2019年1月20日 日曜日
【症例】何をしていても痛かった坐骨神経痛が緩和
良かれと思ってしていたストレッチも症状(坐骨神経痛)を悪化させる原因の一つだった!?正しい知識が必要だとより感じた症例でした。施術ポイントはハムストリングの短縮と下肢の筋膜リリース。坐骨神経痛のラインを直接アプローチしないというのもポイントの1つでした。
利用者
女性 40代 宝塚市在住 主症状
右腰から臀部、足にかけての痛み(坐骨神経痛) その他の症状
特になし 過去に受けていた施術
整体 主な施術ポイント
下肢の短縮(筋膜) 施術の経過と内容
1回目
重心、捻じれの調整。
坐骨神経ラインを直接アプローチせず、股関節前面の筋肉や筋膜、関節の調整。
頭部からの循環をアプローチ。
自律神経を意識して施術。 ストレッチの必要性と現段階でのストレッチを中止するように指導。 2回目
4日後
3日間は坐骨神経痛が楽に過ごせて体全体としても軽く感じれた。 前回と同じ施術方針で進める。 3回目
1週間後
前回よりも楽に過ごせたとのこと。 前回と同じ施術方針に加え、臀部の筋肉へのアプローチ、右背部のトリガーポイントへのアプローチ。 4回目
1週間後
坐骨神経痛のペインスケール(最初に来られた痛みが10としたら今現在どれくらい0に近づいているか)
10→5と半分楽になったとのこと。 前回と同じ施術方針に加え、循環をより意識するため内臓へのアプローチ。 5回目
1週間後
前回と大きな変化はなし。 前回と同じ施術方針で進める。 6回目
1週間後
前回と大きな変化はなし。 前々回で行った循環へのアプローチを胸郭に重きを置いてアプローチ。 7回目
1週間後
前回と大きな変化はなし。 一旦今までの検査、施術を見直し、再度検査を実施。
上半身と下半身の重心の位置確認、筋肉の固さ、バランスを確認。
その中でも下肢の筋膜リリースをメインにアプローチ。 8回目
2週間後
ペインスケール10→2で安定している。 前回と同じ施術方針で進める。 9回目
2週間後
前回と同じく2割ぐらい違和感として感じるが、痛みはかなり楽になったとのこと。 前回と同じ施術方針に加え、梨状筋等の臀部の筋肉に直接アプローチ。 今後は期間あけながら、様子みを診ていく方針。 考察
今回の坐骨神経痛は問診、検査の中では 当初は動かなくても、動いていても痛みが出ており、かなり症状としては重たい状態でした。 発生機序ではストレッチを行なっていると急に痛みが出たという事。 整形外科的検査では
①SLR(下肢伸展挙上テスト)
②FNS(大腿神経伸展テスト)を行い
①の検査で太ももの裏が伸びる感覚と怖さがある状態だったため、ブラガードテストを行うとはやめました。 整形外科的疾患である
腰椎椎間板ヘルニア
腰部脊柱管狭窄症など ではなく、太ももの裏(ハムストリング)が固くなり短縮していることで症状が出ていると仮説を立てました。 施術を重ねる事で 動いていると楽になる
朝は少し痛みが出て日中はかなり緩和される といった症状に変化していきました。 これによって太ももの裏(ハムストリング)の短縮がある事で当初はその状態が重く、放散痛のような状態で痛かった。 施術を行う事である程度短縮の緩和がみられ、柔軟性が高められた事で楽になり、さらに自分で動かす事でより柔軟性が高められ痛みが日動変化しているのではないかと考えられました。 上記の仮説をもとに施術を進めていったが
7回目の際なかなか症状に変化がなかったため、再度検査を行うと特に重心等は問題がなかった。 しかし、下肢全体の筋膜レベルでの固さが感じられたため、その固さがロッキングして症状の変化を出しにくくしていると考えた。 施術で筋膜リリースを行うとかなり変化が出て安定した。
以上のことから下肢(特にハムストリング)の短縮が筋膜レベルでもあり、症状が出ていたと考えます。 (個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません) 大阪・北摂・箕面 整体院・整骨院 岩永朋之整体サロン関連記事タグ : 足のしびれ【症例】