2018年7月20日 金曜日
【症例】首肩から腕に関しての悩み
首や肩、背中などの症状でお悩みの方は非常に多い。しかしながら、色々な所を受診したが中々治らず、半ば諦めていたところもあった。何よりもつらいのは常時痺れがあるのが辛いという患者さんの回復までの道のりを紹介します。

利用者
30代女性 豊能郡在住
主症状
首と左肩甲骨の痛み
左腕の痺れ
その他の症状
特に無し
過去に受けていた施術
カイロプラクティック
主な施術ポイント
関節・筋肉の可動性や緊張の改善
施術の経過と内容
1回目
首は側屈時や後屈時に痛み
左肩甲骨は内側縁の辺りに痛み
左上腕に痺れ
胸椎や左肋椎関節や肋間筋に硬さ、緊張が目立ったので調整をかける。
調整後は、後屈時に若干痛みは残るが側屈は消失。左肩甲骨の痛みも軽減。
頚部全面の筋緊張があったので同部位に対してのリリースを行ない、頸椎の調整も行なう。
リリース後、痺れ軽減。
2回目
3日後来院
首の痛み、動かしにくさは時間と共に戻ってきた感じ。
左腕の痺れも時間とともに戻ってきた。
左肩甲骨の痛みはほぼ消失。肋間筋の緊張感が消失。
首の痛みと左腕の痺れに関しては前回同様の施術を行なう。
3回目~5回目
首の痛み、動かしにくさ若干残存。
左肩甲骨の痛みは消失。
左腕の痺れは消失
胸椎や頸椎、肋椎関節の硬さは若干残存。
脊柱と肋椎関節の関節調整を中心に行なう。
6回目~
首と左肩甲骨の痛み、動かしにくさは改善
左腕の痺れ消失。
介護職で無理な体勢で介助をしたりする事が多く疲労を生じやすいとの事で、
現在は生活の質を落とさない為に1ヶ月程度の間隔でメンテナンスを行なっている。
考察
今回の症例は、首と肩甲骨の痛みや動かしにくさと、左腕の痺れであった。
首と肩甲骨の痛みに関しては、原因は恐らく胸椎や左肋椎関節の可動性が低下し、
その周囲の筋肉がエキセントリック収縮を強いられたた為に筋肉の緊張を引き起こた。
そして、その緊張が首側屈時に邪魔をして動かしにくさへと繋がったのではないかと思われる。
後屈に関しては胸椎の硬さが原因で、肩甲骨に関しては肋間筋や肋椎関節の問題であったと考えた。
左腕の痺れに関しては、頚部前面の緊張が強くそれが神経を圧迫していると考え調整を行なうと
比較的早くに痺れは消失した。痺れの原因は様々である。頸椎の場合もあるし、胸郭の場合もあるし、
肘の問題もあるし、他にも沢山考えられる。
痺れは、しっかりと原因を見極めてその原因にピンポイントにアプローチをかけないと中々改善しません。
症状が進行してしまうと、日常生活に支障が及び、治療期間も長くなる傾向にあるので、
痺れ症状があれば早期に医療機関を受診して、検査をする事をお勧めします。
※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。
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