お悩み別解説
Case Commentary
2020年12月19日 土曜日
めまい
このページはめまいがスッキリせず悩まれている方に向けてのものです
病院へ行ったが原因がわからない
めまいが続き気持ちまで落ち込んできた
めまいが気になり仕事に集中できない
好きな趣味を諦めている
薬を飲み続けるのに不安がある
または
耳の問題と診断されたが薬を飲んでいてもスッキリは解消しない
私たちのところに来られる多くの方も
「スッキリ治したかったがどこに行けばいいのかわからなかった」
と仰っています。
あなたと同じように安静や薬、Youtubeなどを見てのエクササイズだけではスッキリ改善していない方が多いのが現状です。
人間にとってバランスがしっかりと取れないというのはダメージが大きいものです。 めまいは症状自体の辛さだけでなく、精神的にも苦痛に感じ、代償によっても様々な不調をもたらす可能性があります。
“原因不明とされるめまい”や”長期化する耳に原因があるめまい”に対して 当サロンでも試行錯誤してきました。
これらのめまいには”機能改善”と”東洋医学”が有効だという事がわかってきました。
めまいはきちんと施術をすることで改善が十分見込める疾患です。
Contents
めまいの注意点

めまいは重篤な疾患の症状の一つであることがあります。
ご自身で判断せずまずは病院を受診するようにしてください。
脳神経外科、めまいに特化された耳鼻科等を受診されるといいと思います。
その上で
特にはっきりとした原因がわからない
原因は耳にあるが薬やエクササイズ、安静だけではスッキリしない
その他、首の問題、自律神経の問題などと診断された場合は当サロンにご相談いただけたらと思います。
めまいの種類
めまいは大きく分けて3種類に分かれます。 1.回転性めまい目が回る、天井がグルグルと回るように感じる。
2.浮動性めまい
体がフワフワと浮いているような、またはグラグラと揺れているような感覚。
3.立ちくらみのようなめまい
気が遠くなる、目の前が真っ暗になる、意識を失いそうになる。
めまいの原因
めまいの原因は中枢性(脳)・末梢性(耳)・その他に分類されます。抹消性の物で耳に原因があるものが59%、耳以外に原因があるものが11%、原因不明が29%になります。
①中枢性(脳性)めまい
脳の障害によるもの。脳腫瘍や脳梗塞、脳内出血など 脳性めまいの場合は命に関わるため、めまい以外にも呂律が回らない、 手足が動かない、意識障害が生じた場合は必ず病院で検査を受けましょう。②末梢性(内耳性)めまい
内耳障害によるもの。 メニエール病、良性発作性頭位めまい症、前庭神経円、持続性知覚性姿勢誘発めまい、ウイルス性顔面神経麻痺、外リンパろう 中耳炎に伴うめまい、など③その他が原因のめまい
その他、頚部に問題があるめまいや、自律神経に関わるめまい、精神的疾患によるめまい、 内科的(血圧や血糖、ホルモンの変化)なものから起こるめまいなどもあります。良性発作性頭位めまい症とメニエール病について
上記の② 内耳性めまいの中でも最も多く見られるのが良性発作性頭位めまい症とメニエール病です。この2つについてもう少し詳しく解説します。
良性発作性頭位めまい症
内耳にある自責が剥がれ落ち、三半規管内に入り込むことでめまいが起こります。 頭の位置が変わった時に起こりやすいのが特徴です。耳石の位置が落ち着くとめまいも落ち着きますが、また頭を一定方向に動かすとめまいが誘発されます。 1〜3分程度でめまいが落ち着きます。
朝起きた時
寝返りをうった時
上を向いた時
に症状が出やすく、難聴や耳鳴り、耳閉感などは基本伴いません。
メニエール病
内耳のリンパ液が増えすぎ内リンパ水腫を起こすことが起因となり回転性めまい、難聴、耳鳴り、耳閉感などの症状でます。耳のつまり感
低音部の難聴
耳鳴り
などの症状から始まることが多く その後、激しい回転性めまいが起き
難聴、耳鳴りが残存する慢性期に移行するパターンが多いようです。
一般的に病院で実施されるめまいの検査と治療法
□検査□医療機関や医師の判断によりこなりますがめまいに対しては一般的に以下のうな検査が実施されます。
血液検査
血圧検査
脳のCT 及びMRI
耳の視診
聴力検査
眼振検査
重心動揺検査
症状の出方や状況と検査の結果を合わせ原因を特定します。
□治療□
中枢性の問題が発見された場合は緊急の治療が行われます。 末梢性のものと原因が分かった以下の治療が実施されることがほとんどです。
1、投薬療法 抗めまい薬
内耳の循環をあげる薬
神経を落ち着かせる為の抗不安薬
等が処方されます。
2、内耳加圧療法
メニエール病の場合、鼓膜に強弱をつけた音圧をあて内耳のリンパ液を排出させる狙いで行われる治療です。 自宅で専用の機械を使って実施します。
3、生活習慣の指導 安静、睡眠、運動、ストレス緩和、食事などの指導
4、機能改善訓練
耳石の問題だとわかった場合はエプレイ法などの機能改善訓練が指導及び実施されることがあります。
当サロンが考えるめまいに対する考え方とその治療
私たちのところに相談に来られるめまいでお悩みの方は1、内耳に問題があり治療を受けたがスッキリよくなっていない
2、体調が悪くなると再発する
3、色々な検査を受けたがこれといった原因がわからなかった
この3つのパターンの方が大半を占めています。
どのパターンにも共通した特徴があります。
まず内耳を含めたバランスをとるための感覚器の機能が低下しています。
そして、体全体の機能(働き)が低下しています。
原因として考えられるのは 疲労、運動不足、構造の問題、栄養の問題、ストレスなどです。
良性発作性頭位めまい症やメニエール病など内耳の問題がある方でスッキリ良くならない方や再発を繰り返す方は
天気が悪い時
ストレスが強くかかった時
疲労が強い時
お酒を飲んだ時
食事が乱れている時
運動不足が続いた時
このような時に発症しているケースがよく見られます。
原因不明と言われている方も同じような時に発症しているケースがほとんどです。
ホルモンや自律神経などにより血流などの変化が大きい場合に症状が出やすい傾向があります。
治療について

1、頚部や顎、頭部の構造の問題を整える
2、耳、目、体性感覚などの感覚器の機能を改善する施術および動きの確認
3、自律神経やホルモンなどを整えるための体の調整
当サロンではめまいに対してこの3つを軸に調整しています。
3に関しては東洋医学的な視点で治療を行うと結果がいいので当サロンではめまいでお悩みの方には鍼灸治療をお勧めしています。
以下で東洋医学の考え方をご紹介いたします。
東洋医学ではめまいを“眩暈(げんうん)”といいます。
原因不明のめまいは精神的な要因や生活習慣の乱れなどで起こる場合がほとんどです。
中医学の医学古典によると、“風(ふう)・痰(たん)・虚(きょ)”によりめまいが起きると記載されており、五臓でみると“肝・脾・腎”が特に関わっています。
ここではまず簡単に東洋医学における“肝・脾・腎”について説明いたします。
「肝」
“めまいは肝に属す”とされており、めまいと最も関係が深いのは肝といわれます。東洋医学における肝は、西洋医学の肝臓と作用が全く異なっています。 肝は、気の流れを通じて感情の調節や自律神経系によって 体全体の機能が順調に行われるように調節する働きをしております。「脾」
“痰無くしてめまい起こらず”とされており、水毒症状の代表としてめまいが起こることがあります。西洋医学の脾臓とは異なり、消化吸収と栄養の運搬を主に行います。つまり脾は飲食物から気・血・津液(体液)を生成し、全身に運ぶ作用です。「腎」
“腎は耳に開竅(かいきょう)する”とされており、耳とも深い関係があります。
東洋医学の「腎」は、成長、発育、生殖に関する働きを生涯にわたって左右する非常に重要な生命力の元と考えられており、「先天の本」と呼ばれます。
東洋医学ではこれらの臓器がうまく働かなくなったりすることでめまいが起こると言われています。具体的にどのような病態(体質)のものがあるかを次に詳しく説明していきます。
肝火上炎によるめまい
気血両虚によるめまい
腎虚によるめまい
痰湿によるめまい
①肝火上炎によるめまい
ストレスや感情の起伏が原因で肝臓に熱がこもり、その熱が頭部や顔面に上ることでめまい、赤ら顔、頭痛、イライラ等を引き起こす状態です。②気血両虚によるめまい
過労や虚弱、出産等により身体に必要な気(エネルギー)や血が不足することにより、頭部の栄養状態が悪くなりめまいが起きる状態です。
このタイプは横になると一時的に楽になるケースが多いです。③腎虚によるめまい
老化や生活の不摂生、過労、慢性病による体力低下などにより腎の働きが弱まると脳髄が衰えて頭が空虚となりめまいが引き起こされます。
夕方以降に悪化しやすい傾向があるとも言われています。④痰湿によるめまい
暴飲暴食などにより胃腸の不調で頭部に水分が停滞し、リンパ液の循環に影響してめまいを引き起こします。体内の水分調整がうまくいってない人に多く頭が重かったりむくみがあったりする特徴もあります。当サロンではどのようなタイプのめまいのものかを問診や東洋医学的な検査から細かく鑑別し鍼治療等、その方に必要な施術を選択していきます。
めまいで悩まれている方へ向けたメッセージ
実は私もめまいを経験したことがあります。その時は何が起こったのかわかりませんでした。
そして、しばらく続いた時は気持ちもかなり不安になりました。
私は仲間に治療してもらいスッキリよくなりましたが、あの状況がまた来ると考えると少しゾッとします。
しかし、日々臨床にあたっていて驚くのが 「めまいはもう付き合っていくものだと」と考えられ少々症状があってもやり過ごしておられる方が多いことです。
放って多くとどんどん状態は悪化していく可能性があります。
少しでも早く体を見つめなおし改善していく必要があると私たちは考えています。
めまいがあると首や全身にも余計な緊張が知らず知らず入ります。
その緊張がさらなる不調の原因になります。
きっとあなたも何も気にせず思いっきりやりたいことができるようになるはずです。
状態が悪くなる前にお早めにご相談ください。
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