2019年2月15日 金曜日
【症例】朝一に腰と首と肩がしんどいという症状が改善したケース
産後から朝一に顔を洗おうと背中を反ると腰の痛みが生じる。また、朝一は本来一番すっきりと元気な状態になっていなければいけないのに、首肩が重く凝っている感じが強いとの事であった。また、朝一に階段をありようとすると膝の痛みも生じる状態であった。そんな方の回復までの道のりをご説明します。
利用者
30代女性 豊中市在住主症状
腰痛
首肩の痛み
膝痛その他の症状
特に無し過去に受けていた施術
マッサージ
整体主な施術ポイント
関節の可動性
循環施術の経過と内容
1回目
腰は朝一が一番しんどい。顔を洗う時により痛みがでやすい。
首肩も朝方が症状出やすいが、凝ってる感じ。
膝は階段などを降りる時に痛みがでやすい。
体全体的に関節の可動性が悪い。
その可動性の悪さが寝てる間に上昇しての症状と仮定した。
関節の可動性を出すための施術を中心に行なう。
骨盤底筋の入れ方指導。 2回目
翌日来院
症状大きな変化なし。
施術は基本前回と同内容で実施。
追加で、骨盤内血流を上昇させるようなアプローチを行なう。
骨盤底筋チェック→前後左右のバランスが悪い。整うように再指導。 3回目
1週間後
首肩、膝の痛みは残存。
腰は顔洗う時に屈んだりしても痛みが出にくくなってきた。
施術は前回と同内容で実施。
骨盤底筋チェック→未だ上手に骨盤底筋に力が入っていない。 4回目
1か月後。
帰省していた。
首肩の凝り感はましにはなっているが残存。
腰は朝一の痛みは生じなくなった。子供を抱えて身体を起こす時に痛む時がある。
骨盤の安定性が向上した為か、膝痛はあまり気にならなくなった。
骨盤底筋チェック→良好。更に骨盤底筋を強化するようなトレーニングを指導。 5~9回目
首肩の凝りはたまに気になる程度へ。
膝はその後痛みを生じていない。
腰は痛みは改善されたが、重だるい感じに変わってきた。
朝からしばらく重だるさが続く。身体を動かせば消失する。
歪み等骨格の問題は無かったので、循環の問題であると仮定。
循環を促すために、クラニアル療法やリンパドレナージ等を行う。
また、循環を促すセルフケアを指導。
骨盤底筋だけでなく、下肢を含めた全身性のトレーニングを指導。 10回目~
首肩の凝り感は長時間抱っこ等をすれば一時的に生じるが気がづけば消失しているレベル。
膝の痛みもその後安定している。腰の重だるさは解消。
現在は、通院間隔を空けてメンテナンスを行い症状の再発がないように調整を行ないつつ、
もう少しスタイル改善をしたいとの事で、そこに向けての調整を行なって経過観察中である。考察
今回の症例は産後からの腰の痛み、首肩の凝り感、膝の痛みであった。 今回の腰の症状は、先ず第一に関節の可動性の低さが原因であると考えられた。
脊柱や肋椎関節は硬く、骨盤の可動性も低かった。 就寝時は子供を横に寝かして寝ていた為、あまり身動きが取れない状況であり寝返りが出来ていなかった。
そうなると、常時ストレスが掛かった状態で寝ており、
関節の可動性も悪い状態である。
そうなると筋肉により負荷が掛かり疲労が蓄積する。 結構この、寝返りって大切なんです。
どんな良い、枕やマットレスを使っていても
ここが出来ていないと身体は結構疲労が蓄積しています。 だから、寝返りが出来るような環境設定も重要なんです。
例えば、子供を頭の方に寝かせてあげて、
自分は左右に寝返りが出来るような環境を作るとか・・・。 これだけでも寝返りが出来るようになって、
身体への負担が大分軽減出来ます。 今回の場合は朝一は症状があったが、
体を動かしていくと症状が収まってくるとの事だった。
身体を動かしていくと体温が上昇してきて筋肉の緊張が軽減する事で
症状が落ち着いていたものと思われる。 循環の問題は腰の症状には関係性が高い。
疲労が蓄積してくると循環力も低下してくる。
そうすると、倦怠感や疲労感、重だるさといったような症状が出現やすい。 しっかりと循環不全を改善しないと、寝不足だからかな?と、
寝る時間を増やしてみても中々改善に繋がらない事が多い。 産後は自覚が無いとしても身体は一度ガクッと疲労困憊状態に落ちる。 元々、体力や筋力があり、周りのサポートが充実していて
育児のストレスをそこまで受ける事が無い方は何もしなくても回復するが、
そうでない方は、疲労困憊状態から抜け出させなくなります。 産後は出来るだけ早期にしっかりと身体のケアを受けられるのが、
今後の育児生活の質を左右するので早期行動をお勧めします。 ※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。関連記事タグ : 産後腰痛【症例】