2019年7月5日 金曜日
【症例】慢性的な肩こりが産後に悪化した事でお悩みだった方の改善例
産前から、慢性的な肩こりにお悩みの方であったが、産後から育児で更に肩こりが悪化した。常に肩こりを生じている状態で、見た目的にも肩の高さが左右で違っていて、服が真っ直ぐにしていてもずり落ちてくるようになった。1か月半後に仕事復帰する事になっていて、この状態ではまずいと思い来院された。そんな方の、回復までの道のりを解説します。 

利用者
30代女性 箕面市在住主症状
肩こりその他の症状
左右の肩の高さが違う過去に受けていた施術
マッサージ主な施術ポイント
関節の可動性
筋肉の緊張緩和施術の経過と内容
1回目
問診を行なうと、肩こりが非常に強い。
左右の肩の高さが違い、片方だけいつも服がずり落ちてくる。
検査を行なうと、右側の僧帽筋のタイトが強い。
ご本人さんが仰るように、立位で姿勢をチェックすると
左右の肩の高さが違う。
肩甲胸郭関節や胸椎、肩甲骨周囲の筋肉の調整を行なう。 2回目
3日後来院
肩こり感若干まし。
右僧帽筋のタイト依然として残存。
原因を探していくと、アームラインの影響が強いと思われた。
前回と同内容の施術にアームラインの調整も行なう。
骨盤底筋の入れ方指導実施。
肩周囲の関節の可動性や筋緊張緩和の為のセルフケアを指導。 3回目
4日後来院
右僧帽筋のタイトは残存しているが、自覚としては大分楽になっている。
感覚としてより良い状態を作り上げる為に、僧帽筋のタイトを取るための施術を行なう。
施術としては、前回と同内容でアームラインもしっかりと調整を行なう。
骨盤底筋チェック→良好→更に骨盤底筋の強化を目指したトレーニング指導実施。 4回目
10日後来院
肩こりは殆ど感じない程度へ。
右僧帽筋のタイトも問題無い範囲へ。
左右の肩の高さをチェックすると、左右とも同じ高さに整う。
今回は、身体全体の重たさがあるとの事であった。
疲労から来ていると推測され、疲労除去を目的にした調整を行なう。
骨盤底筋と下肢を連動させたトレーニング指導実施。 6回目
肩こり、左右の肩の高さ違い、重だるさ共に解消。
触診すると、1回目に合った右僧帽筋のタイト消失。
骨盤底筋の状態も良好で、骨盤は歪みも無く締まってきて安定している。
仕事復帰するとの事で、一旦産後のケアは終了としたが、
仕事を再開すると疲労は必ず蓄積されるので、
今後は、月に1回程度のメンテナンスを行なう事へ。考察
今回の症例は産後からの肩こりであった。 肩こりや、肩の左右の高さの違いは産前からあったのはあった。
しかしながら、産後からそれがより悪化したような感じであった。
また、仕事復帰を1ヶ月半後に再開する事になっていた為に、このままではまずいと思い来院された。 育児をしていれば、皆さん大なり小なり肩や腰の悩みは常に持っていると思われます。
それくらい育児は、肩や腰には非常に負担の掛かる動作なのである。 人間は、何もしなければ20歳をピークに身体は色々な部分が低下する。
一方、子供は日々成長する。体重はどんどん増えて行く。
自分は低下していき、子供は成長していく。 そこに、育児疲労や生理等が絡んでくると、
今までであれば肩こりや腰痛があっても耐え忍ぶことが出来ても、
我慢できない位の状態にまで悪化していく。 それでも、日本人の国民性なのか?女性が強いのか?解りませんが、多少の痛みは皆さん我慢しちゃいます。 これだけはお伝えしたいのですが、我慢をしていて、その後ある日突然身体の調子が良くなる事は非常に難しいです。
勿論、中には驚異的な回復力で乗り越えられる方もいるとは思いますが、殆どの方はそういう訳にはいきません。
無理をして、我慢をしていてもいつか必ずストレスが溢れ出て爆発します。
そうすると、ある日突然肩が腰が痛くなったように感じます。
でも、身体は必ず事前に警告反応は出しています。
その警告を無視しているだけなのです。 どうしても、子供第一になって自分の事は二の次になってしまいますが、
しっかりと自分の身体にも目を向けて下さい。
そうすれば、重症になる前にケアを行なう事ができ、その後の育児生活を快適に過ごす事が出来るんです。 なので、見た目の異常や感覚の異常、違和感があれば出来る限り早期に専門の機関にてチェックをしてもらうという
習慣をつけるようにしてみて下さいね! ※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。関連記事タグ : 産後肩こり【症例】