2019年3月9日 土曜日
【症例】左首から左肩が動かすと痛む症状の改善例
左の首か左の方にかけての痛みが生じて、首が回らなくなった。特に後屈が非常に怖さがあった為、朝起きて顔を洗ったり、うがいをしようとする時が非常に不便であった。痛みの幹部に問題がある場合もあるが、多くは幹部から離れた所に原因がある。特にそれが顕著であった症例である。
利用者
30代女性 箕面市在住主症状
左首~左肩の痛みその他の症状
左大腿後面の痛み過去に受けていた施術
特に無し主な施術ポイント
小指外転筋施術の経過と内容
1回目
首を前後屈や右側屈すると左の首~肩にかけての痛み&つっぱり感がある。
特に後屈は怖くて出来ない、全方向に可動域制限が出ている。
開脚してストレッチをすると、左大腿後面に痛み&つっぱり感。
胸椎・頸椎の硬さが目立ったため、同部位の関節調整を行なう。
骨盤は、左右で仙腸関節の可動性が違うので、左右の可動性を整える施術を行なう。 2回目
翌日来院
首の後屈が昨日より怖さが無く出来るようになった。しかし違和感は残存。
右側屈時には左首~肩の痛みも残存。
左大腿は痛み&つっぱり感は気にならない程度へ。
施術は前回同様で、骨盤の可動性の調整と頸椎・胸椎の関節調整を行なう。
脊柱の可動性を出すためのセルフエクササイズを指導。 3回目
6日後来院
首の右側屈時の左首~肩の痛みだけ残存。
左大腿のつっぱり感残存。
施術は前回までと同内容で実施。 4~5回目
首の右側屈時の可動域は左右差無く標準可動域に達しているが、痛みが残存。
頸椎・胸椎や左右のアームラインを中心に施術を行なう。 6回目
首の右側屈時の左側の痛み残存。
アームラインを一つ一つ筋肉をチェックしていくと、
小指外転筋に反応があった為、そこを集中的に調整をかけると首側屈時の痛みが消失。 7回目~
前回終了後から首側屈時の痛みは消失。
首前後屈・側屈時の痛みは無く、可動域も正常範囲内へ。
現在はたまに左大腿のつっぱり感が出現するので、再発しないよう安定させるための施術を中心に
通院間隔を空けてメンテナンスを行ない経過観察中である。考察
今回は、首側屈時に反対側の首~肩にかけての痛みが主訴の症例さんであった。 初めは、頸椎や胸椎、肩甲間部等を中心に調整を行なっていた。
そうすると、可動域は比較的早期に改善に向かっていった。
しかしながら、痛み&つっぱり感は大きく変化はしなかった。
毎回施術後は痛み&つっぱり感は消失するくらいまでは行くが、
次回来院時には元に戻ってしまうという事の繰り返しが続いた。 そのような中で、視野が狭くなって幹部中心になってしまっている事に気づき、
より視野を広く、身体全体をチェックかけた時に小指外転筋が反応した。
小指外転筋はアナトミートレインで言うと、ディープバックアームラインに含まれる筋肉である。
その為、肩周囲や頚部周囲の筋膜で繋がっている。 小指外転筋の緊張が引っ張っていて、反対側に首の側屈をする時に制限が掛かっていたと考えられる。 いつも、患部だけに目が行かないように気を付けているつもりであったが、
結果、患部に近い所ばかりに目が行ってしまっていた為時間が少し掛かってしまった。
どんな症状であっても、全体を俯瞰して施術を行なう事が非常に重要だなと改めて認識させられたケースでした。 ※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。関連記事タグ : 肩の痛み【症例】