2019年2月14日 木曜日
【症例】産後からの背部痛と腱鞘炎が改善したケース
産後から背中の痛みと腱鞘炎でお悩みの方のケースです。産後は背中や手首は非常に負担が掛かりやすい部位です。特に初産の方は右も左も解らない状態の為、力の抜き方が解らないので常に100%の状態で育児をしています。そうすると問題が起こりやすくなります。そんな方の改善に至るまでの道のりをご説明します。
利用者
30代女性 箕面市在住主症状
右背部の痛み
腱鞘炎その他の症状
特に無し過去に受けていた施術
マッサージ
整体主な施術ポイント
関節の安定性施術の経過と内容
1回目
検査を行なうと、骨盤を含め手首などの関節が緩い。
胸椎の可動性が悪い。
姿勢は猫背姿勢。
全体的に体をしっかりと支えられていないイメージ
胸椎の可動性を出す施術を行ない、
骨盤矯正を行ない、安定性を高める施術を行なう。
骨盤底筋の入れ方指導実施。 2回目
翌日来院
手首、右背中の痛み変わらず。
施術は前回と同内容で実施。
骨盤底筋チェック→全体的に弱くかつ前後左右のバランスが悪い。 3~5回目
手首、背中共にましにはなっているが、
まだ育児に支障がでる状態。
施術は前回までと同内容の施術を基本にして、
脊柱の可動性を出すためのセルフケアや、
手首の関節の安定性を高めるためのセルフケアや、
抱っこの際、手首に負担を掛けない持ち方の指導などを行なう。
骨盤底筋を更に強化する為のトレーニング指導実施。 6回目
背中の痛みは改善傾向。
手首は抱っこの際等は痛みは出なくなってきたが、
何かの拍子でビキッと痛みが出る事がある。
手首の痛みを消失させる為に向けての施術を中心に行なう。
手関節の調整、前腕の調整、手根骨の調整、肘関節の調整を行なう。 7~11回目
背中の痛みは消失。
手首の痛みは、抱っこの時間が長くなると痛みを生じ、
そんなに使わなければ気にならない程度へ。
骨盤底筋チェック→トレーニング殆ど出来ていないとの事で、
骨盤の関節が柔らかく安定性がない。
時間を捻出してトレーニングを実施するよう説明。 12~14回目
手首の痛みは、ほぼ気にならない程度へ。
通院間隔を空けて経過観察を行ったが、再発には至らない。
骨盤の安定性が高まらない。
骨盤の安定性を高める施術とその場で徹底的にトレーニングを実施。 15回目
骨盤の安定性が依然として高まらない。
どうしてもトレーニングを実施する時間を捻出できないとの事。
トレーニング方法を変え、今の生活スタイルの中で実施可能そうなトレーニング内容に変更。 16~17回目
トレーニング法を変えてから以前より実施出来るようになったとの事。
実際、骨盤の安定性は高まりフニャッとした感じから、ガチッとした感じに変化。
手首の痛み、背中の痛みも共にその後は再発はしていない事から、
これにて、産後の骨盤矯正を一旦終了とした。考察
今回の症例は産後からの背中の痛みと腱鞘炎であった。 背中の痛みや腱鞘炎は産後のお母さん方に非常によくある症状である。
毎日毎日授乳して、抱っこしてを繰り返す事によって背中や手首には相当な負担が掛かってくる。 今回のケースも勿論そういった動作により、負担が掛かっていた事も大きな原因ではあるが、
一番は体全体的に関節の安定性が低い事が原因であったのではないかと考えられた。
特に、骨盤は妊娠中は赤ちゃんを支え、出産時は骨盤を可能な限り広げて赤ちゃんを迎えるなど、
非常に負担が掛かっている場所である。 骨盤は身体の中心にあり、上半身と下半身を連結する部分である。
その為、骨盤が不安定になるとその分、他の部分が過剰に頑張らなくてはならないのでしわ寄せがくる。 他のお母さんと同じ動作をしていても、骨盤の安定性が低い人と高い人とを比べると、
肩、手首、膝、腰などへのストレス度合いは全く違ってくる。 初産の方や双子の方は特に大変だと思います。
右も左も解らず育児に追われている日々。自分の事なんて後回し。 でも、産後早期に疲労を除去したり、関節の安定性を高めておくなど
しっかりとケアをせずに後回しにしていると、
お子さんの体重は増えてきたりとストレスは日に日に増していきます。 そうすると、余計に体に負担が掛かり痛みなどを生じやすい。
なので、時間を捻出して身体を回復・強化する事が
産後は非常に重要になり、その行為が後々を楽にさせます。
自分の事は後回しでお子さんの世話で毎日精一杯!
そんな方のサポートを一人でも多くしていき、
一人でも多く、笑顔で育児が出来るような状態になって頂きたいなと強く思って日々施術を行っています。 ※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。関連記事タグ : 産後背中の痛み【症例】