2018年12月7日 金曜日
【症例】背部痛や尿漏れでお悩み
今回の症例は、産後から背部痛が強く肩こりや尿漏れにもお悩みのケースであった。背部痛は抱っこを長時間していたり、授乳をしていたりすると生じる症状である。よく言われる表現として、その姿勢を続けているとバキバキになってその体勢から動かそうとすると痛みを生じると言われる。では、必要動作をしても痛みを生じないようにする方法とは
利用者
20代女性 茨木市在住主症状
背中の痛みその他の症状
尿漏れ
肩こり過去に受けていた施術
マッサージ
整体主な施術ポイント
関節調整
骨盤底筋施術の経過と内容
1回目
全身のチェックをかけると、
肩~背中にかけての筋緊張が非常に強い。
胸椎や、肋椎関節の可動性の悪さが顕著。
骨盤の緩みが見られる。
関節の可動性の悪い部分の関節調整を行ない、
筋緊張の強い部位のリリースを行なう。
また、骨盤や脊柱に負担の掛かりにくい座り方や授乳姿勢についての指導を行なう。
骨盤底筋の入れ方指導実施。 2回目
1週間後来院
肩の筋緊張は改善傾向。
胸椎、肋椎関節の可動性も改善傾向。
背中の痛み、肩こり、頭痛が以前よりまし。
尿漏れに関しては特に変わりなし。
施術は前回と同内容で実施する。
骨盤底筋チェック→更に骨盤底筋強化の為のトレーニング指導実施。 3回目
5日後来院
子供の夜泣きが酷く、長時間抱っこしてから背中の痛み、肩こりが強くなった。
尿漏れは、骨盤底筋を意識していればましになる。
意識出来ていないと、漏れてしまう。
施術は前回までと同内容で実施。 4回目
1週間後来院
尿漏れはほぼ改善。意識していなくても漏れない程度へ。
背中の痛み、肩こりは前回よりは楽になった。
ベースの施術は前回までと同内容で実施。
骨盤底筋チェック→非常に良好→骨盤底筋のみならず下肢の筋肉も連動させたトレーニング指導実施。 5回目
2週間後来院
尿漏れは完全に消失。
背中、肩の痛みは殆ど気にならない程度へ改善。
姿勢チェックを行なうと、体の大きな歪みは無いが重心のズレが見受けられる。
重心の調整を行なう。 6回目~
痛みは日常生活で気にならない程度へ改善。
胸椎、肋椎関節の可動性は良好。
肩~背中にかけての筋緊張も問題の無い範囲内へ。
骨盤の緩みも改善し、安定した状態へ改善。
現在は、通院間隔を空けて症状の再発を防ぎながら
体重、体脂肪率の軽減に向けての指導・調整を行なって経過観察を行っている。考察
今回の症例は、産後からの背中の痛みや、肩こり、尿漏れである。
背中の痛みは、育児をしていく上で非常に頻繁にみられる症状である。
肩~背中にかけては抱っこや授乳時に前かがみになる事が多く、
その姿勢が関節の可動性を低下させ、筋肉の過緊張を生み出す。
なので、施術としては関節の可動性を出し、筋肉の過緊張を取り除き
負担の掛かる姿勢をいかにせずに育児を行なうかの指導を行い、
それでも負担のかかる部分にセルフケを指導して実施してもらった。
また、背中や肩に対して土台になる部分の骨盤の安定性を高めるのも重要である。
尿漏れに対しても骨盤底筋の強化は重要であるが、土台の安定性を出すためには
骨盤や下半身の安定性が非常に重要になる。
以上のように関節の可動性、筋肉の過緊張、普段の姿勢、骨盤周囲の安定性を高めていく事によって症状の改善が見られた。
育児は毎日の事であり、待ってはくれない。
子供は日に日に成長していくので後で後でと後回しになると症状はどんどん強くなる可能性が高い。
なので、産後は出来る限り早めのケアをする事が非常に重要になります。 ※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。関連記事タグ : 産後背中の痛み【症例】