2020年10月9日 金曜日
【症例】股関節のつまりと腰痛でお悩みだった方の症例
妊娠前から股関節のつまりと腰痛でお悩みであった。産後に反り腰や体型なども大きく変わり、産後のケアもしたいと思っていたのでタイミングだと思い来院された。産後直後はホルモンの関係もあり姿勢など骨格矯正をするには最適なタイミングです。では、そんな方がお悩み解消に至るまでの道のりを解説していきます。
利用者
30代女性 箕面市在住主症状
股関節のつまり
腰痛その他の症状
反り腰過去に受けていた施術
マッサージ
整体主な施術ポイント
関節の可動性獲得
腸骨筋・大腿筋膜腸筋のリリース施術の経過と内容
1回目
問診を行なうと、
右股関節が産後からつまる
腰は夕方になるとしんどい、だるい
反り腰が産前から気になっていたが、
産後で更に悪化した気がするとのこと
大転子の出っ張りが気になる
検査を行なうと、
骨盤の可動性の低さが目立ち、前後傾が殆どでない状態
姿勢は反り腰、大転子の出っ張りは通常よりかは出ている印象
右股関節のつまりに対して、
腸骨筋アプローチをするとつまり解消
脊柱や骨盤などの関節の可動性を出す施術を行なう 2回目
3日後来院
右股関節のつまりほぼ消失
腰痛は夕方なると生じる
施術は前回と同内容で実施
骨盤底筋の入れ方指導実施 3回目
1週間後来院
股関節のつまりは再発していない
腰痛は初回に比べると大分ましになってきた
骨盤底筋チェック→良好→更に骨盤底筋を強化する為のトレーニング指導実施 5回目
腰痛は解消、股関節のつまりもその後良好
反り腰も大分生理的な状態へと変化
骨盤の可動性は大分動きが出るようになった
前後傾もしっかりと出るようになった
体重は産前の状態に戻った
しかしながら、この機に結婚前に戻りたい(-5kg)
食事指導、全身運動を指導 6~13回目
その後、2~3週ペースで施術を行なっていたが、
日常生活では問題無いが、ヨガの猫のポーズをした時に右股関節のつまりが生じた。
その際は、施術で大腿筋膜腸筋をリリースすると解消された
また、自身でのリリース法もお伝えするとその後はつまりが出なくなった
旅行に行ったり、長時間抱っこひもをしていると
肩こりや腰痛が出る事もあったが、施術をすると1回で問題は解消される程度であった
施術の後半に関しては、どちらかと言うと痛みに対するアプローチよりも
体型に対する施術やアドバイスなどを中心に行っていった
最終的には目標には届かなかったが、5回目から-3kg(目標まで残り2kg)は達成できた
身体のケアのセルフケアや食事に関して、トレーニングに関してのセルフケアなど
こちらが指導した事はしっかりと実践して頂き、
自身でその状態に応じて使い分けることが出来ていたので、
今回にて産後の骨盤のケアを一旦終了とした。考察
今回の症例は、産前から股関節のつまりと腰痛がメインでのお悩みとしてあり、
反り腰や大転子が飛び出てる感じがするなどの体型についてのお悩みでした 股関節のつまりに関しては、
腸骨筋の過緊張が原因であると考えられました
後に活動量が増えていって、以前実施していたヨガを再開した際に
再度股関節のつまりが発生しましたが、
それに関しては大腿筋膜張筋をリリースすることで解消されました 両筋肉共に股関節の屈曲や内外旋などに関与します
育児をしていると、屈んだり立ったりの動作が非常に多くなります
また、授乳をしていると座っている動作がメインになり、
股関節がつまった状態が起こりやすくなります
そのような動作が原因で上記に挙げた筋肉の過緊張が起こったものと考えられました 腰痛、反り腰、大転子の出っ張りに関しては、
骨盤や脊柱の問題であると考えられました 特に骨盤は可動性が全く無く、ガチガチの状態でした
ガチガチであるが故に腰の動きが出しにくく、
筋肉に負担が掛かって腰痛が生じていました 反り腰や大転子に関しても、
良い状態で骨盤が締まっていれば問題無かったのですが、
悪い状態で骨盤がガチガチに固まっていました 産後になってから姿勢・体型の変化を感じる方に関しては、
妊娠中のホルモンバランスの変化や筋肉量の低下により
皆さん大なり小なり変わっていると考えて下さい なので、特に産後のケア(施術やトレーニング)をしなければ
身体は元の状態には戻りにくくなります
1人目出産時、20代前半での分娩後は自然に戻る可能性も高いですが、
2人目や20代後半以降になると自然に戻る確率は低下します 産後は中々自分の時間が出来ず、
自分の身体に意識が行かない方が多いですが、
しっかりと自分の体を見つめる時間を作り、
今の自分に必要な処置を一日でも早く実践する必要性があります 我々は、僅かな時間ではありますが、
子供を気にせず、自分に集中してもらう時間が非常に大切だと考え、
そのような環境作りに日々取り組んでいます 後になってからあの時にやっておけば・・・
と、ならないように早めの対応をお勧めしますね! ※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。関連記事タグ : 産後股関節の痛み【症例】