2019年9月6日 金曜日
【症例】産後から骨盤の違和感でお悩みだった方の解消例
今回、3人目の出産をされて、産後から骨盤の開きが非常に気になっていたのと、肩や腰の痛みでお悩みの方の症例です。3人目ではありますが、1人目、2人目共に産後はケアは行っていなかった。出産回数が多ければ多い程体へのダメージは大きくなります。ケアが遅くなればなるほど、骨盤の開きであったり、痛みを解消するのは難しくなります。今回の骨盤の開きが目立った方の回復までの道のりを解説していきますね。
利用者
30代女性 堺市在住主症状
骨盤の違和感その他の症状
肩こり
腰痛過去に受けていた施術
整体
鍼灸治療主な施術ポイント
骨盤の安定性
関節可動性
筋肉の伸縮性施術の経過と内容
1回目
問診を行なうと産後から骨盤が開いているような違和感が常時ある。
肩こり、腰痛も気になるとの事。
今回、3人目の出産で骨盤のケアは初めて。
実際に骨盤をチェックすると非常にガチっと固まっている感じで開きが見られる。
肩腰は抱っこする際や寝かせる時に痛みが生じやすいとの事。
恥骨の歪みが見られたので矯正を行なう。
肩周囲は筋緊張が強い為リリースを行なう。
脊柱の可動性が非常に低い為、可動性を出すための施術を行なう。
骨盤底筋の入れ方指導実施。 2回目
5日後来院
骨盤の違和感残存。
恥骨のズレは問題なし。
肩こり、腰痛は大きな変化はない。
施術は前回と同内容で実施。
骨盤底筋チェック→良好→更に骨盤底筋強化の為のトレーニング指導実施。
肩周囲の筋緊張緩和の為のセルフケアを2種類指導。 3回目
9日後来院
骨盤の違和感消失。
肩こり、腰痛は残存。
骨盤の違和感が消失したので、肩腰(特に肩)の痛み解消を中心とした施術を行なう。
最近、真ん中の子供が抱っこをねだるので1日中抱っこをしてる感覚との事。 4~8回目
腰痛は消失。
肩こりは残存も、当初に比べれば随分楽になったとの事。
骨盤の違和感は消失してから、再発はしていない。
しかしながら、触診時(施術者側が)の骨盤の開きは気になる。
その為、骨盤周囲を絞る為のトレーニング指導を徹底的に実施。 9~12回目
この期間は通院間隔を2~3週で施術を行っていたが、
肩こりは気にならない程度へ。
腰痛の再発も無し。骨盤の違和感も無し。 13回目
肩こり、腰痛、骨盤の違和感共に消失。
骨盤に関しては当初よりも締まった感じがするのと、
体重が過去最高で現在進行形で減ってきている。
今後は1ヶ月に1回程度間隔を空けてメンテナンスを行い経過観察をする予定。考察
今回の症例は産後からの骨盤の違和感、肩こり、腰痛でお悩みのケースであった。 骨盤の違和感に関しては、今回の場合は一般的によくあるパターンが原因であったと考えられる。
一般的なパターンとは何かというと、それはホルモンバランスや筋肉低下などが原因である。 ホルモンや筋力の問題により骨盤の安定性が低下してグラグラ感や違和感を生じたり骨盤が開いたような感じになったりする。
だから、関節の安定性を高めてあげると骨盤の違和感は比較的早期に消失した。 問題は骨盤の開きの方であった。
今回は3人目の出産を終えて最後であろうという事で、3人目にして初めて骨盤のケアに来られた。 これは予測でしかないが、初診時にお話を聞いた際に体重は産前の状態に戻り、
産前に履いていたパンツも普通に履けているとの事であった。
となると、骨盤の開きは今回の出産が原因では無く過去の妊娠・出産が原因ではないかと思われる。
そうなると、骨盤の開きが生じてから年数が経っている。
この、骨盤の開きが生じてから数年経っているという所がポイントである。 産後の骨盤矯正は早ければ早い程良い。
産後1ヶ月位が心も体も少し落ち着いてきた頃だと思うのでタイミングとしてはベストだとは思います。
そのくらいであれば、産後に10のケアをしなければならない事があっても10出来るので、
身体の歪みであったり、骨盤の開きはしっかりと整える事が可能です。 しかし、年数が経つと10しなければならないケアが6や7などと出来る事が減ってしまいます。
そうすると、体型が戻りにくくなったり痛みが慢性化してしまう可能性があります。
なので、当院では早め早めの来院を常にお伝えしています。 今回のケースも骨盤の開きは結構あったので、
正直どこまで戻せるかは解りませんでした。
しかしながら、ご本人の努力などもあり
結果的には骨盤が締まった感じが出て、体重は1人目出産時よりも減ったと喜んで頂けました。 但し、すべてのケースが今回のように上手く行くとは限りません。
その為、骨盤を締めたいとか体型を戻したいとか、痛みが慢性化しないようにする為には
産後直ぐに身体のケアをする事を推奨されます。 後で後でと考えていると、気が付くと何年も経ってしまった・・・てな事になりかねません。
(というか、このパターン非常に多いです) 妊娠・出産は基本的に回数が多ければ多い程体へのストレスは増加します。
1人目の時は骨盤の開きは直ぐに戻ったから大丈夫と悠長に構えていると、あれ?元に戻らないいぞ?という風になりかねません。 最近は、産後の骨盤矯正をするという事が珍しいことでは無くなってきました。
実際、近年は産後の骨盤矯正をうたった所が非常に多くなってきています。
ですが、まだ100%の人が産後のケアをしている訳ではありません。
産後の方は皆さん、専門の所にて状態把握とケアを早期にする事が当たり前の社会になれば良いなと思います。 ※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。関連記事タグ : 産後の歪み【症例】