2021年4月13日 火曜日
【症例】股関節のつっぱりやつまりでお悩みの症例
今回のケースは趣味で自彊術を行なっているのだが、その際に足を開脚してしゃがみ込むポーズがあるのだが、股関節のつっぱりやつまりでそのポーズが出来ないとお悩みでした。周囲の人はすんなりと開脚してしゃがんでいるのだが、自分は開脚しにくく、しゃがめなく後に倒れてしまう。なぜ自分だけ出来ないのか?と一人でお悩みだった方が回復していった道のりを解説していきます。
問診を行なうと、
股関節につっぱり感やつまり感があり、
開脚(足を開く)することが出来ないとの事でした。
検査を行なうと、
股関節の可動域が非常に少なく、
股関節周囲がガチガチになっていました。
また、立位で開脚しようとすると、
股関節の固さで早期に転倒してしまう状態でした。
施術としては、
先ずは股関節周囲筋のリリースを行ない、
股関節や仙腸関節などの関節調整も行なった。
また、普段から股関節が使えておらず、
膝関節を中心にしゃがんだり、
歩行などを行なっていると考えられた。
そのため、股関節を使えるようにするための
セルフエクササイズをお伝えした。
2回目
前回後からはつっぱり感やつまり感は
若干ましになったとのこと。
施術は前回と同内容で実施。
股関節を使った日常生活動作など体の使い方の指導を再度行なう。
また、歩行動作についても指導を行なう。
3回目
股関節のつっぱり感やつまり感はましになってきた。
始めに出来なかった開脚も180度に近い所までは転倒せずに、
できるようにはなってきた。
施術は今までと同内容で実施。
プラスで膝関節や足関節の関節調整も追加で行なう。
4~6回目
股関節のつっぱり感やつまり感はほぼ感じてない。
開脚もほぼ180度開脚しても転倒しないようになった。
股関節主導での日常生活動作も出来るようになってきている。
そのため、初回にあった股関節周囲の過緊張は生じていない。
全身がリラックスした状態を作れるように呼吸エクササイズを指導。
7~10回目
当初にあった股関節の問題は解消され、
その後も再発することなく生活出来ている。
この期間は、お孫さんの世話などでバタバタしていた時期もあり、
肩や首が凝ることが多くなっていた。
そのため、そちらの部分に対する施術を中心に行なう。
頭部・頚部・胸郭を中心に施術を行なっていた。
状態は悪くなく、こちらがお伝えしたセルフケアなども
しっかりと実践していて自身でコントロール出来ているので
今回にて一旦終了とした。
今回の場合、日常生活で痛みで困っているという訳ではありませんでした。
しかし、足が疲れやすいことが多かったのと、
趣味で自彊術を最近始めだしたのだが、
股関節が固く開脚(足を開く)することが出来ず、
周りの方は出来ているのに・・・とお悩みでした。
自彊術において、
開脚のポーズが基本姿勢とのことで、
それが出来ないので、思いっきり楽しんで出来ないとのことでした。
体をチェックすると、
確かに股関節の可動性は非常に悪かったです。
股関節周囲筋はガチガチの状態でした。
使い過ぎてガチガチという感じではなく、
使わなさ過ぎて筋肉の柔軟性がなく
ガチガチになっている印象でした。
起居動作や歩行をチェックすると、
膝関節中心で全ての動作を行なっていました。
屈伸の時も、膝を曲げてしゃがんで立つ。
そのような状態になっていました。
本来、歩行やしゃがんだり立ったりという動作は、
股関節主導で行なうのが理想です。
股関節から膝関節へ、それから足関節へと連動していきます。
それによって、無駄なエネルギーを消費することなく
最小限の力で前方へと進んだり屈伸をする事が可能になります。
施術としては、
股関節周囲のガチガチになってしまっていた筋肉を
柔らかい状態にして、
股関節をしっかりと動くようにして
筋肉が再びガチガチにならないようにセルフケアを指導しました。
施術者側がいくら頑張って柔らかさを取っても、
歩行などの日常生活動作が悪く、
股関節を使えていない状態だと意味がありません。
なので、
歩行時の股関節の使い方や座り方・立ち方など、
体の使い方をしっかりと本人にイメージしてもらって、
実践出来るように、時間をかけて指導を行ないました。
ご本人さんは、
健康雑誌か何かで、私が見る前の歩行の仕方を実践していたそうです。
でも、結果的にはその動作が今回の原因にもなっていました。
傍から見たら明らかに変な歩き方をしていましたが、
意外と人って自分の事は全然わかっていません。
姿勢だって家族や知人から指摘されて、
自分って姿勢悪いのかも?って思いません?
人間は習慣の生き物です。
始めは違和感を感じていても、
それが何日か続くと違和感を生じなくなります。
それが良い習慣であれば全く問題ありませんが、
良かれと思ってやっていることが
実はいい影響を及ぼしていないことは
普段施術をしている中で多々見かけます。
体の歪みが全て悪だとは思いません。
そもそも、人間の体は左右対称に作られていません。
だから、全ての歪みを正す必要性はないと思っています。
でも、今回のように趣味が思いっきりできないという状況であれば、
問題が歪みから来ているのであればしっかりと整える必要性はあります。
今回は歪みと言うよりは、体の使い方の問題で体がアンバランスになっていましたが、
そういったものも含めて、自分のしたいことが思いっきりできない!
そんなときは体に必ず問題があります。
そういったものを放置せず早めに対策を講じることで、
その後の人生を快適な状態で過ごしていくことが可能になりますよ。
※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。

利用者
70代女性 豊中市在住
主症状
股関節のつっぱり・つまり
その他の症状
特に無し
過去に受けていた施術
特に無し
主な施術ポイント
股関節主導で動かす
施術の経過と内容
1回目問診を行なうと、
股関節につっぱり感やつまり感があり、
開脚(足を開く)することが出来ないとの事でした。
検査を行なうと、
股関節の可動域が非常に少なく、
股関節周囲がガチガチになっていました。
また、立位で開脚しようとすると、
股関節の固さで早期に転倒してしまう状態でした。
施術としては、
先ずは股関節周囲筋のリリースを行ない、
股関節や仙腸関節などの関節調整も行なった。
また、普段から股関節が使えておらず、
膝関節を中心にしゃがんだり、
歩行などを行なっていると考えられた。
そのため、股関節を使えるようにするための
セルフエクササイズをお伝えした。
2回目
前回後からはつっぱり感やつまり感は
若干ましになったとのこと。
施術は前回と同内容で実施。
股関節を使った日常生活動作など体の使い方の指導を再度行なう。
また、歩行動作についても指導を行なう。
3回目
股関節のつっぱり感やつまり感はましになってきた。
始めに出来なかった開脚も180度に近い所までは転倒せずに、
できるようにはなってきた。
施術は今までと同内容で実施。
プラスで膝関節や足関節の関節調整も追加で行なう。
4~6回目
股関節のつっぱり感やつまり感はほぼ感じてない。
開脚もほぼ180度開脚しても転倒しないようになった。
股関節主導での日常生活動作も出来るようになってきている。
そのため、初回にあった股関節周囲の過緊張は生じていない。
全身がリラックスした状態を作れるように呼吸エクササイズを指導。
7~10回目
当初にあった股関節の問題は解消され、
その後も再発することなく生活出来ている。
この期間は、お孫さんの世話などでバタバタしていた時期もあり、
肩や首が凝ることが多くなっていた。
そのため、そちらの部分に対する施術を中心に行なう。
頭部・頚部・胸郭を中心に施術を行なっていた。
状態は悪くなく、こちらがお伝えしたセルフケアなども
しっかりと実践していて自身でコントロール出来ているので
今回にて一旦終了とした。
考察
今回のケースは、股関節のつっぱり感・つまり感でお悩みでした。今回の場合、日常生活で痛みで困っているという訳ではありませんでした。
しかし、足が疲れやすいことが多かったのと、
趣味で自彊術を最近始めだしたのだが、
股関節が固く開脚(足を開く)することが出来ず、
周りの方は出来ているのに・・・とお悩みでした。
自彊術において、
開脚のポーズが基本姿勢とのことで、
それが出来ないので、思いっきり楽しんで出来ないとのことでした。
体をチェックすると、
確かに股関節の可動性は非常に悪かったです。
股関節周囲筋はガチガチの状態でした。
使い過ぎてガチガチという感じではなく、
使わなさ過ぎて筋肉の柔軟性がなく
ガチガチになっている印象でした。
起居動作や歩行をチェックすると、
膝関節中心で全ての動作を行なっていました。
屈伸の時も、膝を曲げてしゃがんで立つ。
そのような状態になっていました。
本来、歩行やしゃがんだり立ったりという動作は、
股関節主導で行なうのが理想です。
股関節から膝関節へ、それから足関節へと連動していきます。
それによって、無駄なエネルギーを消費することなく
最小限の力で前方へと進んだり屈伸をする事が可能になります。
施術としては、
股関節周囲のガチガチになってしまっていた筋肉を
柔らかい状態にして、
股関節をしっかりと動くようにして
筋肉が再びガチガチにならないようにセルフケアを指導しました。
施術者側がいくら頑張って柔らかさを取っても、
歩行などの日常生活動作が悪く、
股関節を使えていない状態だと意味がありません。
なので、
歩行時の股関節の使い方や座り方・立ち方など、
体の使い方をしっかりと本人にイメージしてもらって、
実践出来るように、時間をかけて指導を行ないました。
ご本人さんは、
健康雑誌か何かで、私が見る前の歩行の仕方を実践していたそうです。
でも、結果的にはその動作が今回の原因にもなっていました。
傍から見たら明らかに変な歩き方をしていましたが、
意外と人って自分の事は全然わかっていません。
姿勢だって家族や知人から指摘されて、
自分って姿勢悪いのかも?って思いません?
人間は習慣の生き物です。
始めは違和感を感じていても、
それが何日か続くと違和感を生じなくなります。
それが良い習慣であれば全く問題ありませんが、
良かれと思ってやっていることが
実はいい影響を及ぼしていないことは
普段施術をしている中で多々見かけます。
体の歪みが全て悪だとは思いません。
そもそも、人間の体は左右対称に作られていません。
だから、全ての歪みを正す必要性はないと思っています。
でも、今回のように趣味が思いっきりできないという状況であれば、
問題が歪みから来ているのであればしっかりと整える必要性はあります。
今回は歪みと言うよりは、体の使い方の問題で体がアンバランスになっていましたが、
そういったものも含めて、自分のしたいことが思いっきりできない!
そんなときは体に必ず問題があります。
そういったものを放置せず早めに対策を講じることで、
その後の人生を快適な状態で過ごしていくことが可能になりますよ。
※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。
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