2017年11月23日 木曜日
【症例】腰を後に反る動作の痛み
朝、起きる時に身体を起こす時や身体を捻った時の腰の痛みがあった
特に腰を反る時の痛みが強く日常生活にも支障が出ていたので
一刻も早く改善したいとの事で来院された方の症例です
重要なのは痛い部分だけでなく身体全体のバランスです

利用者
50代女性 箕面市在住
主症状
左のお尻の痛み
その他の症状
特に無し
過去に受けていた施術
特になし
主な施術ポイント
仙腸関節
施術の経過と内容
1回目
身体を後に反らした時(寝た状態からの起き上がり動作)、右側に身体を捻った時に左のお尻の辺りの痛み
詳しく触診していくと仙腸関節の問題である可能性が高いと判断
仙腸関節の可動性をチェックすると、左は過度に硬く、右は緩くなっていたので
左は緩め、右は固めるイメージで左右のバランスを整える施術を行なう
骨盤底筋の使い方を指導し、骨盤底筋を意識した上で
身体を反らす動作、身体を捻る動作を行なうと痛みは消失
2回目
2日後に来院
痛みは落ちついてきてはいるが、疼痛誘発動作をかけると痛みが残存
仙腸関節の調整を再度行なう
脊柱をチェックすると、胸椎と腰椎のバランスが悪く胸椎の硬さが非常に強かったので調整をかける
胸椎の硬さを改善するセルフケアを指導
3回目
10日後来院
たまに痛み出ることがあったが、そんなに気にならない程度に改善
仙腸関節の左右差は改善も、胸椎の硬さは依然として残存
更に胸椎の硬さを改善するセルフケアを指導
4回目
1週間後来院
痛み消失
胸椎の硬さは以前に比べれば改善しているが、
脊柱全体のバランスからみるとまだ硬さがあるので
再度調整をかけ、セルフケアをしっかりと継続するように指導
現在は、期間を空けて経過観察中
考察
今回の症例は、仙腸関節~脊柱にかけての関節に問題があり生じた痛みであったと考えられる
世間では身体は柔らかいのが良くて、固いのは悪い!という様なイメージがあるが果たしてそうでしょうか?
重要なのは「バランス」であると考えられます。
固くても良いし柔らくても良いが、極端に固い部分と極端に柔らかい部分が混在してしまうと
関節に非常に負担が掛かってしまう
だから、固いなら全体が同じ固さで、柔らかいなら全体が同じ柔らかさであるのが関節としては負担が掛かりにくいので
そのような状態に調整してあげる必要性がある
今回の症例では、そのバランスの悪さが痛みの原因になったと考えています
※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。
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