2018年11月23日 金曜日
【症例】毎日肩腰が痛くて重くて疲労困憊な産後の母
今回の症例は、産後から肩腰が常に重く痛みがあると訴える方のケースです。産後はどうしても子供が第一になる。食事、オムツ替え、沐浴など・・。更に上の子供がいれば尚更自分の事は後回しになる。身体がしんどいのは当たり前で疲労感があるのはある意味当たり前の状態。そんな状態を放置していると身体や心がついていかなくなります。
利用者
30代女性 池田市在住主症状
腰痛
肩こりその他の症状
特に無し過去に受けていた施術
マッサージ主な施術ポイント
内臓調整
骨格調整
骨盤底筋施術の経過と内容
1回目
検査を行っていくと、立位姿勢において左右の肩の高さが違う。
肩周囲の筋緊張が強く、肩関節外転等の運動がスムーズに出来ない。
体幹の屈曲や伸展も動きが小さくスムーズに出来ない。
脊柱全体の硬さも目立つ。
内臓に疲労の反応が出ていたので、内臓調整を行なうと肩、腰共にスムーズに動くようになる。
脊柱の可動性を出す施術を行なう。 2回目
翌日来院
立位姿勢の左右の肩の高さが整う。
肩関節の外転運動は前回よりも可動性、スムーズ感は改善。最終域で引っかかる感じ。
施術は前回同様に行ない、骨盤底筋の入れ方指導を追加。 3回目
1週間後来院
肩の外転最終域での引っかかり感が残存
肩関節のモビリゼーションを行なう。
骨盤底筋チェック→非常に弱い。
施術は前回同様の考え方で行なう。 4回目~5回目
肩、腰共に少しずつ楽になってきた。
肩関節、体幹の可動性は改善傾向。脊柱の硬さも改善傾向。
骨盤底筋は未だ、自身の体を支えるのには不十分の為、徹底的な指導実施。 7回目~
肩、腰ともに全く気にならなくなった。
立位姿勢での肩の高さの違いも改善。
肩関節や体幹の運動もスムーズに実施可能。
脊柱の硬さも改善傾向。
内臓疲労の反応も消失。
骨盤底筋チェック→良好→骨盤底筋のみならず周囲の筋肉も連動させたトレーニング指導実施。
現在は通院間隔を空けて、メンテナンスを行ない経過観察中である。考察
今回の症例は、産後から生じていた腰痛と肩の痛みであった。
症状としては、毎日身体が重だるい感じがあるとの事だった。
検査をしていくと可動性が悪く、体が重い感じであった。
産後はどうしても、子供中心になり自分の事は後回しにする方が非常に多い。
食事は早く食べれるものが多くなり、食べるというよりも流し込む感じになる。
疲れてゆっくりしたいと思っていても、育児・家事に追われて寝る暇もない。
一日があっという間に終わってしまう毎日である。
そんな毎日を過ごしていると、体の内側も外側も徐々にダメージを追う。
健康的でバランスの取れた食事が採れなければ内臓の栄養源が失われ、内臓が活発に活動する事が出来なくなる。
すると体の循環不全が起こりやすくなり血液・リンパ・脳脊髄液などが流れなくなる。
すると体液はドロッとした状態になり、感覚としては重だるい状態に陥る。
抱っこも数分であれば問題ないが、何十分~何時間としていれば話は別である。
大きなお子さんであれば10キロ程度あるものを抱っこしているので、
腕は疲れるし、肩は疲れるし、背中も疲れるし、腰も疲れるし、足も疲れるのである。
そうすると、筋肉はパンパンになり、その緊張が関節の歪みを生んでしまう。
本来、このようになっても睡眠時に自然治癒力で身体は回復するのだが、睡眠もまともに取れないとなると、、、。
このように、内臓などの体の内側も、筋肉や関節などの体の外側もボロボロになると今回のケースのような症状を呈する。
私たちは、体が心を動かすと考えています。体がしんどいとつまらない事で怒ったり、イライラしたりするが、
体が元気だと心も元気になり、充実した育児生活を送れると考えています。
なので、自分の事は後回しにせず産後は出来る限り早期にケアを受けられることをお勧めします。 ※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。関連記事タグ : 産後腰痛【症例】