2019年1月25日 金曜日
【症例】片手で物を持つことも出来なくなった腱鞘炎
腱鞘炎の局部に痛みがあるのでそこに目がいきがちでしたが、今回のケースでは胸郭(脊柱、肋骨、胸骨部の関節や筋肉)を整える事でかなり良くなっていった症例です。手が痛くなる前に体幹が崩れたことで負担がかかったことが原因と考えられます。
利用者
女性 70代 茨木市在住 主症状
手の痛み(腱鞘炎) その他の症状
特になし 過去に受けていた施術
特になし 主な施術ポイント
胸郭
アームライン 施術の経過と内容
1回目
歪みや捻じれの調整。
アームラインの筋膜リリース。
胸郭の筋肉や関節の調整。
腱鞘炎部分を直接アプローチ。 2回目
1週間後
少し楽になったが、それでも強く力を入れると痛むとのこと。
前回と同じ施術方針で進める。 3回目
2週間後
肩、腰の痛みは楽だが、手は痛むとのこと。
前回と同じ施術方針で進める。 4回目
1週間後
手の痛みは3割、4割楽になってきている。
前回と同じ施術方針に加え、より便秘にアプローチをかけるため、内臓調整を追加。 5回目
2週間後
手のペインスケールは10→4
肩は部分で痛み、腰はだるいとのこと。
前回と同じ施術に加え、太ももの内側の筋肉へのアプローチを追加。 6回目
1カ月後
肩、腰の痛みは少し残る、手の痛みはほぼ無くなったとのこと。
手は安定するように前回と同じくアプローチ。
肩、腰、便秘はこれからさらに良くなるようにアプローチしていく方針。 考察
今回のケースでは腱鞘炎になってから半年と期間が長く、かなり痛かったとのことでした。
しかし、そんな中でも日常生活で我慢しながら使っている状態だったため、最初に診たときはかなりロッキングもあり、重症と感じました。 まず、腱鞘炎の原因では「使い過ぎ」とよく言われますが、同じように使っていても症状が出ない方もいます。 症状が出る、出ないの差は二つあると考えます。 それは回復する力、手に負担をかけざるおえない状態かのどちらかだと考えます。 今回のケースは回復力に関しては弱いとは感じられませんでした。 なのでもう一つの手以外の部位がうまく機能しないために負担をかけざるおえないことが原因と考えられました。 では手以外の部位はどこを指すのか、体を診ていくと手以外の肘周辺の筋肉の固さや重心のズレと捻れによって腱鞘炎側の胸郭(脊柱、肋骨、胸骨部の関節や筋肉)がかなり固くなっている状態でした。 手から体感につながる筋肉や関節が固まっており 少し腕を曲げる
肩を動かすなど 手以外の肘や胸郭が上手く機能しないために手に負担がかかり過ぎ腱鞘炎になったと考えました。 施術ではその胸郭や肘の動きを出すように関節、筋肉、筋膜へのアプローチを行い、それに加え腱鞘炎部分も固まっていたので直接運動療法を取り入れ施術いていくと5回ぐらいの施術でかなり楽になっていきました。 肩凝りや腰痛に関しても上記のように胸郭や捻れを調整していくことで変化は出てきてはいるが、手の痛みのように完全ではないので今後はそこをメインにアプローチしていく方針。 顔のお悩みや便秘等も手が良くなったことで
「違うところも良くして欲しい」と仰って出てきた症状なので今後はそこにもお悩みが解決出来るように施術を進めていきたいと考えます。 (個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません) 大阪・北摂・箕面 整体院・整骨院 岩永朋之整体サロン関連記事タグ : 腱鞘炎【症例】