お悩み別解説
Case Commentary
2025年7月28日 月曜日
ハグルンド病(踵の痛み)
動き出しや靴が当たると踵の後ろが痛む症状でお困りの方へ
一般的には靴の問題と言われますが、靴が原因の時とそれ以外の問題の時があります。その場合、靴を変えてもインソールを入れても中々スッキリ改善しません。
また、マッサージやストレッチ、電気治療などでも長引く傾向にある疾患の一つです。
しかし、ほとんどの場合きっちりと原因を取り除けば痛みはスッキリ解消しますのでご安心ください。
Contents
ハグルンド病とは
ハグルント病Haglund's diseaseはハングランドと訳されることもあります。アキレス腱滑液包炎、踵骨後部滑液包炎、踵骨突起炎、パンプバンプ病などと同じと定義するものもあれば違うものと定義するものもあり文献によって少し異なります。
共通していることは踵、の後ろの痛みや腫れ感があり時には赤くなり腫瘤ができることもあります。
現時点でで一番濃厚と考えられる分類をご紹介しておきます。
踵の後ろの痛みが出る疾患全体を指す言葉としてハグルント病と言われる(大カテゴリー)
その踵の後ろの痛みも、骨性のものと軟部組織性のものに分かれます。
骨性のものをハグルント病といいます(中カテゴリー)ややこしいですね・・・
踵骨突起炎などが当てはまります。
軟部組織性のものをパンプバンプと呼びます(中カテゴリー) アキレス腱滑液包炎、踵骨後部滑液包炎、胼胝(ベンチ)俗称:たこなどが当てはまります。
ハグルンド病の症状
圧痛
靴が当たった時の痛み
運動時の痛み
動き出しの痛み
ハグルンド病の原因
一般的には靴の不適合が考えられています。しかし、実際には武道など裸足で行う競技実施者にもみられるため靴のみが原因とは限らないと考えられます。
原因や病態について治療の項で詳しく解説いたします。
ハグルンド病の治療
□一般的に行われる治療
ハグルント病の治療は一般的に保存療法と外科的療法に別れます。保存療法で改善しない時は手術が検討されます。
保存療法
安静アイシング
電気治療
ストレッチ
マッサージ
薬物療法
インソール
外科的療法
骨の尖っている部分を削る手術が一般的です。□ハグルント病を早期に根本的に改善するために必要なこと
鑑別
何が傷んでいるのかによって刺激の種類と量が変わってきます。
患部を回復させる施術
状況によっては痛みを伴うことがありますがこの施術を行わなければ再発の可能性が高くなると私たちは考えています。
※かなり長期間経ったもので組織がかなり肥厚しているものは改善しにくい傾向にあります。
踵にかかる負荷の軽減
下腿の筋肉や足底の筋肉が緊張する原因(姿勢やモーターコントロール)なども正す必要があります。
足首や踵骨の角度なども問題があれば調整する必要があります。
アキレス腱のストレッチがお勧めできない理由
よくハグルント病のセルフケアでアキレス腱のストレッチが紹介されていますが、アキレス腱のストレッチをすると踵に余計に圧がかかってしまい悪化させる原因になることがあるので基本的におすすめできません。
アキレス腱のストレッチを行うと踵に赤い矢印のベクトルが加わります。
つまり踵の組織を潰してしまう可能性があります。
最後に
踵の後ろの痛み・・・歩行時に痛むので歩くのも億劫になってしまいます。
「肥厚してしまった皮膚をツルツルに綺麗にしたい!」
というお望みには私たちはお応えすることができません。
しかし、その前の段階や痛みに関してはお力になれることでしょう。
痛みを放っておくと滑液包や皮膚、周辺の結合組織がどんどんと変性していってしまいます。
なるべくお早めにご相談ください。
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