2019年5月3日 金曜日
【症例】毎日の育児で生じた腰痛からの改善例
産後は授乳や抱っこ、オムツ替えなどで前かがみの姿勢が非常に多くなります。また、同じ姿勢でいる事も多くなります。そうすると、肩や背中、腰などに非常に大きな負担が掛かります。産後はこんなもんとして我慢している方が多いですが、しっかりとケアをすれば腰痛や肩こりは解消されます。では、どのような道筋をたどっていったのかを説明します。
利用者
40代女性 茨木市在住主症状
腰痛その他の症状
肩こり
生理痛過去に受けていた施術
整体
カイロプラクティック
オステオパシー
鍼灸治療主な施術ポイント
骨格調整施術の経過と内容
1回目
腰は長時間同じ姿勢でいると痛みを生じやすい。
肩も同様に抱っこが長くなると痛みを生じやすい。
姿勢はやや反り腰。
産後から生理痛が強くなった気がするとの事。
全体的に関節の硬さが目立つので、
先ずは全体的に骨格調整を行なう。
また、肩周囲の筋緊張が強い部位のリリースを行なう。 2回目
4日後来院
前回後からは長時間同じ姿勢でいた時の痛みの強さは低下。
施術は前回と同内容で実施。
骨盤底筋の入れ方指導実施。 3回目
1週間後来院
前回後は楽だったが、昨日辺りから痛みが出てきた。
仙腸関節周辺の硬さが目立つ。
前回までと同内容で、骨格調整を中心に行なう。
骨盤底筋チェック→良好→更に骨盤底筋の強化を狙ったトレーニング指導実施。 4~5回目
子育ての負担が増えると肩・腰共に症状が出る事があるが、
依然に比べれば症状は落ち着いている。
今回の生理痛はましだった。
骨盤底筋チェック→骨盤底筋のみならず、下肢の筋肉も連動したトレーニング指導実施。 6~9回目
基本的には腰・肩共にそんなに気にならない程度へ。
育児の負担が増えて痛みが出たとしても、
寝て起きたら翌日には気にならない程度へ変化しているとの事。
生理痛に関しては産前と同じ状態に戻った。
現在は、通院間隔を空けて症状が再発しないようにメンテナンスを行い経過観察中である。考察
今回の症例は、産後からの腰痛が主訴の方であった。 育児において、同じ姿勢を強いられることは非常に多い。
何故なら、授乳時は20~30分位座っていることが多いし、
抱っこ時は泣き止むまで抱き続ける事も少なくない。 また、その時は頭の向きによって重心が左になったり右になったりして、
片方の肩や腰に負担が掛かる事が多い。 そのような動作を毎日毎日続けていると、
歪みを生じその歪みが体にとっての標準になってしまう。 そうすると、
関節も筋肉も歪んだ状態で身体を固めてしまい筋肉も関節も可動性が低下してしまう。 このように、異常な状態を異常と感じないような身体のバランスが悪い状態になると、
脳からの神経伝達が悪くなり、今まではしんどく無かったことがしんどくなったり、
過剰に緊張状態に陥ってしまう。また、歪みがあると体重を落とす事も難しくなる。 今回の方は、産後から生理痛が酷くなったとの事であったが、こういった事から神経系の乱れが生じ、
ホルモンバランスが崩れたのではないかと考えられる。 ※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。関連記事タグ : 産後腰痛【症例】