2018年10月19日 金曜日
【症例】10年間悩んだ痺れ
今回の症例は、10年間悩まされ続けたお尻から足にかけての痺れ症状であった。色々な病院に行ったが中々痺れが消失する事は無かった。仕事柄腰は90度曲げた状態で行わなければならないのだが、その動作が苦痛で仕方が無かった。そんな長期間お悩みの方の症状が落ち着くまでの経緯をご説明しますね。
利用者
30代男性 豊能郡在住主症状
左お尻~足にかけての痺れその他の症状
特に無し過去に受けていた施術
マッサージ
整体
カイロプラクティック
鍼灸治療主な施術ポイント
腸腰筋のリリース施術の経過と内容
1回目
全体の検査を行うと、
左腸腰筋タイト。左殿筋タイト。内臓は胃と肝臓に反応有り。
胸椎の硬さが目立ち、姿勢は猫背。左右の前脛骨筋タイト。
上記部位のリリースや調整を行なう。 2回目
翌日来院
前回施術後は久しぶりにしっかりと寝れた。
翌日、仕事していたら1~2時間で痺れが出てきた。
全体の検査を行なうと、前回同様の部位に反応が見られる。
その為、施術は前回と同内容で行なう。 3回目
1週間後来院
前回施術後、5日間は痺れなく過ごせた。
6日目の昼頃から痺れが出てきた。
腸腰筋のタイト+腸腰筋リリース。
内臓の胃と肝臓へのアプローチ実施。 4回目
6日後来院
前回後からあまり調子が良くなかった。
夜はぐっすり寝れるようにはなったが、仕事中の痺れが強い。
腸腰筋のタイト++腸腰筋のリリースを行い、腸腰筋のストレッチ指導実施。 5回目
2週間後来院
夕方に痺れが出るときがあるが、
以前の様に寝れなかったり、仕事中に痺れで動けないという事はない。
腸腰筋のタイト- 6回目~
仕事中の痺れはほぼ消失。
長時間立っているとたまに痺れが出る事があるが、
その姿勢を解けば直ぐに収まる。立位で出来る腸腰筋ケアを指導。
現在は、通院間隔を空けて症状の再発が無いようにメンテナンスを行い経過観察中である。考察
今回は、10年以上悩んでいたお尻~足にかけての痺れの症状であった。
10年以上、病院に行ったり整体、鍼灸院、カイロに行ったりと色々行ってきたが、
一時的に症状が良くなる事があっても直ぐに戻ってしまうという事を繰り返していた。
初回に身体を検査していくと明らかに腸腰筋が緊張していた。
また、姿勢が悪く猫背姿勢であった。そして、重要なのがこの患者さんが農作業をされている事であった。
農作業の為、普段から腰は約90度に曲げた状態が多く、作業の関係上左側に身体が傾く事が多いという事が問診で解った。
この話を聞いて、身体の反応と話が繋がりました。
仕事の作業で身体を前に屈めた状態で左に体重が掛かり傾いた状態になると、
腸腰筋に常にストレスが掛かりやすくなる為、この動作が神経を圧迫して坐骨神経痛を引き起こしていると考えました。
そこで、腸腰筋の緊張を取って、その動作が原因になっている事を本人に理解してもらい、そこに対するセルフケアを普段から
しっかりと実施してもらう事にしました。
すると、2回目位は症状の戻りが見られたが回を追うごとに症状の戻りが無くなってきた。
お尻~足の痺れと言っても、原因は様々である。
腰椎椎間板ヘルニアや、腰椎症、脊柱管狭窄症、筋肉の問題等々原因は様々である。
MRIを撮って、ヘルニアで手術しかないと言われた方でも改善例は多数ある。
写真=原因(症状)という訳では無いので、本当に今出ている症状がMRIで写っている部分であるのかどうか、
本当に手術しか選択肢が無いのかをチェックして貰う為に、別の角度から見て貰う事も必要かもしれない。 ※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。関連記事タグ : 足のしびれ【症例】