2018年2月25日 日曜日
【症例】膝が痛くて大好きな子供の抱っこが苦痛だった
産後から、寝た状態から起き上がったりする時に両膝が痛むようになった。何よりも苦しかったのは大好きな子供を沢山抱っこしたいのに、膝が痛くなるので抱っこを躊躇してしまったり、寝たままあやしたりする自分に苛立ちがあった。そんな、愛にあふれた母親の膝痛の症例です。
利用者
30代女性 箕面市在住 主症状
両膝痛 その他の症状
疲労感 過去に受けていた施術
整体・カイロプラクティック
灸治療
マッサージ 主な施術ポイント
疲労除去 施術の経過と内容
1回目
屈伸時に両膝の痛み
骨格の大きな歪みは無いが、疲労感が強いので
内臓調整を行ない疲労軽減を計る 2回目
3日後来院
大きな症状の変化なし
引き続き内臓調整で疲労軽減を計る
骨盤底筋の入れ方指導 3回目
1週間後来院
大きな症状の変化なし
骨盤底筋チェック→良好だったので更に骨盤底筋の強化を目的としたトレーニング指導 4~7回目
膝の痛みは軽減はしてきているが、
膝屈曲最終域での痛みが残存している。
子供を床から抱っこする時や、寝た状態から起き上がる時に痛む
4~7回目の間は疲労軽減の為の内臓調整を継続して行い
食事、筋力強化、睡眠についての指導を行う 8回目
当初に比べれば痛み軽減しているが未だ育児に支障が出ている
また、痛みのストレスも相まって疲労軽減が解消されていない
そこで、治療方針を見直し、今までに指導していたトレーニングをすべて中止し
ご主人さん等への協力を頼み、膝に負担のかかる動作を出来る限り
実施しないで良いような環境作りをするように指導 9回目
疲労感は若干残っているが、膝の痛みは大幅に軽減
疲労を徹底的に除去する為に、内臓調整、クラニアル、リンパドレナージ等を行う 10~12回目
膝の痛み、疲労感共に全く感じなくなったとの事でトレーニングを再開し、
間隔を空けて経過観察を行ったが、症状の再発は起こらず
以前に比べ身体が強くなったように感じるまでになった。
現在は、産後に履けなくなったパンツ等は履けるようになっているが、
体重は大きくは減っていないので、もう少し落としたいとの希望の為、
体重を落とすための、トレーニング等を指導している。考察
今回の症例は、産後からの両膝の痛みであった
両膝の痛みという事であったが膝関節の構造には問題は見受けられず、
全体的にも骨格の問題は無かった
その為、当初は内臓調整を行ない骨盤の安定性を高めて痛みを無くしていこうと考え進めていた
しかしながら、一般的には症状が落ち着く頃の期間に入っても思うような経過を描けなかった
そこで、再度詳しく日常生活について確認すると、
この患者さんは普段から育児を一人で頑張ろうと奔走しすぎていた
また、指導していたトレーニングは強度としてはそこまで高いものではなく
普通の状態であれば悪い方に影響することはないが、
この患者さんに関してはトレーニング後の疲労感が何日か続いている様子であった
その為、トレーニング等の身体的負荷が膝の痛みや疲労軽減等に悪影響を及ぼしていると考え
治療方針を見直し、トレーニングを一旦すべて中止し育児を周りの人に頼る事が出来る環境作りを徹底して貰った
そうすることで、膝の痛み、疲労感共に改善に至った
今回の症例から、患者さんの身体だけでなく日常生活の様子も伺い
身体的ストレスがどの位掛かっているのかを統合して判断し、施術することの重要性を再度認識しました ※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。関連記事タグ : 産後膝の痛み【症例】