2018年5月18日 金曜日
【症例】身体が傾き、足を引きずりながら歩いている感覚
昔から身体の傾きは気になってはいたが特に支障は無かったのでそのまま放置していた。しかしながら最近になって傾きが強くなり、足を引きずりながら歩いている感覚に陥ってきたため来院された。意識している間は姿勢は良く出来るけども意識をしないと傾きは強くなり、引きずり感が強くなる。そんな方の改善に至るまでの経緯です。

利用者
20代女性 箕面市在住住
主症状
身体が右側に傾いていて、右足を引きずる感じがする
その他の症状
猫背
過去に受けていた施術
マッサージ
主な施術ポイント
距骨
施術の経過と内容
1回目
検査を行なうと、肩・骨盤に歪みがみられ、左右のバランスが悪い
また、普段履く靴の右足小指部分がすり減っていた
右のレッグヒールアライメントの乱れ
脊柱・肋椎関節の硬さが見られる
肩甲骨周囲の関節・筋肉の硬さ改善の為のセルフケアを指導
全身の筋緊張の左右差が強い
関節調整と筋緊張の左右差を整えるイメージで施術を行なう
2回目
2日後来院
肩、骨盤の歪みは正常へ
右に傾く感じは少しましになった
施術は前回同様、レッグヒールアライメント、脊柱・肋椎関節、筋緊張の左右差を整えるイメージで調整をかける
3回目
5日後来院
右への傾き、引きずる感じ大分ましになったが少し気になる
肩・骨盤の歪みはなく、筋緊張の左右差もほぼ気にならない程度に改善
但し、脊柱・肋椎関節の硬さと、レッグヒールアライメントの乱れはまだ若干残存
右距骨のオーバスピネーション改善と脊柱・肋椎関節の硬さ改善を中心に施術を行なう
4回目
1週間後来院
右側への傾き・引きずる感じ共に消失
レッグヒールアライメント良好
脊柱・肋椎関節の硬さも問題ない範囲内程度へ改善
脊柱の弯曲は生理的な状態へ
考察
今回の症例は、身体の傾きと、右足が常に引きずっているような感じがするのと猫背が気になるとの訴えであった。
身体の傾きに関しては、足関節のアライメントの乱れにより起こっていたと考えられた。
初診時、右足のレッグヒールアライメントの乱れが目立ち、それにより骨盤・肩の歪みが生じ、
下肢や上肢の筋肉の緊張に左右差が生じていると考えた。
そこで、筋緊張のバランスを整えて距骨を中心に関節調整をかけて、オーバースピネーションの改善を図った。
猫背に関しては、胸椎・肋椎関節の可動性の低下が原因と考え、
施術では可動性獲得を、自宅では良肢位を維持出来るようなセルフケアを指導した。
身体の歪みは下行性の問題と上行性の問題とで分かれることが多いが、
今回の場合は上行性の問題、特に距骨の問題が症状を生み出していたと考えています。
※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。
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