お尻がズキンと痛い！！動くのにビクビクしてしまう痛み。このような症状は坐骨神経痛と言われますが一般的な坐骨神経痛とは少し違い擬坐骨神経痛とも呼ばれます。そんな妊娠中の坐骨神経痛について解説していきます。

・あなたのお尻の痛みはどんなタイプですか？

☑︎椅子から立ち上がる時にズキッと痛む
☑︎寝返りをする時にズキッと痛む
☑︎常にお尻からふととももにかけて重だるい
☑︎椅子でお尻を移動させる時に痛む

坐骨神経痛の症状ですが通常の坐骨神経痛とは少し原因が異なります。

・妊娠中の坐骨神経痛の原因

【関節の緩み】
妊娠中はホルモンの関係上関節が緩みます。
その緩みが坐骨神経痛様症状の原因になります。

ただ妊婦さん全員が坐骨神経痛になるわけではありません。
その違いはなんでしょう？

それは「緩みすぎる」ということです。
緩みすぎる原因としては水分量、元々の緩さ、貧血、筋力不足なども原因の一つと考えられます。

【筋力の緊張】
関節が緩むと筋肉が安定性をカバーします。
そうなると筋肉は必要以上の緊張を起こします。
筋肉が長時間緊張もしくは伸長ストレスを受けていると硬結（いわゆるコリ）ができます。
そのコリが痛みを放散することがあります。
また筋肉は時に神経や血管の通り道になります。
緊張によりその通り道が圧迫される可能性もあるのです。

【既往症の悪化】
妊娠前から腰椎椎間板ヘルニアなどの既往がある場合それが悪化することもあります。

【その他】
上記のような関節や筋肉が弱った状態に片方に負担をかけるような座り方をしたり
赤ちゃんが片方に寄っていたりすると骨盤に負荷をかけ坐骨神経痛をうむ原因になります。

・一般的な坐骨神経痛との違い

一般的な坐骨神経痛の８割は腰椎椎間板ヘルニアに起因するとも言われています。
その他梨状筋症候群といってお尻の筋肉で神経が絞扼されるタイプもあります。

妊娠中の坐骨神経様症状はどちらかというと組織が引っ張られたりすることの響による痛みが多いのです。
赤色の部分が引っ張られやすい

・坐骨神経痛の対策は？

①体を必要以上に歪めることをやめる
長時間足を組んだり、お姉さん座りをしたりすることを避ける。
反り腰を改善させることもポイントです。

②筋肉を鍛える
骨盤を安定させる筋肉やお腹を支える筋肉を鍛える必要があります。

③骨盤ベルトを巻く
緩みすぎた骨盤に対して骨盤ベルトは時には有効です。
巻いてみて楽なら巻きましょう。
しかし、骨盤ベルトにはデメリットもありますのであくまでも応急処置として考えましょう。

④腹帯や妊婦用の腹巻をする
冷やすと余計に症状を悪化することがあります。
冷え予防はきっちりと行ってください。
お尻にカイロを貼る事は基本的にはおすすめしません。