2019年4月12日 金曜日
【症例】長年放置していた猫背が早期に改善した例
長年気になっていた猫背姿勢。そのうち治ってくれるかもと期待していたが、年を取るごとに悪化している感じが最近顕著に感じて来院された。猫背は老若男女問わずなりやすい姿勢である。スマホなどの現代の生活習慣がそうさせてしまうのです。そんな方が、整体で早期に改善して、シャキッとした綺麗な姿勢になった症例です。

利用者
30代女性 池田市在住
主症状
猫背
その他の症状
肩こり
過去に受けていた施術
鍼灸治療
主な施術ポイント
脊柱の可動性
筋肉のバランス
施術の経過と内容
1回目
検査を行なうと、頭部前方変位、胸椎過後弯、膝関節軽度屈曲位
脊柱の可動性の悪さ、胸部の筋緊張が強い。骨盤は後傾位。
上記の可動性の悪い部分の調整と、骨盤矯正、筋緊張が強い部分のリリースを行なう。
胸部のストレッチと背筋のトレーニングの指導を行なう。
2回目
翌日来院
施術は前回と同内容で行ない、追加で殿筋のトレーニング指導を行なう。
3~5回目
施術としては、脊柱の可動性を出し、骨盤をニュートラルな位置に戻し、
筋緊張の強い部分のリリースを行なう。
セルフケアとして脊柱の可動性を出すケアをお伝えし、
背筋・腹筋・殿筋の強化を行い、筋出力が低下している部分を再教育して出力を高める。
胸部・頚部後面の筋緊張が強く出やすい部分はリリースを行なう。
そうする事で、来院当初あった猫背姿勢は前方・側方・後方から見ても、真っ直ぐな綺麗な姿勢へと変化。
6回目~
姿勢に関しては、その後も乱れることなく理想的な状態を維持している。
現在は、仕事が忙しくなると肩の凝りを感じる事があるとの事で、
アームラインを中心とした筋疲労が蓄積しやすい部分への施術を、
通院間隔を空けた状態でメンテナンスを行い、経過観察中である。
考察
今回の症例は猫背姿勢に悩む患者さんであった。
現代人は自分が猫背姿勢であると認識している方が非常に多い。
しかしながら、解っていても改善する事が出来ず長年放置してきた方が多い。
現代は猫背姿勢が非常に起こりやすい環境にある。
例えば、スマホであったり、タブレットは長時間前かがみの姿勢を余儀なくされる。
勿論、意識を持ってスマホやタブレットを目の高さまで上げて操作をすれば回避は出来る。
しかし、そういった回避動作をせずに操作をしている方が非常に多い。
そうすると、胸部などの前方部分は緊張が強くなり、背中などの後方部分は筋肉の出力が低下してしまう。
また、関節も長時間いる猫背姿勢に合わせてしまい、猫背姿勢で固まっていく。
姿勢が悪いからと胸を張ったりして良い姿勢を作ろうと努力しても、
意識している時は良い姿勢を作れるが、時間が経てばしんどくなって維持できなくなる。
何故なら、関節や筋肉が猫背姿勢になるような状態になってしまっているからである。
良い姿勢を作るためには、骨格の問題や筋肉の前後左右のバランスが非常に重要になる。
そこをしっかりと整えてあげれば、意識しなくても勝手にに良い姿勢は生まれる。
最近は姿勢の悪い子供が多いと言われるが、そう言った場合親も姿勢が悪い傾向にある。
子供は親を見て成長する。ぱっと親を見た時にシャキッとした良い姿勢であればそれを真似ようとする。
なので、お子さんの姿勢の悪さでお悩みの方は一度自身の姿勢にも注視してみて下さいね。
※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。
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