2020年10月16日 金曜日
【症例】疲労困憊によりあちこちに痛みが生じでお悩みだった方の症例
産後から手首、股関節、などの痛みや体型でお悩みでした。しかし、何よりも気なったのが本人も気づき切れていない疲労感でした。体を触るとズシンと重いんです。体が循環していないのが顕著でした。そんな疲労感が原因で色々な痛みを生じていた方が回復に至った道のりを解説していきます。
利用者
30代女性 箕面市在住主症状
右股関節の痛み
浮腫み
ズボンが履けない
左手首の痛み
両膝の痛みその他の症状
疲労感
不眠症過去に受けていた施術
特に無し主な施術ポイント
関節の可動性獲得
腸骨筋・大腿筋膜腸筋のリリース施術の経過と内容
1回目
問診を行なうと、
妊娠前に履いていたズボンが入らない
浮腫みが強く指輪が入らない
左手首をつくと痛みを生じる
両膝を屈伸すると痛む
右股関節が痛む
疲労感が強く、最近はましな方ではあるが不眠症気味
以上、痛みや体型に関するお悩みがあった
検査を行なうと、
内臓疲労が見受けられた
アームラインや骨盤周囲の筋肉の過緊張が見うけられる
体の循環力が低下していると判断し、
循環を促す施術とアームラインを中心とした筋肉のリリースを行なう 2回目
2日後来院
浮腫みがましになり、指輪が入るようになった
左手首はまし、その他は大きくは変わらず
施術は前回と同内容で実施
骨盤底筋の入れ方指導 3回目
1週間後来院
両膝、手首の痛みはほぼ解消
睡眠の質も少しづつ良くなってきている
浮腫みは指輪の着脱ができる状態を維持
施術は引き続き循環を促す施術を中心に行なう
骨盤底筋チェック→悪くはないがもう少し修正が必要→再指導
骨盤底筋を更に強化する為のトレーニング指導実施
体重を落とすための食事術について指導 4回目
1週間後来院
両膝、手首、右股関節、不眠(疲労感)に関しては解消
今気になるのは、ズボンが履けるようになりたいのと体重を落としたい
指導したトレーニングは実践できておらず、食事も実践できていないとのこと
再度、トレーニングと食事の大切さについて説明 7回目
来院当初にあった、痛みのトラブルは全て解消され、
再発もなく育児を出来ている
浮腫みは感じなくなり、ズボンも履けるようになった
睡眠の質も向上し、疲労感も感じなくなった
体重が-5㎏を達成し妊娠前に戻ったが、更に-4㎏したいとのこと
ただし、トレーニングや食事に関しては未だ実践はあまりできていない 8~13回目
その後は、通院間隔を3週に開けてメンテナンスを行なった
その時の疲労度によって腰がしんどくなったり、
肩こりが出たりする事はあったが、
施術を行なうと気にならない程度へ変化した
トレーニングや食事に関しては以前よりは取り組むようにしているとのこと
体調も良く、良い状態で育児を過ごせていることもあり、
産後の骨盤矯正を一旦終了とした。考察
今回の症例は、手首や股関節の痛みや、疲労感、体型に関するお悩みの方でした。 まず、私が一番気になったのが疲労感でした。
施術者が体を触っても重い感じがして、
循環不良に陥っている状態でした。
血液がドロドロしているようなイメージです。 循環不良に陥る原因は様々ではあると思いますが、
今回の場合は内臓疲労の影響が大きかったと考えられました。 筋肉や骨などに栄養を送るのは内臓です。
食事で食べたものを胃で消化し、
腸で吸収して全身に栄養を送ります。 でも、その内臓が疲労を生じると
栄養を全身に送る事が出来ずに、
筋肉や骨の動きも悪くなってきます。 また、内臓は栄養を全身に送るのと同時に
不要な物質を排出する働きもあります。
なので、内臓疲労を起こすと
老廃物は排出されずに体内に残り続け、
栄養素も体に運搬されにくくなります。 今回のケースでは、
こういったことが原因での症状が色々と生じていたと考えました。 循環不良により、
身体に余分な水分が溜まったいて、浮腫みが強くなり指輪が入らなくなった。
老廃物も排出できずに、疲労物質が体内に残り続けた事により疲労感がでた。 筋肉や関節に栄養が行き渡らなくなった為、
筋肉が過緊張を起こし、手首や股関節、膝に痛みを生じていたと考えられます。 ズボンが履けなくなっていたのも、
勿論、お腹周りに脂肪が蓄積し、筋力が低下したことも大きいと思いますが、
それと同時に、浮腫みのせいで骨盤周囲が膨張して履けなかったとも考えられます。 実際、浮腫みを除去しただけで体重が2~3kg落ちることはよくあります。
それくらい、身体に余計なものが蓄積することが産後はよくあります。 産後や産後でなくても、寝ても寝ても疲労感が生じる方は、
体の中で循環不良が生じている可能性があります。
その場合は、体をしっかりと整えたり、食事を見直す必要性があります。 産後に疲労感があるのは当たり前。
これは仕方がないものと思わずに、
おかしいと思ったら、早めに専門の機関で診てもらって下さいね。 ※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。関連記事タグ : 産後疲労感【症例】