2019年5月31日 金曜日
【症例】恥骨痛や歩きにくさがある方の改善例
産後に恥骨痛を生じたり、股関節の違和感を生じる方は多い。恥骨の痛みや股関節の違和感により歩き方が依然と違い、ペンギンみたいに歩いていると表現される方が多い。実際見てみると、ペンギンのように左右にぶれながらヨチヨチと歩くような感じである。これらは、骨盤周囲の不安定性から来ている。では、その不安定性をどのように高めていったのかを解説していきますね。
利用者
20代女性 箕面市在住主症状
恥骨痛
股関節の違和感・歩きにくさその他の症状
腰痛
肩こり過去に受けていた施術
マッサージ
整体主な施術ポイント
骨盤の安定性施術の経過と内容
1回目
問診を行なうと、大股で歩いたり小走りをすると恥骨が痛む。
股関節を中心とした骨盤周辺の違和感があり、歩きにくい。
運転などで座っていると、腰の痛みを生じるとの事であった。
肩周囲は筋緊張が強く、胸郭関節や肋椎関節などの可動性が悪い。
股関節・膝関節などの状態もチェックを掛けたが、この二関節には問題がなさそうであった。
そこで、骨盤が主症状の原因であると仮定して先ずは骨盤矯正を行ない骨盤の安定性を図る。
また、骨盤の良い状態を維持する為の骨盤底筋の入れ方指導実施。
そうすると、患者さん自身が骨盤が安定するのを自覚。
肩関節周囲の筋緊張緩和の為の施術も行なう。 2回目
3日後来院
前回後から、日が経つにつれて症状が戻ってきた。
肩周囲の筋緊張は改善傾向。
施術は前回と同内容で実施。
骨盤底筋のチェック→やや弱い→再指導→更に骨盤底筋を強化するトレーニング指導実施。
施術後は前回同様、骨盤の安定感を得られる。 3回目
1週間後
恥骨痛・腰の痛みはほぼ感じない程度へ改善。
最近、睡眠不足もあるが寝ても身体の疲れが取れずだるい状態が続いている。
身体の状態をチェックすると、循環不全が起きていると予測された。
循環を促進する為に、リンパトレナージやクラニアル療法を行なう。
肩周囲の筋緊張は初回に比べれば改善傾向だが、
自宅で出来るセルフケアを指導して、更に良い方向に持っていくよう図る。 4~8回目
恥骨痛・股関節の違和感や歩きにくさは解消。腰痛や肩周辺の痛みも解消。
疲労感も解消され、多少睡眠時間が短くても朝起きても重だるさは生じない。
骨盤底筋の状態は徐々にではあるが向上し骨盤の安定感も出てきた。
この間、骨盤底筋のみならず下半身の強化も行ない、
上半身と下半身の連動がスムーズに行くように調整をかける。 9回目
4回目以降は通院間隔を空けて、メンテナンスを行いながら経過観察を行っていたが、
恥骨痛・股関節痛・歩きにくさ・腰痛・肩こりなどの痛み系の問題も再発することなく、
骨盤も締まり安定性が獲得できたため今回にて産後の骨盤矯正を終了とした。考察
今回の症例は産後からの恥骨痛・骨盤周囲の違和感が主訴のケースであった。
その他の症状としては腰痛・肩こりもあった。 初回に検査をすると、骨盤は緩みがありグラグラしていた。
それが、直結して患者さん自身がグラグラするように感じていたと思われる。 患者さんが、股関節が抜けそうな感じがするとか、足の付け根が痛いとか、
ペンギン歩きみたいになると言われる方が多いが、
これらの原因は大概が骨盤の不安定性から来ている。
ホルモン・分娩時の関係で骨盤は産後緩んだ状態になりやすい。 よく、私は帝王切開だから骨盤は緩まないのでは?
と言われる方がいるが、帝王切開であっても骨盤の緩みは出やすいです。 骨盤の緩みはほぼすべての人に出ているにも関わらず、放置される方が多い。
何故なら、忙しさにかまけたり何とか生活が出来てしまうからだ。 例えば、骨折したり指や足を深く切ったりしたら、
痛いし血が止まらないしで病院に行って治療を行なうのが普通である。
しかし、骨盤の不安定性は強い痛みが出る訳では無く、骨盤周囲に色々な症状を与えるのである。
見えないし、強い痛みを感じる訳では無いので後回し後回しという風になってしまう。 中にはそのまま放置していても気づけば治っていたという方もいるが、
それは治った訳では無く、歪んだ状態で骨盤が固まったと考えられる。
そうすると、産後から体重が落ちない、体型が戻らない、股関節の痛みがある、尿漏れがある。
等々の症状が遅かれ早かれ出てくる。 遅かれ早かれ出る・・・ここが重要です。次の子供出産時、更年期になった時に色々な問題が出ます。
なので、産後に痛みやその他の症状がある方は勿論、
自覚がなくても周囲から何か変だよと言われた方もしっかりと身体の調整をする必要性が有ります。
それが、その後の育児生活の質に関わってきますのでその事をしっかりと理解しておいて欲しいですね。 ※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。関連記事タグ : 産後恥骨の痛み【症例】