2019年3月2日 土曜日
【症例】肩腰腕とあちこちが痛む症状の改善例
産後から、寝返りをするのが痛みで辛い腰痛や、肩こり、前腕の痛みでお悩みの方でした。産後は骨盤が必然的に緩みがでて、様々な問題が出やすいです。そのまま放置していても元通りになるという訳ではありません。では、どんなことをして産前の状態に回復したのかを説明します。
利用者
30代女性 箕面市在住主症状
腰痛
肩こり
前腕の痛みその他の症状
特に無し過去に受けていた施術
整体主な施術ポイント
骨盤の安定性獲得施術の経過と内容
1回目
腰は長時間座っていたり、寝返り時に仙腸関節付近に痛みを生じる。
肩こりは特に授乳後に痛みがでやすい。
前腕は両側共に常に張っているような感じがするとの事であった。
骨盤は緩みが強く、非常に不安定な状態。
先ずは早急に骨盤の安定性を高める事を主眼にする。
骨盤周囲の調整をかけ、骨盤底筋の入れ方指導実施。 2回目
5日後来院
症状の大きな変化は無し。
前回に引き続き骨盤の安定性を高める施術を中心に行なう。
骨盤底筋チェック→更に骨盤底筋を強化するようなトレーニング指導実施。 3回目
1週間後来院
肩こり、前腕の痛みは改善傾向へ。
腰の痛みは残存。
骨盤底筋だけでなく、腹筋や下肢の筋肉も強化するようなトレーニング指導実施。 4回目
1週間後来院
肩こりは前回よりも更に楽な状態へ。前腕の痛みは消失。
腰の痛みは初回に比べれば楽にはなってきたが、寝返り時に痛みが残る。
骨盤は初回に比べ不安定感は改善傾向も、まだ緩さが残る状態。 5~8回目
前腕の痛みはその後も再発はせず。肩こりは抱っこの時間が長いと痛みを生じる事があるが、
以前の様にそれが次の日もその次の日もという様に、慢性化せずに翌朝起きたら改善している。
腰の痛みは初回に比べれば、痛みの頻度・質共に低下しているが完全には無くならない。
骨盤の状態をチェックすると、やはり未だ不安定感が残存。
話を聞くと、トレーニングは忙しくて殆ど出来ていないとの事、またトレーニングをチェックすると
自己流トレーニングになっており、目的の部位へ刺激が行っていない。
修正して目的の部位に効いている事を自覚させる。 9回目~
腰の痛み改善。
寝返り時や長時間座っていても痛みは生じなくなった。前腕の痛みも消失。
肩こりは時々あるかな?という感じ。
骨盤をチェックすると安定性が高まっていて非常に良い状態へ。
現在は、通院間隔を空けて症状の再発を起こらないようにメンテナンスを行いながら、
スタイル改善に向けての指導を行いながら経過観察中である。考察
今回の症例は産後からの腰の痛み、肩こり、前腕の痛みであった。 肩こりや前腕の痛みは単純に疲労から来ているものであったと考えられた。
なので、筋疲労を除去するような施術を中心に行なえばある程度早期に改善に向かった。 しかし、腰に関しては中々そう言う訳には行かなかった。
腰痛の原因は仙腸関節部分を含む骨盤の不安定性から来ているものであったと考えられる。 産後は必ず骨盤は一時的に広がり、緩む。
時間と共にある程度は締まっていくが、中には締まらずにそのままになっている方も多い。 骨盤の関節面は恥骨結合と仙腸関節という二つの関節がある。
そして、周囲の筋肉が補助をする感じになる。 しかしながら、妊娠中~産後はこの上記二つの関節がホルモンの関係等で緩み、不安定になる。
そして、妊娠中~産後は多くの方が運動量は低下する事によって、補助するべき筋肉は低下する。
となると、骨盤は非常に不安定な状態になってしまうのはイメージ出来るでしょうか? そうすると、長時間座っていると自分の体重を支えきれなくなって痛みを生じたり、
寝返りをしようとすると関節が過剰に動き過ぎて痛みを生じたりする。 こういった問題を解決する為には、骨盤を歪みの無い状態へ整え、
その良い状態で骨盤底筋等でしっかりと骨盤の内側から支えてあげる必要性がある。
こういったことは、産後期間が経てば経つほど難しくなる可能性が高いので、
産後のお母さん方で今回のような症状でお困りであれば早期に受診する事をお勧めします。 ※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。関連記事タグ : 産後腰痛【症例】