2018年8月26日 日曜日
【症例】歩きづらく、股関節がカクンと抜ける感じ
産後に歩きづらくなったり、カクンと抜けるような感じになるかたは非常に多い。よく、周囲からペンギン歩きになっているよと笑われるんですよ!と皆さん異口同音で言われます。原因は骨盤の安定性が低下している為に起こっています。では、その骨盤の安定性を高めるための方法についてご説明しますね。
利用者
20代女性 箕面市在住主症状
歩きづらい
カクンと抜けるその他の症状
特に無し過去に受けていた施術
特に無し主な施術ポイント
骨盤底筋施術の経過と内容
1回目
内臓の状態チェックすると、肝臓の疲労反応が見られる。
胸椎・肋椎関節の硬さが顕著。骨盤の歪みが見られる。
内臓調整を行ない、胸椎・肋椎関節の可動性を出し、
骨盤の歪みを整える施術を行なう。
施術後、久しぶりに体がポカポカするとの事。 2回目
4日後来院
歩きづらさ、カクンと抜ける感じは大きくは変わらず。
骨盤の歪みは前回施術後の状態を維持できている。
胸椎・肋椎関節に関しては硬さが残存していた為、
再度、可動性を出す施術を行なう。また、内臓調整も行なう。
骨盤底筋の力の入れ方指導実施。 3回目
1週間後来院
歩きづらさ、抜ける感じは少しましになってきた。
施術内容は、前回同様で胸椎・肋椎関節の可動性を出すのと、内臓調整を行なう。
骨盤底筋の状態チェック→良好→骨盤底筋のみならず腹筋なども強化するトレーニング指導実施 4回目
5日後来院
歩きづらさ、抜ける感じはもう少し残っている。
施術内容は、前回同様で実施。
骨盤底筋の状態チェック→骨盤底筋に力が入っておらず自己流に陥っていた為、
骨盤底筋にしっかりと刺激が行くように再指導を行なう。 6回目~
歩きづらさ、抜ける感じは消失。
骨盤の歪み、内臓疲労、骨盤底筋の状態良好
胸椎、肋椎関節の硬さは若干残存。
胸椎・肋椎関節の可動性を出す施術を中心に行う。
主症状が改善した為、現在は育児、家事による疲労蓄積に陥らないようにメンテナンスを行い、
更に骨盤を締めたい、体重を落としたいとの希望があった為、
上記の部位にフォーカスを当てて通院間隔を空けて施術を行ない、経過観察中である。考察
今回は、産後から起こる歩きづらさや歩いているとカクンと抜けるような症状を呈した患者さんであった。
産後は、40週間育んできた赤ちゃんを出産して幸福感に包まれていて気が付かない方もいますが、
身体はかなりのダメージを受けています。
筋力は低下し、体力は低下し、ホルモンバランスは乱れ、疲労も抜けきらない状態になっている。
中でも、重要になってくるのが「骨盤底筋」である。
最近は、骨盤底筋と言う言葉は大分認知されるようになってきた。しかしながら、全員認知迄には至らない。
また、言葉は知っているけども詳しくは知らない方が多い。
更に、詳しく知っているつもりでもちゃんと理解は出来ていなかった・・・。という方も非常に多い。
この骨盤底筋は産後、必ずと言っていいほど弱って(正確に言うと伸びている)いる。
それによって、色々な問題が起こってくる訳であるが、
今回のケースは骨盤底筋の低下により骨盤の安定性が損なわれそれにより生じた症状であった。
骨盤は、体の中心部分に位置し、上半身と下半身を連結する役割がある。
その骨盤が機能出来なくなると、座る、抱っこ、歩行などの動作のストレスが分散出来なくなり、
各関節や筋肉に過剰に負担が掛かってしまう。
そもそも、筋力が弱っていて、ホルモンの関係性で関節が緩くなっているところに、ストレスが掛かると
関節・筋肉が耐えきれなくなりカクンと抜ける感じになったり、歩きづらくなってしまったと考えられる。
じゃあ、骨盤底筋強化だけすればそれでいいのかと言えばそう言う訳にもいかない。
骨盤底筋が最大限、力を発揮しやすい状態に身体を整え、
トレーニングをすればその刺激がしっかりと効果的に筋力向上するように
内臓・栄養状態の調整も重要になってくる。
それらを整えた上で骨盤底筋トレーニングをすれば様々な問題は解決に至ります。 ※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。関連記事タグ : 産後股関節の痛み【症例】