2021年5月7日 金曜日
【症例】4年前の産後からの腰痛でお悩みの症例
4年前に子供を出産した後から腰痛があった。産後は常に腰痛があったので腰痛ベルトを1日中着用していた。
それを着用していないと腰が痛いし、怖いという状態が続いていた。
骨盤は産後直後かと思う位にグラグラでした。腰痛ベルトはメリットはありますが、勿論デメリットもあります。
着用していることで、自分の体を自分で支えられなくなるのです。
では、そんな産後4年もたっていて骨盤グラグラな方がどうやって回復に至ったのかを解説していきますね。
問診を行なうと、
4年前から床から立ち上がる際に特に腰痛を生じる
なので、4年前からずっと骨盤ベルトをしているとのこと
検査を行なうと骨盤が緩く、腰の筋肉は緊張が強い、むくみが強い
施術としては骨盤、股関節などの不安定性が強いので、
安定性を高めるような施術と骨盤底筋の入れ方指導実施
2回目
翌日来院
腰痛まし
施術は前回と同内容で実施
骨盤底筋チェック → 修正
更に骨盤底筋の強化をするためのトレーニング指導と、
骨盤周囲、特にバックライン強化の為のトレーニング指導も行なう
骨盤の不安定性があるので、
骨盤に負担をかけないような座り方を指導
3回目
1週間後来院
腰痛かなり楽になってきた
ベルトをしなくてもこの1週間過ごせた
施術は今までと同内容で実施
骨盤の緩みが大分解消され安定性が出てきている
4~7回目
腰痛は殆ど感じない程度になったが、
付け根の痛みが少し生じることがある
右だったり左だったりと日によって違う
施術後数日になりやすい?とのこと
骨盤の緩さは大分ましになったが、
それでも、これでOKというレベルには至っていない
指導したトレーニングはたまに実施している程度
施術の中で骨盤周囲の筋肉を緩めすぎている可能性があり、
それが、股関節の痛みを生じている一つの要因と考え、
股関節周囲は緩み過ぎないように注意して施術
また、トレーニングを継続的に実施するよう指導
この期間は通院頻度は1~2週間隔で行なっていた
8回目
腰痛、付け根の痛みともに良好
骨盤の緩さも問題ないレベルへと変化
足のむくみに対するアプローチを中心に行い、
むくみに対するセルフケアやトレーニング指導を行なう
9~10回目
体調は基本良好だったが、
最近、インスタで見た人気のある矯正下着を購入して装着しだしてから、
付け根の辺りの痛み?だるさ?が生じるようになった
元々、圧迫感が強めに作られている模様だったが、
オーダーメイドでは無いため、この方にはきつすぎる可能性があるとお伝え
少し、様子を見て続けるかどうかの判断をすることへ
施術はむくみ、体型に対するアプローチを中心に行なう
11~13回目
体調良好
当初あった腰痛は忘れているくらいとのこと
矯正下着に関しては、
以前は1日中着けて症状が出ていたのを
たまに履くようにすれば症状が出ないとのことだったので、
今後も長時間着用に注意して使用して行くことへ
当初あった腰痛、途中であった付け根の痛みも解消され、
通院間隔を3週程度空けても問題ない状態だったため、
今回にて一旦終了とした
実は今回の方はお子様が2人いますが、
1人目は6年前、2人目は4年前に出産していますが、
1人目も2人目も産後のケアは一切行っていませんでした。
でも、症状が無かったわけではなく、
2人目出産後からは特に強い腰痛を生じていました。
でも、産後はこんなもんだと思い、
この腰痛とは今後も一生付き合っていくものだと思い
骨盤ベルトを常時着用して生活していました。
しかし今回、腰痛がこのまま続くのかという不安と、
体型、肩こりなども気になっていたので、
1回診てもらおうと思い来院されました。
初回にお体を検査した際は、
産後直後かと思う位、骨盤は緩かったです。
産後のお母さん方が仰る「骨盤がグラグラする」
まさにそのような状態でした。
こんな状態で4年間育児に家事にと
こなしていたのかと考えると非常に驚きでした。
そんな状態なので、骨盤ベルトを4年前から寝てる間も含めて
常時着用していたそうです。
骨盤ベルトのメリットとしては、
骨盤の安定性を高めることが出来ます。
半面デメリットとしては循環不良に陥りやすく、
特に腰から下が循環不良に陥りやすいので、
下肢の冷えやむくみが生じやすくなります。
また、骨盤ベルトを着用すると自身の筋肉をあまり使わなくなります。
ベルトが無い状態だと自分の筋肉を使って支えようとしますが、
ベルトがあるとその必要性が低下するからです。
だから、そのまま着用状態を続けていると、
永遠にベルトがないと生活出来なくなってしまいます。
骨盤が不安定になると、
その不安定性をどこかで補わないといけません。
そうなると、腰や足が余計に頑張って体を支えようとします。
なので、今回のように腰の筋肉がガチガチに緊張して痛みを生じてしまうのです。
なので、施術としては骨格を歪みの無い良い状態に整えて
緩んでしまっている骨格を締めていく作業が必要でした。
そして、骨盤底筋やお尻の筋肉、内ふとももの筋肉の強化をしていきました。
そうすることで、骨盤の安定性が出てくるので、
腰への負担が無くなってくるのです。
本来、腰はそんなに頑張る部分ではありません。
股関節や肩関節は頑張るのですが、
腰は社長のようにドシット構えて座っている部分なのです。
その社長に急に多くの仕事をこなすように促すと、
容量オーバーになって倒れてしまうのです。
当院では産後の骨盤ベルトの着用は
産後1ヶ月程度までは使用して下さいとお伝えしていますが、
それ以降に関しては、着用しないで下さいとお伝えしています。
それは、先程も説明したように筋肉の回復が遅れるからです。
勿論、症状によっては1ヶ月を過ぎていても
着用するようにお伝えする場合もありますが、
それも、施術をして1~2回後には外してもらいます。
お話を聞いていく中で、
「ベルトはいつまで着用していれば良いですか?」
とよく初回来院時に聞かれるのですが、
産後1か月までで、そのあとは出来る限り早く外しましょうと回答します。
逆に言うと、
産後1ヶ月以上経過しているけど、
ベルトがないと不安、腰が痛い、体型が戻らないというのは、
問題があると思って下さい。
体型に関してはそんな直ぐに元に戻る訳ではありませんが、
一般的には6ヵ月程度では元に戻ります。
産後数カ月~数年経っているけど、
ベルトしてますという方は、
今すぐにベルトを外せるように体を整える必要性がありますよ!
※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。
それを着用していないと腰が痛いし、怖いという状態が続いていた。
骨盤は産後直後かと思う位にグラグラでした。腰痛ベルトはメリットはありますが、勿論デメリットもあります。
着用していることで、自分の体を自分で支えられなくなるのです。
では、そんな産後4年もたっていて骨盤グラグラな方がどうやって回復に至ったのかを解説していきますね。

利用者
30代女性 箕面市在住
主症状
腰痛
その他の症状
体型
肩こり
過去に受けていた施術
整体
主な施術ポイント
骨盤の安定性獲得
施術の経過と内容
1回目問診を行なうと、
4年前から床から立ち上がる際に特に腰痛を生じる
なので、4年前からずっと骨盤ベルトをしているとのこと
検査を行なうと骨盤が緩く、腰の筋肉は緊張が強い、むくみが強い
施術としては骨盤、股関節などの不安定性が強いので、
安定性を高めるような施術と骨盤底筋の入れ方指導実施
2回目
翌日来院
腰痛まし
施術は前回と同内容で実施
骨盤底筋チェック → 修正
更に骨盤底筋の強化をするためのトレーニング指導と、
骨盤周囲、特にバックライン強化の為のトレーニング指導も行なう
骨盤の不安定性があるので、
骨盤に負担をかけないような座り方を指導
3回目
1週間後来院
腰痛かなり楽になってきた
ベルトをしなくてもこの1週間過ごせた
施術は今までと同内容で実施
骨盤の緩みが大分解消され安定性が出てきている
4~7回目
腰痛は殆ど感じない程度になったが、
付け根の痛みが少し生じることがある
右だったり左だったりと日によって違う
施術後数日になりやすい?とのこと
骨盤の緩さは大分ましになったが、
それでも、これでOKというレベルには至っていない
指導したトレーニングはたまに実施している程度
施術の中で骨盤周囲の筋肉を緩めすぎている可能性があり、
それが、股関節の痛みを生じている一つの要因と考え、
股関節周囲は緩み過ぎないように注意して施術
また、トレーニングを継続的に実施するよう指導
この期間は通院頻度は1~2週間隔で行なっていた
8回目
腰痛、付け根の痛みともに良好
骨盤の緩さも問題ないレベルへと変化
足のむくみに対するアプローチを中心に行い、
むくみに対するセルフケアやトレーニング指導を行なう
9~10回目
体調は基本良好だったが、
最近、インスタで見た人気のある矯正下着を購入して装着しだしてから、
付け根の辺りの痛み?だるさ?が生じるようになった
元々、圧迫感が強めに作られている模様だったが、
オーダーメイドでは無いため、この方にはきつすぎる可能性があるとお伝え
少し、様子を見て続けるかどうかの判断をすることへ
施術はむくみ、体型に対するアプローチを中心に行なう
11~13回目
体調良好
当初あった腰痛は忘れているくらいとのこと
矯正下着に関しては、
以前は1日中着けて症状が出ていたのを
たまに履くようにすれば症状が出ないとのことだったので、
今後も長時間着用に注意して使用して行くことへ
当初あった腰痛、途中であった付け根の痛みも解消され、
通院間隔を3週程度空けても問題ない状態だったため、
今回にて一旦終了とした
考察
今回の症例は、4年前からの腰痛でお悩みのケースでした。実は今回の方はお子様が2人いますが、
1人目は6年前、2人目は4年前に出産していますが、
1人目も2人目も産後のケアは一切行っていませんでした。
でも、症状が無かったわけではなく、
2人目出産後からは特に強い腰痛を生じていました。
でも、産後はこんなもんだと思い、
この腰痛とは今後も一生付き合っていくものだと思い
骨盤ベルトを常時着用して生活していました。
しかし今回、腰痛がこのまま続くのかという不安と、
体型、肩こりなども気になっていたので、
1回診てもらおうと思い来院されました。
初回にお体を検査した際は、
産後直後かと思う位、骨盤は緩かったです。
産後のお母さん方が仰る「骨盤がグラグラする」
まさにそのような状態でした。
こんな状態で4年間育児に家事にと
こなしていたのかと考えると非常に驚きでした。
そんな状態なので、骨盤ベルトを4年前から寝てる間も含めて
常時着用していたそうです。
骨盤ベルトのメリットとしては、
骨盤の安定性を高めることが出来ます。
半面デメリットとしては循環不良に陥りやすく、
特に腰から下が循環不良に陥りやすいので、
下肢の冷えやむくみが生じやすくなります。
また、骨盤ベルトを着用すると自身の筋肉をあまり使わなくなります。
ベルトが無い状態だと自分の筋肉を使って支えようとしますが、
ベルトがあるとその必要性が低下するからです。
だから、そのまま着用状態を続けていると、
永遠にベルトがないと生活出来なくなってしまいます。
骨盤が不安定になると、
その不安定性をどこかで補わないといけません。
そうなると、腰や足が余計に頑張って体を支えようとします。
なので、今回のように腰の筋肉がガチガチに緊張して痛みを生じてしまうのです。
なので、施術としては骨格を歪みの無い良い状態に整えて
緩んでしまっている骨格を締めていく作業が必要でした。
そして、骨盤底筋やお尻の筋肉、内ふとももの筋肉の強化をしていきました。
そうすることで、骨盤の安定性が出てくるので、
腰への負担が無くなってくるのです。
本来、腰はそんなに頑張る部分ではありません。
股関節や肩関節は頑張るのですが、
腰は社長のようにドシット構えて座っている部分なのです。
その社長に急に多くの仕事をこなすように促すと、
容量オーバーになって倒れてしまうのです。
当院では産後の骨盤ベルトの着用は
産後1ヶ月程度までは使用して下さいとお伝えしていますが、
それ以降に関しては、着用しないで下さいとお伝えしています。
それは、先程も説明したように筋肉の回復が遅れるからです。
勿論、症状によっては1ヶ月を過ぎていても
着用するようにお伝えする場合もありますが、
それも、施術をして1~2回後には外してもらいます。
お話を聞いていく中で、
「ベルトはいつまで着用していれば良いですか?」
とよく初回来院時に聞かれるのですが、
産後1か月までで、そのあとは出来る限り早く外しましょうと回答します。
逆に言うと、
産後1ヶ月以上経過しているけど、
ベルトがないと不安、腰が痛い、体型が戻らないというのは、
問題があると思って下さい。
体型に関してはそんな直ぐに元に戻る訳ではありませんが、
一般的には6ヵ月程度では元に戻ります。
産後数カ月~数年経っているけど、
ベルトしてますという方は、
今すぐにベルトを外せるように体を整える必要性がありますよ!
※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。
関連記事タグ : 産後腰痛【症例】