2019年10月12日 土曜日
【症例】旅行先で子供を抱っこできなくなった腰痛でお悩みの方の解消例
旅行先で、子供をお風呂で抱っこしようとした際に腰をグキッと痛みを生じて、楽しいはずの旅行先で病院に行き、急遽帰宅する羽目になってしまった方が、しっかりとケアをしたことで子供を抱っこできる状態に回復するに至るまでの道のりを解説します。
利用者
40代男性 箕面市在住主症状
ぎっくり腰その他の症状
特に無し過去に受けていた施術
マッサージ
鍼灸治療主な施術ポイント
関節可動性
筋緊張施術の経過と内容
1回目
問診を行なうと、3日前に旅行に行った際にぎっくり腰になった。
前屈みになるのが難しく、左右の臀部~ハムストリングスにかけて張っている状態。
跛行を生じており、身体全体の筋緊張が強い。
姿勢はスウェイバック状態になっている。
筋緊張を緩和して動きやすさを出す事を施術の主目的に置く。
腸腰筋・脊柱起立筋の筋緊張が目立ったのでリリースを行なう。
骨盤の前後傾が出ておらず、脊柱・腰仙関節の可動性が悪いので、
上記関節部位の可動性を出す施術を行なう。
肝臓と胃の内臓疲労の反応も出ていたので、内臓調整を行なう。
施術後はペインスケールは10→4
歩きやすさは向上したとの事。 2回目
1週間後来院
腰の痛みほぼ消失。
跛行も解消。
全体をチェックすると、腸腰筋と脊柱起立筋の深部の筋緊張が残存。
ハムストリングスからふくらはぎにかけての筋緊張があった為、
上記の筋緊張部位のリリースを行なう。
前回、可動性の悪かった骨盤や脊柱、腰仙関節に関しては大分改善していたが、
再度調整をかけて再発を防ぐ。 3回目
2週間後来院
その後腰の痛みは全く生じていない。
むしろ、今までよりも腰が軽い感じがするとの事。
身体の状態をチェックすると、
初回にあった、腸腰筋や脊柱起立筋の方さ、関節の可動性の悪さも消失していた。
今後の冷えに注意する事を説明して一旦施術を終了とした。考察
今回の症例はぎっくり腰でお悩みの方であった。 きっかけは初回来院時の3日前まで家族で旅行に行っていた。
色々な所を動き回って観光を楽しんでいた。
夜子供(1歳)と一緒にお風呂に入っていて、子供を抱きかかえようとした際にぎっくり腰になった。 身動きを取る事が出来ず呼吸もしにくい程の痛みを感じた。
旅行先から自分が運転して車で帰らなくてはならないし仕事の事もあるし、
このままでは駄目だと思い、救急病院に搬送して貰った。 そこでは、レントゲン上は問題が無いため、ぎっくり腰ですねと言われ、
時間の問題ですから薬飲んで安静にしておいて下さいと言われた。 何とか、自宅には帰ってきたものの3日経っても歩くのも辛く足を引きずりながらだし、
つっぱり感も強いため、何とかしたいという事で来院された。 ぎっくり腰は魔女の一撃とも言われ、非常に強い痛みが生じると言われている。
基本的には1週間程度で改善に至ると言われていますが、
中には椎間板ヘルニアなどが隠れている場合もあります。
そういった場合は1週間を超えても症状が落ち着かないので精密検査をされることをお薦めします。 ぎっくり腰は医学的には、はっきりとした原因は解ってはいません。
しかしながら、私見ではありますが疲労や姿勢、気温などの関連性が高いと考えています。
ぎっくり腰は急に発症するイメージが強いと思いますが、
ぎっくり腰の方を何人も施術していると共通点があるように感じます。 それは、ぎっくり腰を発症する前には色々動いていて疲労が蓄積している事。
今回のケースもそうですが、旅行に行って色々歩き回って肉体的には疲労が蓄積していた可能性が高いです。 本人が気づいている場合もあれば、気づいていない場合もあります。
体調が凄く良い人が急にぎっくり腰にかかるパターンは少ないです。 次に、姿勢です。
理想は生理的湾曲と言って、適度に背骨がカーブしているのが良い姿勢と言われていますが、
これから外れた、猫背、反り腰、スウェイバック等の姿勢になると、
一部にストレスが集中して関節や筋肉に負担が掛かります。
身体はこれ以上のストレスは危険と判断してぎっくり腰という形で危険信号を送っています。 最後に気温です。
特に季節の変わり目にぎっくり腰になって当院に受診される方が非常に多いです。
いつもの2倍~3倍くらい来られます。
季節の変わり目は身体が気温の変化にまだ適応出来ていません。
防寒も本格的に寒くなるとしっかりしますが、変わり目はそこまで皆さん備えていません。
そういった時は筋肉や関節、内臓もダメージを受けやすい状態です。 そんな状態で、重い物を持ったり、急に姿勢を変えたりすると・・・。
あくまでも、上記に挙げた疲労・姿勢・気温がぎっくり腰との関係性が高いという事は私見ではありますが、
施術して、お話を聞いていく中で共通しているのは間違いないです。
皆様も、特に季節の変わり目はこの三点を覚えておくと損は無いと思いますよ! ※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。関連記事タグ : ぎっくり腰【症例】