2018年9月7日 金曜日
【症例】朝起きると腰が痛い
産後になってから、朝起きると腰が重い状態が起こるようになった。初めは疲れているからと思っていたが、疲れをそんなに感じていない時でも毎日症状が出るのでこのままこれが続くのではないかと不安になって来院された。そんな方の原因と解消法をご説明します。
利用者
30代女性 箕面市在住 主症状
朝一に腰が重い その他の症状
肩こり 過去に受けていた施術
整体 主な施術ポイント
筋緊張や関節の硬さ 施術の経過と内容
1回目 姿勢をチェックすると、やや反り腰で骨盤前傾位にあり坐骨間が広い。 脊柱の硬さ、仙腸関節の硬さ、肩関節周囲の筋緊張が強い。 内臓の状態をチェックするが大きな反応を示す所はあらず。 骨盤後傾位に持ってきて、坐骨間を正常範囲に持っていくよう矯正をかける。 脊柱や仙腸関節の硬さ改善の為の調整をかける。 2回目 翌日来院 朝一の腰の重さ・肩こりは変わらず。 仙腸関節、脊柱の硬さは若干改善。 施術は前回と同内容で行なう。 骨盤底筋の力の入れ方指導実施。 3回目 6日後来院 前回施術後、2日位は調子良かったが東京の方にしばらく行って 帰ってきてから朝一の腰の重さが再発した。 肩周囲の筋緊張が強く、脊柱や仙腸関節の硬さも目立つ。 反り腰も見られ、坐骨間の広がりある。 施術は前回と同内容で行なう。 骨盤底筋チェック→右側の反応が悪い為、右側に特化したトレーニング指導実施。 4回目 朝一の腰の重さ落ち着いてきた。肩こりは若干まし。 肩周囲の筋緊張、脊柱や仙腸関節の硬さは改善傾向にはあるが未だ気になるレベル。 施術は前回までと同内容で行なう。 骨盤底筋チェック→全体的に弱い。あまりトレーニング実施していないとの事。 5回目 朝一の腰の重さ、肩こりは感じない程度に変化。 骨盤底筋チェック→良好→更に骨盤底筋と腹筋を強化するトレーニン法を指導。 6回目~ 朝一の腰の重さは消失。肩こりは気にならない程度には変化。 しかしながら、依然として肩周囲の筋緊張や関節の硬さが目立つ。 このままでは、症状の再発の可能性があるので現在は通院間隔を空けつつ、 症状の再発に至らないようにメンテナンスを行い、経過観察中である。 考察
今回の症例は、産後から起こる朝一の腰痛や肩こりに悩む患者さんのケースであった。 初回に問診した時に、朝一に腰が重いと症状を聞いた際に内臓疲労の影響が大きいかな?と予想を立てていました。 しかしながら、実際検査を行っていくと内臓には反応がありませんでした。 その代わりに胸椎や肋椎関節、肩甲骨の可動性が悪く、これら関節周囲の筋緊張も非常に強かった。 そこで、これらの緊張や可動性の悪さが、寝てる間に悪化した事によるものと仮定しました。 覚醒時は身体を動かしている事である程度、体液(血液・リンパ・脳脊髄液)が循環されているが、 睡眠時は同じ姿勢が多くなってしまう。大人になると特に寝返りをあまりしなくなる。 寝返りは長時間同じ姿勢になり同じ部位に負担が掛かり過ぎないように本能的に回避するものであるが、 子供が両サイドから迫ってくる、スペース的に寝返り出来ない等の理由により、あまり寝返りを打たなくなる。 そうすると、朝起きた時には体はガチガチになっており体液が循環出来ていないが故に老廃物等が溜まっており、 重さとなって現れた。そして、時間と共に重さは改善するとの事だったので体を動かすことによって、 体液が循環して重さが改善されたと考えられる症例であった。 ※個人の例です。 全ての方に効果を保証するものではありません。関連記事タグ : 産後腰痛【症例】