【症例】肩背中の痛みの原因は胃腸の弱りでした
30代 女性
主訴:肩~背中 たまに頭痛
マッサージ
内臓下垂
1回目
かなり細身の体型で、肋骨も狭く、猫背で骨盤がハの字に開いている状態でした。 仕事中の夕方から症状がではじめ、頭痛も出てくるとの事。さらには下痢になりやすい。
いきなり骨盤をいい状態に調整するのは危険だと思い、まずは体液循環がよくなるように調整。
2回目
1週間後。 頭痛はあったが、薬を飲むほどではなかった。肩~背中にかけてもマシだった。
前回と同様の治療。 セルフケアとして立ち方を意識してもらう。
3回目
生理4日目。 1~2日目にかけて生理痛が腹部にあり薬を服用。 内臓下垂によって子宮も圧迫され排出するときに痛みが生じるのでしょう。
セルフケアで猫背ストレッチを指導
4回目
雨の日に頭痛があった。その日以外はでていない。湿度の関係で胃腸の働きがわるくなり頭痛がでたと考えられる。
5回目以降
頭痛はでてもすぐ治ったり、でない週もでてきた。しかし、生理痛や下痢があるのでこれからも引き続き体の内側から強めていき、症状の改善につなげていく。
内臓下垂による猫背のタイプです。 まずは胃腸の弱りが顕著にみられます。 そのため、下痢にもなりやすく疲れがなかなか取れないといった症状がでてきます。
胃腸が弱いということは、消化吸収機能が弱いという事です。そのため、頭痛もおきやすくなり、貧血傾向といったことがおきます。
東洋医学的にも、胃腸(脾胃)の弱りがあると、食べ物の消化吸収、そこから得た栄養分を全身に運搬することができなくなります。 そのため気血の不足、滋養ができなくなり臓腑にさまざまな病変を起こしてしまいます。 そのため、頭痛や倦怠感などがおこります。 さらには水分の運搬もおこなうので、むくみやめまいなども起こしやすくなります。
脾の働きには、昇清作用といった内臓などを持ち上げる機能があります。脾が弱くなると、内臓下垂、慢性の下痢といった症状がおきます。
なので、セルフケアで内臓を引き上げる筋肉をつけ、胃腸の働きを強くし症状の改善につなげていきます。
※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。