2018年7月27日 金曜日
【症例】右の背中(肩甲骨内側)の痛み
今や世の中において、無ければ困ったり、不安に陥ってしまう人もいる位大切な物、スマートフォン。スマホは言うまでもなく便利な機械であるが、時間を忘れて夢中になってしまい体に害を及ぼす事がある。今回もスマホに夢中になって痛みが出た方の解消までの過程を説明します。

利用者
40代女性 豊中市在住
主症状
右肩甲骨の痛み
その他の症状
特に無し
過去に受けていた施術
マッサージ
主な施術ポイント
関節の可動性
筋緊張の改善
施術の経過と内容
1回目
問診・検査を行なうと、
寝返り時や肩をすくめる動き動作である、肩甲骨の挙上時に右肩甲骨の痛みがある。
頸椎の動きが悪く、右側胸部の緊張が強い。
肋椎関節の硬さ、右肩甲胸郭関節の動きが悪いのが目立った。
その為、頸椎、肋椎関節、肩甲胸郭関節の可動性の悪い関節に対して
動きを出すような関節矯正を行ない、右肩甲骨周囲(特に側胸部)の筋緊張が強い部位に
対しては、筋緊張を緩和するようにリリースをかけた。
2回目
2日後来院
痛みは未だ若干残るが大分楽になったとの事。
ペインスケール:10→2
頸椎、肋椎関節、右肩甲胸郭関節の可動性は改善傾向にあり、
右肩甲骨周囲の筋緊張は消失していた。
施術は前回同様の内容で行なう。
3回目
1週間後来院
痛みは完全に消失した。
寝返り時や肩すくめ動作での痛みも問題なし。
頸椎、肋椎関節、右肩甲骨胸郭関節の可動性、右肩甲骨周囲の筋緊張も問題なし。
痛みの自覚無く、関節、筋肉の状態も悪くない為、今回にて一旦終了とした。
考察
今回の症例は、右肩甲骨の内側が痛いというケースであった。
今回痛みが出た原因は、子供であろうと高齢者であろうと誰しもがなってしまう可能性が非常に高いものであった。
その原因とは「スマホ操作」である。
現在、スマホは無くてはならないものになってきており世帯普及率は72.0%と言われている。(平成27年度調査)
スマホは便利な機械であるが、身体にとっては結構負担が掛かる機械である。
皆さん、それには薄々気づいてはいるとは思うが、SNSやゲーム、ネットサーフィン等ををしていると、
ついつい時間を忘れて、、、となってしまう。
そんなスマホ操作時であるが、多くの方が猫背姿勢になっているのはお気づきでしょうか?
その為、頸椎、胸椎、腰椎に負担が掛かりやすく、
座位であれば骨盤へのストレスも掛かる為、関節負担は大きい。
また、操作は親指や人差し指を中心に行なう為、
長時間行なうとスマホによる腱鞘炎・バネ指になる方もいる位なので、
筋肉への負担も非常に大きい。
今回の患者さんは、寝転んだ姿勢でスマホ操作を1時間程度行っていて、
ビキッとなり痛みで動かせなくなってしまったとの事であった。
状態をチェックすると、関節は動きが悪くなり、筋肉も過緊張状態になっていた。
今回は、その部位を調整をかければ非常に早く改善に至ったが、
腱鞘炎・バネ指のように慢性化してしまうと、改善に時間を要してしまうので気を付けて頂きたい。
また、スマホ操作は身体に負担が掛かっているという事を改めて意識して、
休み休みで操作を行なうよう心がけて頂きたいです。
※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。
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