2020年2月7日 金曜日
【症例】腰から背中にかけての症状でお悩みの方の解消例
人間は左右均等に体を使えている人はほとんどいません。かなり意識をしている方でも、左右差の生じます。筋肉や骨もその左右差で変化します。ある程度の左右差は問題ありません。あって当たり前なので。しかしながら、左右差がどんどん悪化していくと、問題が生じます。こと、育児となると左右のバランスが悪くなる方が非常に多いです。では、そんなバランスを崩していた方の回復までの道のりを解説していきますね。
利用者
30代女性 箕面市在住主症状
腰背部痛その他の症状
頭痛過去に受けていた施術
特に無し主な施術ポイント
筋肉の過緊張
左右のアンバランス施術の経過と内容
1回目
問診を行なうと、
仰向けから起き上がる時に腰背部痛が生じる。
頭痛が一回出ると、数日間痛みが続く。
検査を行なうと、右半身の筋緊張が強い。
筋緊張部位のリリースを行ない、
負担の掛かりにくい、普段からの座り方を指導 2回目
2日後来院
腰背部痛の起き上がる時の症状は軽減。
しかしながら、ふとした時に痛みを生じる事がある。
施術は前回と同内容で実施。
骨盤底筋の入れ方指導実施。 3回目
1週間後来院
腰背部痛まし。
頭痛は初回に来てから以降生じていない。
施術は今までと同様、右半身の筋緊張をリリースしながら、
骨格矯正を行い、再発しないように調整をかける。
骨盤底筋チェック→良好→更に骨盤底筋を強化する為のトレーニング指導実施 4回目
1週間後来院
腰背部痛は基本的には問題ない。
長時間抱っこ紐をした後に痛みを生じる。
その痛みが翌日位まで若干残る時がある。
施術は基本前回までと同内容で実施し、
内臓等の循環系をしっかりと高めて
痛みや疲労が睡眠を取れば回復しやすい体を作るために
内臓調整も行なう。
骨盤底筋チェック→良好→下半身も連動させたトレーニング指導実施 5~8回目
腰背部痛は生じていない。
頭痛も施術を受けてから生じていない。 9回目~
その後も通院間隔を3週に1回程度にして
調整を行い経過観察を行っていたが症状の再発は見られない。
現在は、育児による疲労が自分の気づいていない間に
蓄積している事があり、今後の育児をより快適に過ごしていけるように
メンテナンスを3~4週に1回で実施している。考察
今回の症例は産後からの腰背部痛がメインで、頭痛もあるという方のケースでした。 人間は必ず癖があります。
右利きの人や左利きの人、左重心の人や右重心の人など得意な方があります。 例えば、信号待ちの時に前に立っている方を観察してみて下さい。
殆どの方が、どちらかの足に体重をかけて立っていると思います。
そもそも、内臓の位置の関係上左右対称には作られていません。 日常生活動作レベルであれば得意な方を多く使っていても問題はありません。
しかしながら、育児となると少し状況が変わります。 特にお子さんの抱っこは身体への負担が大きいです。
いつもお子さんの頭が左側にあるという方だったり、
右側に抱えながら左側で用事をしたり、その反対だったり。 上記のような動作を毎日毎日行っていると、
どうしても負担がかかっている側の筋肉や関節に負担がかかり、
抱っこをしている時の状態に体が固まってしまいます。 本来、筋肉は伸びたり縮んだりするのが正常ですが、
縮んだ状態で固まってしまい、伸ばす事が難しくなります。
そんな状態で、ある特定の動作で筋肉を伸ばそうとする時に
これ以上伸ばせないよ!と痛み信号を送っているのです。 しっかりと身体の自然治癒力が備わっていて
しっかりと睡眠もとれていれば
一日抱っこをしていて、身体がガチガチになっても、
翌日になれば、筋肉がしっかりと伸び縮み出来る状態になっています。 でも、産後は睡眠をしっかりと確保する事が難しい傾向にあります。
体力は殆どの方が低下しており、
ますます、自然治癒力が機能しにくい状態です。 そうなると、
疲労が生じたら、その疲労は殆どが翌日に持ち越しています。
なので、次の日は前の日より身体は疲れた状態から
一日のスタートを切らなければなりません。 こんなことを毎日繰り返している状況でも、
子供は日々急激なスピードで成長しています。
そうすると、ますますストレスは上昇します。 産後の方で、肩こり、背部痛、腰痛は毎度の事で、
育児をしていたらこれは仕方が無いと
諦めていたという方も結構います。 でも、自然治癒力がしっかりと働き、
自分で治せる身体を作る事によって、
そういった症状とはお別れする事は可能です。 その為には、自分の癖を知る事も重要ですし、
ストレスに対するケアの方法を知っている事も重要。
そして、自分の身体の状態をしっかりと把握し
自分で改善に導く事が出来ないと思ったら、
専門の機関にて身体を整えてもらう判断も重要です。 後になればなるほど、
育児のストレスは増えているので、
回復に時間が掛かってしまいます。
早め早めの行動をお勧めしますよ! ※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。関連記事タグ : 産後背中の痛み【症例】