2020年1月31日 金曜日
【症例】右足の裏の症状でランニングが出来なかった方の解消例
スポーツ愛好家でランニングが大好きな方でした。しかしながら、ある日を境に日常生活では支障がないが、ランニングをしだすと、右足底の痛みが生じて走れなくなりました。4か月後にはトレイルランに参加する予定で、このままでは参加できないと不安になり来院されました。そんな、右足底の痛みでお悩みで1キロ程度しか走れなかった方の回復までの道のりを解説していきます。
利用者
30代男性 箕面市在住主症状
右足底の痛みその他の症状
特に無し過去に受けていた施術
カイロプラクティック主な施術ポイント
筋バランスの調整施術の経過と内容
1回目
問診を行なうと、
右の足底が日常生活では基本的には問題ないが、
ランニングをすると痛み・違和感を生じる。
1キロ程度であれば大丈夫だが、
2キロ超えてきた辺りから痛みが生じるとの事だった。
検査していくと、
反り腰が非常に強い。
全体的に右に荷重が掛かっている。
圧痛はないが、その場でジャンプを連続で実施してもらうと、
違和感を生じる。
全体的に筋肉も関節も固いので、
関節調整と筋肉のリリースを行なう。 2回目
9日後来院
右足底、ランニング時は依然として痛みを生じる。
また、山登りをしてきた際に
走ってはいないが、違和感を生じた。
施術は前回と同内容で基本実施し、
後脛骨筋、内転筋群など下肢の筋肉のリリースを中心に行なう。 3回目
1週間後来院
右足底2キロ程度走ると痛み生じる。
筋肉や関節の硬さは改善傾向にあるが、
痛みの変化があまりでない為、
再度身体の状態を検査を行なう。
ダイナミックアライメントをチェックすると、
右股関節内転、膝も内側に入る。
また、不安定性が高くグラグラしている。
ダイナミックアライメントを改善する為のトレーニング指導実施。 5回目
2週間後
右足底の痛み生じていない。
まだ、怖さもあるので全速力ではないが、
6割程度のスピードで、10キロ程度走れた。
関節、筋肉の状態は良好な状態を維持。 6回目
3週間後
体調良好。
距離、スピードを上げても痛みを全く生じてない。
ラニングだけでなく、バスケットやゴルフなど
色々なスポーツをしても問題ないとの事。
関節、筋肉の硬さは依然として問題ない。
筋力テストをすると、
体格の割にはまだ弱いが、
左右差は問題ない範囲内へと変化。
急遽、引っ越しをする事になった為
今回にて整体を終了とした。考察
今回の症例は右足底の痛みでランニングが出来ないという事でお悩みの方でした。 この方は、スポーツマンで色々なスポーツを日々実施されている方でした。
マラソンやゴルフ、フィットネスなどなど。
その中でも、マラソンが大好きで月に200キロ程度走ったり、
マラソン大会にもよく参加するほどの愛好家でした。 直近で4か月後に富士登山競争に参加する予定でした。 スポーツ愛好家で活動的な方ではありますが、
問診をしていくと、怪我・痛みは絶えない様子でした。 今回は右足底の痛みでしたが、
過去には左足底の痛みが生じ、
歩行するのもつらい位の痛みを生じたり、
ぎっくり腰は過去3度起こしており、
左腸脛靭帯炎や、右鵞足炎になったりと色々とありました。 施術は当初、
関節や筋肉の硬さが原因では無いかと考え、
関節調整や筋肉のリリースを行ないました。 しかしながら、
硬さは改善していっても、
肝心の痛みが中々変化しませんでした。 そこで、もう一度施術を組み立て直して、
どちらかというと、
静的な状態で評価を行い、その考えで施術を行っていましたが、
ランニングは動的な状態であり、
動的な状態になった時に問題が生じているので、
そこの問題点を調整しなければならないと考えなおしました。 そこで、ダイナミックアライメントをチェックすると、
非常に不安定で自分の身体を上手く支えていれてませんでした。
筋力テストをすると、各筋肉も弱く、左右差もある状態でした。
特に問題を生じていた、右側の体幹~下肢にかけての筋力の弱さは顕著でした。 普段から身体を積極的に動かしていて、
筋力などは備わっていると思っていましたが、
スポーツを頻繁に行うには全く不十分な状態でした。 よくこの状態で色々なスポーツを継続できていたなと驚かされました。
今までは、若さと勢いで身体を動かしていたんでしょうねとお互い笑ってしまいました。 日常生活レベルでは問題無かったが、
ランニングとなると強い負荷が何回も足底にかかっています。 本来であればそのストレスを
しっかりと受け止められる筋力や
柔軟性等が必要ですが、
それが不足していたが故に今回の痛みを生じていたと考えられました。 人間の身体は年齢と共に関節の可動性や筋力等は徐々に低下します。
その為、以前と同じことをしていても
身体には大きなストレスが加わり疲労度も増してきます。
また、回復力も年齢と共に低下しているので更に状態としては悪化傾向に陥ります。 筋肉の疲労が蓄積されると、
筋緊張が関節の歪みを生みます。
その歪みのせいで、筋力が100%の力を発揮出来なくなります。 そうすると、筋力は低下し、歪みの為筋出力も低下し、
回復力も低下し・・・。と、なると問題が起こるのは時間の問題です。 健康的な身体を作るにはスポーツは欠かせません。
痛みなどがなく楽しんで幾つになってもスポーツを楽しむには、
自分の身体の癖や状態をしっかりと把握しておく事が重要です。 これから、スポーツをしようと考えている方や
現在スポーツはしているけど以前に比べて疲労が蓄積しやすいとか、
何か違和感を生じるとかがある方は、
一度専門の機関で身体の状態をチェックしてもらってから、
スポーツをする事をお勧めします。 ※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。関連記事タグ : 足の痛み【症例】