お悩み別解説
Case Commentary
2026年6月15日 月曜日
ヨハンソン病 | 成長期のお皿の下の痛み
Contents
ヨハンソン病(シンディング・ラーセン・ヨハンソン症候群)|成長期の膝の痛みについて
「膝のお皿の下が痛い…」その症状、ヨハンソン病かもしれません。 ジャンプするとお皿の下が痛い
ダッシュ後に膝前面が痛む
お皿の下を押すと痛い
成長期になってから痛みが出始めた
オスグッドと言われたが場所が少し違う
このような症状がある場合、 「ヨハンソン病(シンディング・ラーセン・ヨハンソン症候群)」の可能性があります。
ヨハンソン病は、成長期のスポーツ少年少女に多くみられる膝のスポーツ障害です。
特にサッカー、バスケットボール、バレーボール、陸上競技など、
ジャンプやダッシュ動作が多い競技で発症しやすい特徴があります。
ヨハンソン病とは?
ヨハンソン病の正式名称は Sinding-Larsen-Johansson syndrome (シンディング・ラーセン・ヨハンソン症候群)といいます。膝蓋骨(お皿)の下端部分に、繰り返し牽引ストレスが加わることで炎症や微細損傷が起こる成長期特有の障害です。
特に成長期は骨が未成熟で柔らかいため、筋肉や腱の引っ張る力に耐えきれず痛みが発生します。
もっとも似ている症状にオスグッドシュラッター病がありますが、
発生機序や要因はほぼ同じですが、痛みの出る場所が少し違います。
オスグッドやジャンパー膝と診断されヨハンソン病であったというケースはよくあります。
ヨハンソン病の主な症状
ヨハンソン病では以下のような症状がみられます。
主な症状
基本的にお皿の下端が痛くなります
・押すと強い痛みがある
・ジャンプやダッシュで痛む
・階段の上り下りで痛い
・運動後に痛みが強くなる
・正座で痛みを感じる
・練習後にジワジワ痛みが出る
基本的にお皿の下端が痛くなります
・押すと強い痛みがある
・ジャンプやダッシュで痛む
・階段の上り下りで痛い
・運動後に痛みが強くなる
・正座で痛みを感じる
・練習後にジワジワ痛みが出る
特に特徴的なのは、
「膝のお皿のすぐ下にピンポイントの痛みがある」
という点です。
オスグッドとの違い
ヨハンソン病はオスグッド病と非常によく似ています。しかし
痛みが出る場所が異なります。
実際の臨床現場では、オスグッドと思われていた症例がヨハンソン病だったというケースも少なくありません。
オスグッド病
ヨハンソン病
なぜヨハンソン病になるのか?
膝前面には以下の組織があります。* 大腿四頭筋
* 膝蓋骨
* 膝蓋腱
ジャンプや着地動作を繰り返すことで、
大腿四頭筋の牽引力が膝蓋骨下端へ集中し、組織が傷み時には炎症を起こします。
ただ、
成長期にスポーツをしている子全員がなるわけではないので、
他の要因も絡んで発症すると考えられます。
特に以下の要素が関与しているケースが多くみられます。
関連しやすい身体要因
大腿四頭筋の柔軟性低下
股関節可動域制限
足関節背屈制限
着地フォーム不良
ハムストリング、臀筋群の出力低下
片脚支持機能低下
成長による急激な骨伸長
レントゲンやMRIでは何がわかる?
初期では画像上異常がみられないこともあります。
進行すると
* 膝蓋骨下端の不整
* 骨片化
* 石灰化
などが確認されることがあります。
ただし、ヨハンソン病は画像だけで判断するのではなく、
以下の要素から判断することが可能です。
* 痛みの部位
* 圧痛
* 動作痛
* 発生機序
* 年齢
* スポーツ歴
* 圧痛
* 動作痛
* 発生機序
* 年齢
* スポーツ歴
画像上、問題がなくても、
膝蓋靱帯やそこに付着する膝蓋下脂肪体が問題を起こしていいることもあるので
どちらかと言うとかなり解像度を上げた触診が重要だと私たちは考えています。
ヨハンソン病は安静にすれば治る?
多くの場合、成長とともに改善しある程度の期間休めば痛みは消失していくケースがほとんどです。炎症や痛みは治っても組織の状態は改善していません。
鉄の溶接痕やカサブタの痕が残っているとイメージしてください。
その場所に
疲労
血流の低下
冷え
圧迫
などのストレスが加わるとまた痛みが出てくる可能性があります。
また硬い部分を残せば、その周辺の組織への運動じのストレスが増します。
その結果、以下のような問題に移行する可能性も考えられます。
出来るだけきっちりと、組織の状態を元通りにしておく事をおすすめしています。
* ジャンパー膝
* 膝蓋下脂肪体炎
* タナ障害
* 慢性膝蓋腱障害
* パフォーマンス低下
* 他関節への負荷増加
* 膝蓋下脂肪体炎
* タナ障害
* 慢性膝蓋腱障害
* パフォーマンス低下
* 他関節への負荷増加
鑑別が必要な疾患
膝前面の痛みには似た症状の疾患も存在します。
鑑別が必要なもの
* ジャンパー膝
* オスグッド病
* 膝蓋腱炎
* 脂肪体炎
* 離断性骨軟骨炎
* 半月板障害
* ジャンパー膝
* オスグッド病
* 膝蓋腱炎
* 脂肪体炎
* 離断性骨軟骨炎
* 半月板障害
特に、
* 夜間痛
* 強い腫れ
* ロッキング
* 安静時痛
* 発熱
がある場合は、医療機関での精査が必要です。* 強い腫れ
* ロッキング
* 安静時痛
* 発熱
当院での治療
組織調整
傷んだ靱帯、膝蓋下脂肪体などをいい状態に戻すための施術を行います。
関節アライメント・動きの調整
ヨハンソン病は特に膝蓋骨(お皿)の位置と動き方の影響を受けます。
正しい位置、正しい動きに戻すための施術を行います。
また
ヨハンソン病では膝だけを見るのではなく、
全身の運動連鎖を評価し改善することが重要です。
大腿四頭筋の使い方
* 大腿直筋* 外側広筋
の緊張が強く、それらが膝蓋骨の動きの軌道を悪くしてしまっているケースが多くみられます。
股関節機能の改善
股関節がうまく使えないと、膝で衝撃を受けやすくなります。* 股関節伸展
* 股関節回旋
* 片脚支持安定性
これらの確認が必要です。
足関節背屈可動域
例えば
踏み込み動作で足関節が背屈しにくいと、
膝関節が余計に屈曲する必要が出てきます。
足関節の動きも確認し戻す必要があります。
膝関節が余計に屈曲する必要が出てきます。
足関節の動きも確認し戻す必要があります。
着地フォーム改善
以下のような着地は膝への負担を増やします。* 膝だけで着地する
* ニーイン動作
* 重心位置
フォーム改善は再発予防にも非常に重要です。
サポーターやテーピングは有効?
テーピングは貼り方によっては負荷を軽減することができます。膝蓋腱ストラップやサポーターは膝蓋骨の動きに影響が出るため基本的に当院ではおすすめしていません。
最後に
ヨハンソン病は、成長期のスポーツ選手に多い膝前面のスポーツ障害です。「成長痛」だから仕方がない
自然に治るものだから
電気を当ててごまかす
マッサージ、ストレッチで経過を見る
このような考えや処置はこの先もスポーツを続けるなら怪我に苦しむ要因になるかもしれません。
組織の状態をきっちり戻す→ 使い方・連動を正す
などを総合的に評価することで、早期改善や再発予防につながります。
組織は時間が経てば経つほど変性してしまいます。
出来るだけ早めにご相談ください。
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