テニス肘(外側上顆炎)
テニス肘・テニスエルボー(外側上顆炎)と診断され治療に通っているがなかなか改善しない。
湿布、電気、マッサージ、エルボーバンド、注射 色々試したけれど・・・
もう付き合っていくしかないのか?
病院によっては即「手術しか良くならない」と言い切られてしまうことも。
確かにテニス肘は状況によっては改善しにくい症状ですが
ほとんどのケースで改善していますので安心してください。
Contents
そもそもテニス肘とはどんな状態なのか?
テニス肘はテニスエルボーなんて呼ばれたりもしますが
正式には「外側上踝炎」と言います。 外側上踝という部分には筋肉が付着します。
その筋肉に引っ張られ炎症が起きている状態を外側上踝炎と言います。 炎症が治ってもその周辺の組織が痛んでいる事で痛みが残ったり
長期化している場合は仮骨と言って骨のような塊がポコッとできる事があります。 ほとんどの場合は一回の衝撃ではなく繰り返しの衝撃によって発症します。
テニス肘はテニスをしていなくてもなります
テニス肘という名前がついているとあたかもテニスをしている人だけがなるように思えますが、
テニスをしていない方もテニス肘(外側上踝炎)になります。 ものを掴んだり持ち上げる作業が多い方によくみられます。
テニス肘(外側上踝炎)の原因は?
一般的には
使いすぎ
フォームが悪い
この2点が挙げられます。
確かに使いすぎとフォームの問題は肘を痛める原因になります。 それぞれ解説していきましょう。
使いすぎ
テニスをしたり、ものを持ち上げたりを頻繁に繰り返していると手の甲から肘にかけての筋肉が伸びたり縮んだりします。
その度に肘の付着部(外側上踝)が引っ張られて炎症が起きます。
フォームが悪い
体を使えておらず手打ちになっていたり過度に肘に負担のかかるフォームで続けていると肘に炎症が起こることは自然な事でしょう。
またテニスやバドミントンなどの初心者の方は芯を外す回数が多く
その分振動が肘に伝わり炎症を起こすケースも考えられます。 その他、ラケットや道具を変えた時などにも出やすい傾向にあります。
テニス肘本当の原因は?
使いすぎ、フォームの問題も確かに原因となりますが、臨床上では疑問が浮かび上がってきます。そんなに使う頻度も増えていない
フォームも変えていない
道具も変えていない
それでも肘が痛くなるケースが多く存在するのです。
では何が原因になるのでしょうか? それは、「体の中」と「肘とは関係のないところ」にありました。
体の中の問題
肘に負担がかかり炎症や微細な損傷が起きますが
常に体には回復する力が備わっています。 しかし「疲労」が蓄積したり体の回りが落ちていると
その回復力が落ちてしまいます。 またホルモンとの関係性も考えられます。
ホルモンバランスが乱れる時期にテニス肘が出現する確率が増えます。
肘とは関係のないところ
近いところで肩甲骨やお腹、
遠いところでは股関節や足などの動きが肘の痛みを生んでいる時があります。
つまり、体の自然な動きをできていないのです。 自然な動きをできていないが故に肘に過度のストレスがかかってしまうのです。
テニス肘(外側上踝炎)を改善するには?
休むしかない
手術しかない
と言われた方も多いかもしれません。
確かに、場合によっては少し休んだ方がいいこともありますが
お仕事やスポーツを休まなくても改善しているケースもたくさんあります。
- 自律神経
- 疲労の除去
- 全身のバランス
自律神経
体の回復力を高めるためや筋肉の角の緊張をとるためホルモンバランスを整えるためにも
自律神経が正常に働いている事が大切です。
しっかりと回復できるベースを作ります。
疲労の除去
疲労が溜まっていると筋肉も思うように回復しません。また体が思うように動かず肘に負担のかかる使い方をしてしまいます。
全身のバランス
肘だけでなく肩甲骨や肋骨、骨盤などの関節の動きを正常化する事。その他、バランス感覚を回復させなければ正常な動作を導けません。
テニス肘はどれぐらいで回復するのか?
テニス肘の状態によりますが
基本的にテニス肘は繰り返しの外力によって問題が起こってきます。
痛くなりはじめや違和感がある程度なら
3〜4回ぐらいの施術で回復しますが
かなり状態が悪いと10回以上の施術は必要になるとお考えください。
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