは、意識的に行っているのではなく、
無意識に体が行ってくれます。 それらの無意識化の体の反応が長期間に及ぶと、
無理が掛かっている為、
関節の可動性が低下したり筋肉に過度にストレスが掛かります。 歪み=悪ではありませんが、
今回のようなケースではしっかりと歪みを整えないと問題は解決しません。 表面の緊張している筋肉をいくらマッサージでほぐしても、
根本の歪みは解消されないので、
ほぐしてもほぐしても、直ぐに元に戻ってしまいます。 腰痛に関しても骨盤の歪みがあり、
それが、原因になっていたと思われます。 今回のケースでは、
首肩にしても頭痛にしても、腰痛にしても歪みが原因になっていました。
人間は必ず癖があります。
その為、左右を全く同じように使う事は難しいです。
なので、多少の左右差は出ても不思議ではありません。 同じ方向での仕事や、育児、スポーツなどをしていれば、
左右差は出やすいと思います。
でも、例えば仕事での同じ姿勢が原因なのであれば、
職場の全員が同じ症状を訴えるはずです。
でも、全員が訴える訳ではありません。 耐えれる人と、耐えれない人がいるのです。
それは、ストレスに耐えれる強い身体なのか、
ストレスに耐えれない弱い身体なのかという事です。 強い人は、身体にゆとりがあります。
ストレスが襲ってきてもいなす力を持っています。
でも、弱い人はいなす事が出来ません。全て体で受け止めてしまいます。 そう言ったものは誰かに教わった訳ではありませんが、
自然と身につけているものだと思います。
だから、弱い人はしっかりといなす身体に変えなければなりません。 筋力、柔軟性、可動性、身体の使い方などを獲得しないといけません。
こういう機会で、自分の身体に目を向ける事によって
これらは可能になります。
他の人に比べて自分は疲れやすいなと感じている方は、
身体のいなし方をマスターするといいかもしれませんね。 ※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。関連記事タグ : 肩の痛み【症例】