2020年9月4日 金曜日
【症例】産後から腰背部にトラブルがあり、体型にもお悩みがあった方の症例
産後から腰背部にトラブルが生じていました。そのせいもあり、身体を反ったりと伸ばす動作が非常に辛い。また重だるい感じが常にあった。また、元から猫背気味で姿勢が悪かったのが余計に悪化している感じがするとの事でした。体重も戻らないのでどうしたらいいのかとお悩みでした。そんな方が、体を反ったりする事も苦痛なく出来るようになり、猫背もそんなに気にならない程度に変化していった道のりを解説していきますね。
利用者
30代女性 箕面市在住主症状
腰背部痛その他の症状
特に無し過去に受けていた施術
特に無し主な施術ポイント
脊柱の可動性獲得施術の経過と内容
1回目
問診を行なうと、
腰背部が身体を伸ばすのが辛い。また、重だるい。
猫背が悪化したような気がする。
体重が戻らないという事でお悩み。
検査を行なうと、
胸椎の硬さが強い。
肩甲骨周囲の筋緊張も強い。
お腹や下肢などの筋緊張も強い。
全体的に筋緊張が強い。
施術は全体の筋緊張を緩和させ、
骨盤矯正を行い、骨盤の歪みを整える。
骨盤や、腰背部に負担が掛かりにくいような座り方の指導。 2回目
2日後来院
腰背部を伸ばすのは辛さは無くなったが重だるさは残存。
施術は前回と同内容で実施。
骨盤底筋の入れ方指導実施 3回目
1週間後来院
腰背部を伸ばす時の辛さは継続して消失。
重だるさも大分解消された。
胸椎や肩甲骨周囲の可動性の悪さが若干残存。
施術は頸椎や胸椎などの脊柱の可動性を出す施術を中心に実施。
骨盤底筋を更に強化する為のトレーニング指導実施。 4回目
1週間後来院
腰背部の辛さ、重だるさも再発なし。
脊柱の可動性の悪さも解消。
当初は肩甲骨が前方移動している、猫背の状態であったが、
肩甲骨がしっかりと後方にもってこれる状態へ変化。
体重減の為の食事指導実施。
骨盤底筋と下肢を連動させたトレーニング指導実施。
お伝えしていたトレーニングは、殆ど実施出来ていない。 5~9回目
痛みなどの問題は生じず。
通院間隔も2~3に空けてメンテナンスを行っていた。
その間は、体重減をメインテーマに掲げて指導・施術を行なっていたが、
食事・トレーニング共に実践が全くできず、
逆にどんどん食べてしまうとの事。 10~13回目
左手首の痛みが生じたため、
手首に対する施術とセルフケアを指導。
13回目には痛みは感じないレベルへ。
セルフケアに関しては、
実践がやはり難しく、3週間の間で1~2回出来るかどうかとの事。
最終的には、骨盤周囲の締まりは出たが、
体重に関しては、-4キロに留まった。
体調は悪くないので、本人希望もあり産後の骨盤矯正を一旦終了とした。考察
今回の症例は、産後から腰背部痛・猫背・体重が戻らない事でお悩みのケースでした。 腰背部痛の原因に関しては、
一番は脊柱の可動性の悪さであった。
脊柱の可動性が非常に悪く、ガチガチの状態であった。 それに伴い、筋肉もガチガチの状態になってしまっていた。
本来、筋肉は伸び縮みが出来て正常なのが、
ガチガチになってしまっているが故に、
筋肉を伸び縮みさせようとした際に痛みを生じていたものと考えられた。 関節、筋肉がガチガチになっていることで、
血液循環も悪くなり、重だるさが生じていた。 なので、
上記の部分をしっかりと可動性を出してあげることで、
腰の伸展時の辛さや重だるさは解消された。 猫背に関しては、
肩甲骨や肋骨、脊柱などが前方向に捻じれてしまっていたので、
それを反対方向(後ろ方向)へ持っていけるように身体の矯正を行いました。
それによって、猫背も当初より大分と良くなりました。 唯一、残念だったのが体重に関してです。
希望としては、-10㎏であったのですが、
そこまで持っていくことができませんでした。 育児をしていると、
中々時間を作る事が出来ません。
生活習慣も皆さんそれぞれで、
中々トレーニング時間を作る事が難しいです。 それらを踏まえた上でトレーニング指導・食事指導を行っているのですが、
結果的には、伝え方・メニュー組み立てが悪かったのか、
その方の生活リズムに習慣として組み込むことが出来ませんでした。 骨格的な要素はしっかりと依然と同様に戻っていたので残念でした。
そこは、一人一人に沿った伝え方やメニューの組み立ての引き出しを
もっと作らないといけないなと改めて考えさせられました。 最後に皆さんに理解しておいて欲しいことがあります。
体重であったり、体型を変えるためには私たちの施術だけでは限界があります。
施術側と患者さんとの共同作業で身体は変化します。 お伝えした事をしっかりと実践して頂ければ、
必ず身体の変化は出るという自信はあります。 もし今、体型のお悩みを抱えている方で産後の骨盤矯正に行こうとお考えの方は、
施術をただ受けているだけでなく、
ご自身の努力も必要になるという事を
是非、覚えておいてくださいね! ※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。関連記事タグ : 産後腰痛【症例】